Book Topic

我らが隣人の犯罪 新装版

宮部みゆき作品のベストは何なのか? 『火車』だと言う人もいるだろう。『模倣犯』だと言う人もいるだろう。いや『理由』でしょうと言う人もいるだろう。 表題に掲げてしまっているのでネタは割れてますが、私なら文句なしに『我らが隣人の犯罪』と答える。…

第138回芥川賞・直木賞

第138回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に川上未映子(みえこ)さん(31)の「乳(ちち)と卵(らん)」(文学界12月号)が、直木賞に桜庭一樹(さくらば・かずき)さん(36)の「私の…

まだある最近気になる本

このミステリーがすごい! 2008年版このミステリーがすごい!編集部 宝島社 2007-12-05売り上げランキング : 59Amazonで詳しく見る by G-Tools 皆様お待たせいたしました! ミステリー&エンターテインメントランキングの決定版『このミステリーがすごい! 2008年…

最近気になる本

みなさん、さようなら久保寺 健彦 幻冬舎 2007-11売り上げランキング : 227Amazonで詳しく見る by G-Tools 小学校の卒業式で起きた同級生の刺殺事件をきっかけに、団地という狭い住処から外に出られなくなった少年・渡会悟。悟は団地で友達を作り、恋をし、…

ちくま日本文学

『ちくま日本文学』は、『ちくま日本文学全集』(一九九一〜九三年)を、いまの時代にあわせたセレクション、新しい装本で刊行するものです。安野光雅、池内紀、井上ひさし、鶴見俊輔、森毅の五氏を編集協力者に迎えた『ちくま日本文学全集』は、文学アンソ…

bk1書評の鉄人列伝

私は一応 bk1 の書評の鉄人なのだが、このたび目出度く「書評の鉄人列伝」の第96回に選ばれた(そのページはコチラ)。このページには私の書評の中から10本が選ばれている。ちなみに、これを選んだのは私ではなく、bk1の担当者である。何が選ばれるか個人的…

オグシオ写真集

北京オリンピックでメダル獲得を目指すバドミントン界の美人ペア“オグシオ”こと小椋久美子・潮田玲子の初の写真集。小椋/潮田ペアは、昨年のドーハ・アジア大会女子団体で20年ぶりの銀メダル獲得に貢献し、ダブルスでも銅メダル。世界ランキングも常に一桁台…

村上春樹にご用心

ベストセラー『下流志向』のウチダ教授が村上文学の秘密をついに解きあかす!村上春樹はなぜ世界中で読まれているのか? 『風の歌を聴け』から『アフターダーク』までを貫くモチーフとはなにか? なぜ文芸批評家から憎まれるのか? うなぎとはなにか?──だれにも…

コーヒーテーブル・ブックス(堀部篤史)

全ての恵文社ファンに贈りたい、当店店長初著作 「コーヒーテーブル・ブックス」とは文字通り、アメリカ上流家庭のコーヒーテーブルに置かれ、来客用のもてなしに、もしくは飾りとなるような大判のビジュアル・ブックのことを指します。役に立つわけではない…

ラーメンと本とトンカツ

久しぶりにヨドバシカメラ地下の「ちゃぶとん」で昼食。なんと替え玉が100円になっていた。替え玉無料がいいところだったのになぁ。食べている途中で替え玉が欲しくなった場合は、食券を買う必要はなく、100円を店員に渡せばよい。替え玉なしでは足りないの…

飛ぶ教室

みなさんは『飛ぶ教室』のことはご存じだろうか? と言っても、エーリッヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』ではなくて、光村図書から出ている児童文学雑誌の『飛ぶ教室』のことである。 飛ぶ教室第8号(2007年冬号) 特集 柴田元幸の「飛ぶ教室」的文学講座 …

第136回芥川賞・直木賞発表

第136回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に青山七恵さん(23)の「ひとり日和(びより)」(文芸秋号)が選ばれた。副賞100万円。直木賞の該当作はなかった。直木賞の受賞なしは128回…

ピックアップ本

日付を遡っての書き込みになってしまったが、金曜日にリアル書店で気になった本を何冊かピックアップしてみる。ユリイカ 第39巻第1号―詩と批評 (39)青土社 2006-12売り上げランキング : 2676Amazonで詳しく見る by G-Toolsまずはこれが目に付いた。立ち読み…

『このミス』購入

実は『このミス』を買ったのは初めて。例年の馬鹿みたいな表紙とは変わっていたのも買った理由の1つだ。今年の表紙はパンダの着ぐるみを着た子どもがパンダのぬいぐるみを持っているイラストが描かれている。このミステリーがすごい!2007年版宝島社 2006-12…

はじめての文学

現代日本の文学を代表する、個性豊かな作家十二名が、自作のなかから、 「とりあえず、これから」と選び抜いた中短篇の極上アンソロジーです。 それを若い読者にも読みやすいように、ふりがなを増やし、 大きな活字でゆったりと組み上げました。さらに軽快な…

年間ベストセラー発表

トーハンは5日、2006年の書籍の年間ベストセラーを発表した。 1位は、発行部数227万部に達した藤原正彦さんのエッセー「国家の品格」(新潮新書)。2位に英国のファンタジー、J・K・ローリング「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(松岡佑子訳、…

宮沢章夫と村上春樹

「ユリイカ増刊号」に自筆年譜を書いているが、それが終わらない。ようやく、一九九八年を書き終えたところだ。ここまでですでに原稿用紙にして40枚ある。どうなんだ。 ユリイカ11月臨時増刊号 第38巻第14号posted with 簡単リンクくん at 2006.11.1…

あおい書店に行ってきた

会社の帰りに横浜西口のダイエーに入った「あおい書店」に寄ってきた。4〜6階の3フロアを占めており、4階は文芸、雑誌、文庫、5階はビジネス、語学、人文科学、そして6階はマンガ、参考書、芸能関係。川崎店同様通路が広かった。そして何より客があま…

これぞ真のバイブルか

先日『ブルゴーニュワインがわかる』(マット・クレイマー)を私にとっては「バイブル」となるのではないかと紹介したが、もっとスゴイ本を見つけてしまった。『ロバート・パーカーが選ぶ[最新版]世界の極上ワイン』がそれだ。 究極の舌を持つテイスター、ワ…

AERAムック『ニッポンのマンガ』

さて、手塚治虫文化賞10周年を記念した『ニッポンのマンガ』が10月20日、AERAムックとして出版されます。大賞受賞者のうち、浦沢、高野文子、吾妻ひでお、諸星大二郎、谷口ジロー各氏の描き下ろしというとんでもないラインナップに、この日のイベ…

バイブル

ワイン愛好家必携の書。『ワインがわかる』で世界中のワイン好きをうならせたマット・クレイマーが、ぶどう畑と作り手の個性に焦点をあて、「ブルゴーニュらしさとは何か」「テロワールとは何か」を知的にときあかす。 ブルゴーニュワインがわかるマット ク…

気になった本を何冊か

12番目のカードジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver 池田 真紀子 文藝春秋 2006-09売り上げランキング : 504Amazonで詳しく見る by G-Toolsまずはid:juice78さんのブログで出ているのを知ったライム・シリーズ最新刊。実はすぐにbk1に注文して、昨日届い…

『超こち亀』と『照柿』

買ってしまった『超こち亀』。連載30周年記念出版ということで、新聞にも大々的に広告が出ていたし、秋本治は朝日の「ひと」の欄にも取り上げられていた。 私は特に「こち亀」フリークというわけではないが、普通に好きなので、いい機会だから買ってみた。…

ワインパーティーをしよう。(行正り香)

おうちで気軽に美味しいワインとディナーを楽しみたい!でもワインの品種はわからない。合わせる料理も難しそうという方へ!カンタンコースメニューで初心者も男性もワインパーティーはいかが?1500円前後で買えるワインと料理の素敵な出会い。 bk1がギフト…

東京大学「80年代地下文化論」講義(宮沢章夫)

'80年代は「バブル」で「おたく」で「スカだった」のか? 時代の先端を走る宮沢章夫が、東大駒場キャンパス最奥の密室で80年代生まれの東大生を前に考え、迷い、口ごもりながら語った[80年代と現在を結ぶ手がかり]。 当時のカルチャー・シーンを切り取った貴…

読んでから観るか、観てから読むか

先日、本屋で一冊の文庫本が目に付いた。それがこの『レイヤー・ケーキ』だ。レイヤー・ケーキJ・J・コノリー 佐藤 耕士 角川書店 2006-05-25売り上げランキング : 124269Amazonで詳しく見る by G-Tools レイヤー・ケーキとは、下っ端から上層部まで、裏社会…

ブルボンのキーホルダー

「Pen」を立ち読みした。特集は「佐藤可士和」。まあそれはそれで興味深かったのだが、気になってしまったのは後ろの方のページにあった「ブルボンのキーホルダー」だ。これがお洒落でかわいいのだ。そこに載っていたのはレアもののようで、1つで30万円とか…

bk1今週のオススメ書評

先日書評を書いた『翻訳教室』がbk1の今週のオススメ書評に選ばれた。本当に面白かった本に対する書評は力が入るし、その結果がオススメ書評に繋がるというのは非常に嬉しい。最近では、bk1にはトラックバックこそ送るものの、書評自体を投稿することは減っ…

知っている人は知ってるし、知らない人は知らないのだ

発端は『ウェブ進化論』の梅田氏のサイトのエントリ。 平野啓一郎さんと京大時代からの友人であるCNETブログの江島健太郎さんが対談への「勢いのある評」をブログに掲載。「新潮6月号の梅田望夫×平野啓一郎の対談を読んで」http://blog.japan.cnet.com/kenn…

『ストレスフリーの仕事術』

さてさて、今週末にも書店に並ぶ予定の「ストレスフリーの仕事術」ですが、今回も二見書房さんにご協力いただき、5冊ほどいただいてきました。ブロガー応援企画第三弾、いっときましょう。ブロガーの方限定になりますが、抽選で5名の方に「ストレスフリーの…