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フルスロットル トラブル・イン・マインドI(ジェフリー・ディーヴァー)★★★☆☆ 6/27読了

ドンデン返しの魔術師、第三短編集。ライム、ダンス、ペラム総出演の豪華上下巻、まずはI巻が降臨です! 看板シリーズの長編はもとより、短編の名手でもあるディーヴァー。「このミス」2位となった第一短編集『クリスマス・プレゼント』、第二短編集『ポーカ…

サスペンス小説の書き方 パトリシア・ハイスミスの創作講座(パトリシア・ハイスミス)★★☆☆☆ 6/16読了

「あらゆる物語には、サスペンスがある。」 ミステリの鬼才・ハイスミスが唯一残した創作指南書、待望の初邦訳! 気になって読んでみたのだが、そもそもパトリシア・ハイスミスの作品をあまり読んだことがなかった。だから、実作を元にして解説されてもあまり…

春のこわいもの(川上未映子)★★★☆☆ 6/14読了

感染症が爆発的流行を起こす直前、 東京で6人の男女が体験する、甘美きわまる地獄めぐり。ギャラ飲み志願の女性、深夜の学校へ忍び込む高校生、 寝たきりのベッドで人生を振り返る老女、 親友をひそかに裏切りつづけた作家…… かれらの前で世界は冷たく変貌し…

男の愛 たびだちの詩(町田康)★★★☆☆ 5/25読了

昭和浪曲でも人気のご存知「清水次郎長」が、町田版痛快コメディ(ときどきBL)として、現代に蘇る! 文政三年、「正月元日に生まれた子供は将来、途轍もない賢才になる。ところがもしそうならなかった場合は極悪人になる」という言い伝えから、生まれてすぐ養…

神よ憐れみたまえ(小池真理子)★★★☆☆ 5/18読了

わたしの人生は何度も塗り変えられた。いくつもの死と性とともに──。 昭和38年11月、三井三池炭鉱の爆発と国鉄の事故が同じ日に発生し、「魔の土曜日」と言われた夜、12歳の黒沢百々子は何者かに両親を惨殺された。 母ゆずりの美貌で、音楽家をめざしていた…

米澤屋書店(米澤穂信)★★★☆☆ 5/5読了

米澤さんが20年にわたって、様々な媒体に書きためてきた書評やお勧め本、対談を一冊にまとめました。 「思うさまに大好きなミステリをお勧めしたい」という米澤さんの強い思いから、特別書き下ろし読書エッセイ「私の好きなミステリ」(120枚!)&オリジナルコ…

スットン経(諏訪哲史)★★★☆☆ 4/10読了

昭和の文学少年、現代を斬る! 大好評コラム、中日新聞『スットン経』、毎日新聞『そうの日うつの日』他から、鋭く、面白く、懐かしい話たちを満載。「ちんちこちん」に「婆さんたち」、「絶望体操」に「滅菌族」、「AI先生」に「魔界崩壊」……。 結構いろいろ…

遠慮深いうたた寝(小川洋子)★★★☆☆ 3/29読了

日々の出来事、思い出、創作、手芸、ミュージカル…… 温かな眼で日常を掬い取り、物語の向こう側を描く。 2012年から現在まで続く「神戸新聞」好評連載エッセイ「遠慮深いうたた寝」を中心に、約10年間に発表されたエッセイの中から厳選し、「手芸と始球式」…

砂に埋もれる犬(桐野夏生)★★★☆☆ 3/21読了

小学校にも通わせてもらえず、日々の食事もままならない生活を送る優真。 母親の亜紀は刹那的な欲望しか満たそうとせず、同棲相手の男に媚びるばかりだ。 そんな最悪な環境のなか、優真が虐待を受けているのではないかと手を差し伸べるコンビニ店主が現れる―…

オルタネート(加藤シゲアキ)★★☆☆☆ 3/17読了

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。 全国配信の料理コンテストで巻き起こった〈悲劇〉の後遺症に思い悩む蓉(いるる)。母との軋轢により、〈絶対真実の愛…

現代生活独習ノート(津村記久子)★★★☆☆ 3/12読了

偶然録画していた興味のない番組 冷蔵庫内の陣地争い 貧弱な食事ばかりのSNS画面 資料室の籠城騒動キラキラはしていなくても、 冴えない日常は、案外愛しく、悪くない。短編の名手がおくる 私たちの‘今’が詰まった8つの物語怒り、あきらめ、情けないこと、と…

ペッパーズ・ゴースト(伊坂幸太郎)★★★☆☆ 3/6読了

少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。 生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。 伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集…

ルーティーンズ(長嶋有)★★★☆☆ 2/27読了

無数のルーティンで、世界は回っている。作家と漫画家夫婦と2歳の娘がおくる、コロナ下のかけがえのない日常。長嶋有デビュー20年目の家族小説。 「願いのコリブリ」と「願いのロレックス」が『群像』と『文学界』に同日発表されたというのが面白い。前者は…

熔果

消えた5億円の金塊を追え! 日本中の悪がシノギを削る、痛快クライムサスペンス。白昼堂々起こった5億円の金塊強奪事件。かつて大阪府警のマル暴刑事だった堀内と伊達は、事件の裏に下関港で発生した金塊密輸事件との繫がりを嗅ぎ取る。未だ押収されていない…

夜の声(スティーブン・ミルハウザー)★★★☆☆ 2/17読了

耳をすませば、声が聞こえてくる人魚の死体が打ち寄せられた町の人々の熱狂と奇妙な憧れを描く「マーメイド・フィーバー」。夜中に階下の物音を聞きつけた妻が、隣で眠る夫を起こさずに泥棒を撃退しようとあれこれ煩悶する「妻と泥棒」。幽霊と共に生きる町…

剛心(木内昇)★★★★☆ 2/12読了

日本近代建築の雄、妻木頼黄(よりなか)。 幼くして幕臣の父を疫病で亡くし、維新後に天涯孤独の身となり、17歳で単身渡米。 のちにコーネル大学で学んだ異才は、帰国後にその力量を買われ、井上馨の「官庁集中計画」に参加。 以来、官吏として圧倒的な才能と…

矢印(松尾スズキ)★★★☆☆ 2/5読了

演出家、劇作家、俳優、映画監督、小説家とマルチに活躍する松尾スズキ、三年ぶり待望の新作小説。 放送作家見習いの「俺」は、十年間師匠と仰いでいた人物が自殺した日、映画館で偶然出会った女・スミレにいきなり結婚を申し込む。スミレは離婚したばかりだ…

村上春樹とイラストレーター ★★★☆☆ 2/5読了

村上文学を鮮やかに彩るイラストレーションが満載! ちひろ美術館・東京(東京・練馬区)で2016年8月7日まで開催の同名の展覧会をベースに、佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸が村上春樹と共作したさまざまな作品を、見ごたえたっぷりのカラーページで紹介…

ミカエルの鼓動(柚月裕子)★★★☆☆ 1/30読了

この者は、神か、悪魔か――。 気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつ…

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ)★★★☆☆ 1/27読了

大人の凝り固まった常識を、 子どもたちは軽く飛び越えていく。 世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、 落涙必至の等身大ノンフィクション。優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜの イカした「元・底辺中学校」だった…

透明な螺旋(東野圭吾)★★★☆☆ 1/22読了

シリーズ第十弾。最新長編。 今、明かされる「ガリレオの真実」。房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。 失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。 警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。「愛す…

定形外郵便(堀江敏幸)★★★☆☆ 1/21読了

活字で美を読む芸術全般をめぐるエッセイ集。ジャコメッティ、駒井哲郎、モンテーニュ、安東次男、ユルスナール、ピカソ、長谷川四郎、小村雪岱、ルクレール、倉俣史朗……。絵画や彫刻、映画、写真、音楽など芸術全般に造詣の深い人気作家が、そのまなざしで…

推し、燃ゆ(宇佐見りん)★★☆☆☆ 1/15読了

【第164回芥川賞受賞作】 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を“解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。 妻が読みたいということで図書館に予約…

失われた岬(篠田節子)★★★☆☆ 1/10読了

古い友人も、ノーベル賞作家も、「岬」に消えた。神無き時代の新たな黙示録 古くからの友人も、ノーベル賞作家も、その「岬」に消えた―― この物語はあなたを、思いもよらぬところまで連れて行く。 人が人であるというのは、どういうことなのか。 練熟の著者…

ヨルガオ殺人事件 上下(アンソニー・ホロヴィッツ)★★★★☆ 1/1読了

『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島でホテルを経営する元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らが所有するホテルで8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけた──そう連絡してきた直後に娘が失踪したというのだ。その本とは名探偵…

長めのいい部屋(フジモトマサル)★★★☆☆ 12/31読了

シロクマとひつじとヒトが、 おなじ空気で暮らす街。 住人たちのひらめきに、 思わずくすりと笑えます。 子供の正直と大人のユーモアが出会った極上のくつろぎ絵本。 やっぱり、フジモトマサルはいいなあ。年末をこの本で締めくくれて良かった。長めのいい部…

新聞記者、本屋になる(落合博)★★☆☆☆ 12/25読了

新聞記者だった著者はいかにして「ひとり本屋」を始めることができたのか。 定年目前の58歳、子どもは3歳、書店員経験は0。第二の人生、 妻の反対を押し切って本屋に転身する。取り立てての読書家ではなく、 書店開業が定年後の夢だったわけでもないという著…

神様の罠(辻村深月, 乾くるみ, 米澤穂信, 芦沢央, 大山誠一郎, 有栖川有栖)★★★☆☆ 12/14読了

人気作家6人の豪華すぎるアンソロジー! ミステリー界をリードする作家による、珠玉の「罠」。 好きな作家を指名買いの方も、新たなお気に入り作家を探す方も納得の一冊です。「夫の余命」乾くるみ 「崖の下」米澤穂信 「投了図」芦沢央 「孤独な容疑者」大…

アフター・サイレンス(本多孝好)★★★☆☆ 12/9読了

大切な人が殺された時、あなたは何を望みますか――。 警察専門のカウンセラー・唯子(ゆいこ)の仕事は、事件被害者やその家族のケアをすることだ。 夫を殺されたのに自分こそ罰を受けるべきだという妻。 誘拐犯をかばい嘘の証言をする少女。 傷から快復したは…

小川洋子のつくり方(小川洋子)★★★☆☆ 12/7読了

世界に認められる小川洋子の文学はどのようにつくられてきたか――全米図書賞、ブッカー賞国際部門など世界的に権威のある賞の最終候補に軒並み上がる小川洋子の文学。 海外での小川文学の受容のされ方から、デビューから三十年以上にわたる創作の秘密と、その…