Book

百年と一日(柴崎友香)★★★☆☆ 10/15読了

大根のない町で大根を育て大根の物語を考える人、屋上にある部屋ばかり探して住む男、周囲の開発がつづいても残り続けるラーメン屋「未来軒」、大型フェリーの発着がなくなり打ち捨てられた後リゾートホテルが建った埠頭で宇宙へ行く新型航空機を見る人々………

小さな演劇の大きさについて(佐々木敦)★★★☆☆ 10/13読了

日本演劇の「いま」と「ここ」 テン年代日本演劇シーンをつぶさに目撃してきた批評家・佐々木敦による、初の演劇批評集! 平田オリザ、岡田利規とチェルフィッチュやそれ以降の「言葉」と「身体」の挑戦、大舞台で先端的な表現を続けるケラリーノ・サンドロヴ…

ドミノ in 上海(恩田陸)★★★☆☆ 10/8読了

イグアナが料理されれば盗賊団が上海に押し寄せ、そこに無双の甘党が上陸。風水師が二色に塗り分けられ、ホラー映画の巨匠がむせび泣くと秘宝『蝙蝠』の争奪戦が始まった!革ジャンの美青年がカプチーノをオーダー、一瞬で10万ドルが吹き飛んだら、上海猛牛号…

壊れた世界の者たちよ(ドン・ウィンズロウ)★★★☆☆ 10/3読了

ニューオーリンズ市警最強の麻薬班を率いるジミーは、ある手入れの報復に弟を惨殺され復讐の鬼と化す―。壊れた魂の暴走を描く表題作をはじめ、チンパンジーが銃を手に脱走する「サンディエゴ動物園」、保釈中に逃亡したかつてのヒーローを探偵ブーンが追う「…

もう一度 倫敦巴里(和田誠)★★★☆☆ 10/1読了

ダリもハルキもパロディに。和田誠の名著復刊に心躍る 『もう一度 倫敦巴里』を新原稿入りでもう一度、読めます いやあ、もう凄すぎて言葉がない。イラストも文体模写も最高だな。特に、チャールス・ブロンソンのバカボンパパとサミー・デイヴィス・ジュニア…

ホーム・ラン(スティーヴン・ミルハウザー)★★☆☆☆ 9/23読了

魔法の鏡磨きが男と恋人の心にもたらす光と影を描く「ミラクル・ポリッシュ」。町に謎の自殺願望が流行した半年を記録する「私たちの町で生じた最近の混乱に関する報告」。一本の決定的本塁打がたどる驚異の軌跡を描く表題作など、多彩な奇想、緻密な筆で壮…

サキの忘れ物(津村記久子)★★★☆☆ 9/20読了

アルバイト先に忘れられた一冊の本。それは誰からもまともに取り合ってもらえなかった千春がはじめて読み通した本となった。十年後、書店員となった彼女の前に現れたのは。(『サキの忘れ物』)。前の東京オリンピック以来の来日で、十二時間待ちの展示の行列…

太陽の塔(森見登美彦)★★★☆☆ 9/16読了

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇…

日本語びいき(清水由美,ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 9/13読了

「させていただく」は丁寧か、慇懃無礼か?「先生」の読み方は本当に「センセイ」? 日本語はいい加減でもあいまいでもありません。ヨシタケシンスケさんの、くすりと笑える絵を楽しみつつ、気立てのいい美人な日本語を再発見しましょう。 『日本人の日本語知…

モヤモヤそうだんクリニック(池谷裕二,ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 9/13読了

当クリニックでは、「おとなの相談」は受け付けておりません。 256名の小学生から寄せられた「なぜ?」「どうして?」に、脳研究の第一人者・池谷裕二先生と人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが‟科学”と‟ユーモア”で向き合います! 基本的には子ども向けの本…

つげ義春日記(つげ義春)★★★☆☆ 9/12読了

昭和五〇年代、結婚し長男も誕生して一家をかまえた漫画家つげ義春は、寡作ながらも「ねじ式」「紅い花」など評価の高い作品群が次々と文庫化され、人気を博す。生活上の安定こそ得たが、新作の執筆は思うように進まず、将来への不安、育児の苦労、妻の闘病…

オーケストラー―知りたかったことのすべて(クリスチャン・メルラン)★★★☆☆ 9/9読了

基本問題からちょっと気になることまで、世界のオーケストラや楽団員や指揮者のあらゆる情報を満載。ファン納得間違いなしの楽しい本 。 新聞か何かで見て借りてみたが、こんなに分厚いとは思わなかった(600ページ!)。さすがに通読はできなかったので、飛…

逆ソクラテス(伊坂幸太郎)★★★☆☆ 9/8読了

逆境にもめげず簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらもアンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!無上の短編5編(書き下ろし3編)を収録。 全編子どもが主役の短編集。内容は伊坂幸太郎らしい感じ。表題作が一番良かったかな…

一門 “冴えん師匠”がなぜ強い棋士を育てられたのか?(神田憲行)★★★☆☆ 9/3読了

自らは「さえん(=冴えない)棋士」であったにもかかわらず、強い棋士たちを育て上げた男がいた。 将棋棋士・森信雄。彼は夭逝の棋士・村山聖だけでなく、棋界最多のプロ棋士を育て上げた。 「森先生が師匠で良かった」と弟子たちは語る。 “さえん師匠"がなぜ…

クスノキの番人(東野圭吾)★★★☆☆ 8/29読了

不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れ,依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるという。 依頼人に心当たり…

靴ひも(ドメニコ・スタルノーネ)★★★☆☆ 8/24読了

老夫婦が夏のヴァカンスから自宅に戻ると、留守宅が何者かに荒らされていた。家具は倒され、あらゆるものが散乱し、猫が姿を消している。困惑する夫が目にしたのは、40年前、夫が家を出たことをなじる妻からの手紙の束。決して癒えることのなかった過去の傷…

またね家族(松居大悟)★★★☆☆ 8/19読了

小劇団を主宰する僕“竹田武志”のもとに、父から連絡があった。余命三ヵ月だという―。自意識が炸裂する僕と、うまくいかない「劇団」、かわっていく「恋人」、死に行く大嫌いな「父親」。周囲をとりまく環境が目まぐるしく変わる中、僕は故郷の福岡と東京を行…

星夜航行 上巻(飯嶋和一)8/15読了

三河を二分した内乱の時、父が徳川家に弓を引いたため、逆臣の遺児として農村に逼塞していた沢瀬甚五郎は、祖父より剣や騎馬術、鉄砲術などを叩き込まれていた。傑出したその才覚は家康家臣の知るところとなり、嫡男、徳川三郎信康の小姓衆に取り立てられた…

フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり(フィリップ・ワイズベッカー)★★★☆☆ 8/8読了

フランスのアーティスト、フィリップ・ワイズベッカー。自ら日本各地の干支にまつわる郷土玩具の産地や工人を訪ね、写真と紀行文、愛嬌たっぷりのデッサンによってその道中を記録した旅行記。 職人の工房や制作過程だけでなく、見慣れない標識や店先に置かれ…

四畳半タイムマシンブルース(森見登美彦)★★★★☆ 8/1読了

水没したクーラーのリモコンを求めて昨日へGO! タイムトラベラーの自覚に欠ける悪友が勝手に過去を改変して世界は消滅の危機を迎える。そして、ひそかに想いを寄せる彼女がひた隠しにする秘密……。 森見登美彦の初期代表作のひとつでアニメ版にもファンが…

一人称単数(村上春樹)★★★★☆ 7/30読了

6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集 「一人称単数」とは世界のひとかけらを切り取る「単眼」のことだ。しかしその切り口が増えていけばいくほど、「単眼」はきりなく絡み合った「複眼」となる。そしてそこでは、私はもう私でなくなり、僕はもう僕で…

村上T 僕の愛したTシャツたち(村上春樹)★★★☆☆ 7/25読了

つい集まってしまったTシャツたち。『ポパイ』連載の人気エッセイが一冊になりました!村上春樹の段ボール箱で積み祝がった膨大なコレクションから、Tシャツをめぐる18篇のエピソードと108枚のお気に入りTを収録。Tシャツにまつわるインタビューも。 村上春樹…

罪人の選択(貴志祐介)★★★☆☆ 7/23読了

「夜の記憶」―『十三番目の人格―ISOLA―』『黒い家』の本格デビュー前に書かれた貴重な一編。貴志祐介ワールドの原点!「呪文」―『新世界より』の刊行後ほどなくいて発表された短編。惑星「まほろば」で何かが起きている…。「罪人の選択」―「罪人」の前に出さ…

短篇集ダブル サイドA(パク・ミンギュ)★★★☆☆ 7/18読了

帰郷した「僕」がタイムカプセルを掘り起こし…「近所」。老年の夫婦を描いた抒情的な「黄色い河に一そうの舟」。騒音の抗議に来た上階の男と迎える「最後までこれかよ?」。前世はマリリン・モンローだった「僕」と宇宙人の「“自伝小説”サッカーも得意です」…

志らくの食べまくら(立川志らく)★★★☆☆ 7/13読了

『グッとラック! 』MC、『ひるおび! 』コメンテーターと、いまや「TBSの朝の顔」ともいうべき、売れっ子落語家・立川志らく。 そんな彼が、師匠の立川談志や落語家仲間、テレビや舞台で共演したスターとの逸話を、食にまつわる思い出とともに語ります。 『週…

ザ・フォックス(フレデリック・フォーサイス)★★★☆☆ 7/11読了

英特殊部隊がとらえた、ハッカー“フォックス”。米国家安全保障局に侵入したのは、まだ高校生だった。ウェストンは、ある取引を大統領に持ちかける。―敵対する国のシステムに痕跡も残さず侵入し、秘密工作を行わせ、その情報はすべて提供する「トロイ作戦」。…

着せる女(内澤旬子)★★★★☆ 7/9読了

大改造!!“服"的ビフォーアフター 「本の雑誌」の大人気連載「着せ替えの手帖」がカラーページも収録し待望の書籍化です。 「マシな服を着たら、カッコよくなるのに」と10代の頃、兄の服選びに付き合ってから、すっかりメンズファッションウォッチャーになっ…

パルプ・ノンフィクション 出版社つぶれるかもしれない日記(三島邦弘)★★☆☆☆ 7/4読了

すべての働くひとに捧げる、ほがらかでクレイジーな、ほとばしるエネルギー!!「原点回帰」を標榜する野生派出版社・ミシマ社は、ある日危機に立たされていた―。やれるだけやっても、売れない。好きだけじゃ、仕事にならない。組織が大きくなるにつれ生まれる…

雲(エリック・マコーマック)★★★★☆ 7/2読了

出張先のメキシコで、突然の雨を逃れて入った古書店。そこで見つけた一冊の書物には19世紀に、スコットランドのある町で起きた黒曜石雲という謎の雲にまつわる奇怪な出来事が書かれていた。驚いたことに、かつて、若かった私はその町を訪れたことがあり、そ…

土に贖う(河崎秋子)★★★★☆ 6/25読了

明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」)。昭和35年、江別市。蹄鉄屋の父を持つ雄一は、自身の通う小学校の畑が馬によって耕される様子を固唾を飲んで見つめて…