Book

私の文学史: なぜ俺はこんな人間になったのか? (町田康)★★★☆☆ 11/16読了

独特な文体・語法と奇想天外な物語で幅広い読者を有し、多数のヒット作を発表してきた作家・町田康。一度読んだらやみつきになる、あの唯一無二の文学世界は、いかにして生まれ、進化してきたのか。町田ファンならずとも、文芸ファンなら誰もが気になる謎に…

六人の嘘つきな大学生(浅倉秋成)★★★☆☆ 11/7読了

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていく…

文にあたる(牟田都子)★★★☆☆ 11/5読了

〈本を読む仕事〉という天職に出会って10年と少し。 無類の本読みでもある校正者・牟田都子は、今日も原稿をくり返し読み込み、書店や図書館をぐるぐる巡り、丹念に資料と向き合う。 1冊の本ができあがるまでに大きな役割を担う校正・校閲の仕事とは? 知られ…

わがままな選択(横山拓也)★★★☆☆ 10/29読了

子供はつくらない、はずだった――妻の妊娠と、母の再入院。 正解のない問いの果てに見つけた答えとは?2つの命をめぐる葛藤を軽やかに綴った、感動の家族小説。演劇界の新星、小説デビュー! 大好きなiakuの作・演出家である横山拓也の小説デビュー作。舞台作品…

セカンドチャンス(篠田節子)★★★☆☆ 10/24読了

麻里、51歳。長い介護の末母親を見送った。 婚期も逃し、病院に行けばひどい数値で医者に叱られ、この先は坂を下っていくだけと思っていたが……。 親友・千尋の「自分ファーストにしな。一生、利用されっぱなしで終わるよ」で一念発起。 水泳教室に飛び込んだ…

掌に眠る舞台(小川洋子)★★★☆☆ 10/21読了

「だって人は誰でも、失敗をする生きものですものね。だから役者さんには身代わりが必要なの。私みたいな」交通事故の保険金で帝国劇場の『レ・ミゼラブル』全公演に通い始めた私が出会った、劇場に暮らす「失敗係」の彼女。 金属加工工場の片隅、工具箱の上…

とんこつQ&A(今村夏子)★★★☆☆ 10/8読了

真っ直ぐだから怖い、純粋だから切ない。あの人のこと、笑えますか。 “普通”の可笑しみから、私たちの真の姿と世界の深淵が顔を出す。大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居…

阿修羅のごとく(向田邦子)★★★★☆ 10/3読了

年老いた父に愛人がいた!四人の娘は対策に大わらわ。だが、彼女たちもそれぞれ問題を抱えていた。未亡人の長女は不倫中、次女は夫の浮気を疑い、三女は独身の寂しさに心がすさみ、四女はボクサーの卵と同棲、そして母は…肉親の愛憎を描き、家族のあり方を追…

その本は(ヨシタケシンスケ、又吉直樹)★★☆☆☆ 10/1読了

本の好きな王様がいました。王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。王様は二人の男を城に呼び、言いました。 「わしは本が好きだ。今までたくさんの本を読んだ。たいていの本は読んだつもりだ。しかし、目が悪くなり、もう本を読むことができない。で…

俺ではない炎上(浅倉秋成)★★★☆☆ 9/17読了

ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。 既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。 まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。 会社も、友人も、家族でさえも。 ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしま…

マイクロスパイ・アンサンブル(伊坂幸太郎)★★☆☆☆ 9/12読了

どこかの誰かが、幸せでありますように。 失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。 知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。 ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。 猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」で配布されて…

あしたから出版社(島田潤一郎)★★★☆☆ 9/10読了

みんなと同じ働き方はあきらめた。 30歳まで自分のためだけに生きてきたぼくは、 大切な人のために全力で本をつくってみようと思った―― 「夏葉社」設立から5年。一冊一冊こだわりぬいた本づくりで多くの読書人に支持されるひとり出版社は、どのように生まれ…

爆弾(呉 勝浩)★★★☆☆ 9/6読了

些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。 たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。 直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。 …

マスカレード・ゲーム(東野圭吾)★★★☆☆ 8/30読了

解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。 共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。 捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。 警部となった新…

まっとうな人生(絲山秋子)★★★☆☆ 8/25読了

名古屋出身の「なごやん」と繰り広げた九州縦断の脱走劇から十数年後――。富山県のひょんな場所でなごやんと再会した「花ちゃん」。夫のアキオちゃんと娘・佳音の成長を愛おしむ日々に、なごやん一家と遊ぶ楽しみが加わった。しかし、新型コロナ・ウイルスの…

やりなおし世界文学(津村記久子)★★★☆☆ 8/22読了

ギャツビーって誰? 名前だけは知っていたあの名作、実はこんなお話だったとは! 『ボヴァリー夫人』は前代未聞のダメな女? 『郵便配達は二度ベルを鳴らす』はDQN小説!? 待ってるだけじゃ不幸になるよ『幸福論』。人が人を完全に理解することは不可能だけれど…

逃亡くそたわけ(絲山秋子)★★★☆☆ 8/21読了

21歳の夏は一度しか来ない。あたしは逃げ出すことにした。 軽い気持ちの自殺未遂がばれて、入院させられた病院から。 逃げるのに思いつきで顔見知りを誘った。24歳の茶髪で気弱な会社員。 すぐに「帰ろう」と主張する彼を脅してすかして車を出させた。東へ。…

ブロッコリー・レボリューション(岡田利規)★★★☆☆ 8/17読了

泣いているのはたぶん、自分の無力さに対してだと思う。演劇界の気鋭が描くこの世界を生きるわたしたちの姿。15年ぶり待望の小説集。 独特の文体が最初は気持ち悪いのだが、だんだんと癖になる。チェルフィッチュの芝居のように、当事者が本人のことを語るの…

Phantom(羽田圭介)★★★☆☆ 8/10読了

外資系食料品メーカーの事務職として働く元地下アイドルの華美は、生活費を切り詰め株に投資することで、給与収入と同じ配当を生む分身(システム)の構築を目論んでいる。 恋人の直幸は「使わないお金は死んでいる」と華美を笑うが、とある人物率いるオンライ…

我が友、スミス(石田夏穂)★★★★☆ 8/3読了

前代未聞の筋トレ小説、誕生!「別の生き物になりたい」。 筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、 O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、 本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには …

異常【アノマリー】(エルヴェ ル・テリエ)★★★☆☆ 8/1読了

フランス文学最高峰のゴンクール賞受賞作にして アメリカのミステリ界で年間ベストと評価される、異例の傑作、登場。 フランスで110万部突破 よくある群像劇スタイルで、あとで色々繋がってくるのかな、なんて思いながら読んでいると、途中でとんでもないこ…

すべての月、すべての年 ルシア・ベルリン作品集(ルシア・ベルリン)★★★☆☆ 7/18読了

魂の作家による19の短編。 ロングセラー『掃除婦のための手引き書』のルシア・ベルリン、待望の新邦訳作品集。『掃除婦のための手引き書』の底本である短編集 A Manual for Cleaning Women より、同書に収録しきれなかった19編を収録、今回も傑作ぞろいの作…

かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖(宮内悠介)★★★☆☆ 7/16読了

木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木ら 若き芸術家たちが謎に挑む 傑作青春ミステリ明治末期に実在した若き芸術家たちのサロン、 その名も「パンの会」。 隅田川沿いの料理店「第一やまと」に集った 木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木等が推理…

タラント(角田光代)★★★☆☆ 7/10読了

あきらめた人生の、その先へ―― 片足の祖父、学校に行けなくなった甥、〝正義感〟で過ちを犯したみのり。小さな手にも使命が灯る、慟哭の長篇小説。「今、だれもがスタートを待っている」 周囲の人々が〝意義ある仕事〟に邁進する中、心に深傷を負い、無気力…

朱色の化身(塩田武士)★★★☆☆ 7/2読了

ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねる亨は、彼女…

フルスロットル トラブル・イン・マインドI(ジェフリー・ディーヴァー)★★★☆☆ 6/27読了

ドンデン返しの魔術師、第三短編集。ライム、ダンス、ペラム総出演の豪華上下巻、まずはI巻が降臨です! 看板シリーズの長編はもとより、短編の名手でもあるディーヴァー。「このミス」2位となった第一短編集『クリスマス・プレゼント』、第二短編集『ポーカ…

サスペンス小説の書き方 パトリシア・ハイスミスの創作講座(パトリシア・ハイスミス)★★☆☆☆ 6/16読了

「あらゆる物語には、サスペンスがある。」 ミステリの鬼才・ハイスミスが唯一残した創作指南書、待望の初邦訳! 気になって読んでみたのだが、そもそもパトリシア・ハイスミスの作品をあまり読んだことがなかった。だから、実作を元にして解説されてもあまり…

春のこわいもの(川上未映子)★★★☆☆ 6/14読了

感染症が爆発的流行を起こす直前、 東京で6人の男女が体験する、甘美きわまる地獄めぐり。ギャラ飲み志願の女性、深夜の学校へ忍び込む高校生、 寝たきりのベッドで人生を振り返る老女、 親友をひそかに裏切りつづけた作家…… かれらの前で世界は冷たく変貌し…

男の愛 たびだちの詩(町田康)★★★☆☆ 5/25読了

昭和浪曲でも人気のご存知「清水次郎長」が、町田版痛快コメディ(ときどきBL)として、現代に蘇る! 文政三年、「正月元日に生まれた子供は将来、途轍もない賢才になる。ところがもしそうならなかった場合は極悪人になる」という言い伝えから、生まれてすぐ養…

神よ憐れみたまえ(小池真理子)★★★☆☆ 5/18読了

わたしの人生は何度も塗り変えられた。いくつもの死と性とともに──。 昭和38年11月、三井三池炭鉱の爆発と国鉄の事故が同じ日に発生し、「魔の土曜日」と言われた夜、12歳の黒沢百々子は何者かに両親を惨殺された。 母ゆずりの美貌で、音楽家をめざしていた…