Book

むらさきのスカートの女(今村夏子)★★★☆☆ 8/13読了

近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で働きだすように誘導し……。 前作の『父と私の桜尾通り商店街』はイマイチだったが、これは面白かった。芥…

ころべばいいのに(ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 8/12読了

発想えほん第4弾。きらいな人がいてもいいんじゃない!ヨシタケシンスケ流こころの処方箋。イヤな気持ちって、自分ではどうしようもないどしゃぶりの雨のようなもの。そんなときはね・・・! ネガティブ系な発想からスタートしている絵本。『思わず考えちゃう…

ノースライト(横山秀夫)★★★★☆ 8/10読了

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに…。Y邸は無人だった。そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。ただ一つ、浅間山を望むように…

思わず考えちゃう(ヨシタケシンスケ)★★☆☆☆ 8/9読了

電車で、カフェで、自分の家で。「ついつい考えすぎちゃう」ヨシタケ氏がスケッチと共に書きとめた、まじめーな事から、世にも下らぬ事まで。たとえば―。「仕事のピンチを乗り切るには?」「いわゆる男女の仲って、何?」「他人のストローの袋が気になる」「孤…

みらいめがね それでは息がつまるので(荻上チキ、ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 8/6読了

みらいめがねは世界の見方を広げるツールです。日常と、世の中から、呪いを解いていこうじゃないか。至極の二人がお届けする、新感覚エッセイ。 荻上チキの文章を読んだのは初めて。なんかあんまり印象に残らないな。ヨシタケシンスケのイラストは良かった。…

我らが少女A(高村薫)★★★★☆ 8/3読了

一人の少女がいた―合田雄一郎、痛恨の未解決事件。動き出す時間が世界の姿を変えていく。人びとの記憶の片々が織りなす物語の結晶。 久しぶりの高村薫。ちゃんと合田雄一郎が歳をとっている。一人の女性の殺害事件を機に12年前の未解決の老女の死亡事件がま…

ビビを見た!(大海 赫)★★★☆☆ 8/1読了

盲目の主人公ホタルに「7時間だけ見えるようにしてやろう」と言う声が聞こえた。ホタルの目が見えるようになると同時に、回りの人は光を失った。しかもホタルの住む町が正体不明の敵に襲われるとテレビ放送が始まった。人たちは町を脱出するための列車に乗り…

作家の人たち(倉知淳)★★☆☆☆ 7/23読了

押し売り作家、夢の印税生活、書評の世界、ラノベ編集者、文学賞選考会、生涯初版作家の最期…。可笑しくて、やがて切ない出版稼業―!? 東野圭吾の『歪笑小説』のような感じなのかなと思いながら読み始めたが、全然駄目だった。倉知淳の本は割と好きだっただけ…

拳銃使いの娘(ジョーダン・ハーパー)★★★☆☆ 7/18読了

【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀新人賞、アレックス賞受賞】 11歳のポリーの前に、刑務所帰りの実の父親ネイトが突然現われた。獄中で凶悪なギャング組織を敵に回したネイトには、妻子ともども処刑命令が出ており、家族を救うため釈放されるや…

本にまつわる世界のことば(松田青子、他)★★☆☆☆ 7/13読了

本や読書と共に育まれてきた人々は独特のことばを作り出してきた。それらの表現は、ことばや本というものを新しい目で見るきっかけとなり、「ことばをめぐることば」の豊かさを知る機会を与えてくれる。本書では、各国の「本にまつわることば」を集め、現代…

夢見る帝国図書館(中島京子)★★★★☆ 7/13読了

「図書館が主人公の小説を書いてみるっていうのはどう?」 作家の〈わたし〉は年上の友人・喜和子さんにそう提案され、帝国図書館の歴史をひもとく小説を書き始める。もし、図書館に心があったなら――資金難に悩まされながら必至に蔵書を増やし守ろうとする司…

静かに、ねぇ、静かに(本谷有希子)★★★☆☆ 7/6読了

芥川賞受賞から2年、本谷有希子が描くSNS狂騒曲!海外旅行でインスタにアップする写真で"本当”を実感する僕たち、ネットショッピング依存症から抜け出せず夫に携帯を取り上げられた妻、自分たちだけの"印”を世間に見せるために動画撮影をする夫婦――。SNSに頼…

アキラとあきら(池井戸潤)★★★☆☆ 7/5読了

零細工場の息子・山崎瑛と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向…

旅する本の雑誌(本の雑誌編集部)★★★☆☆ 6/30読了

Welcome to book-tourism! 旅先でついつい覗いてしまうのが本屋さんや古本屋さん……いやいやもう本を中心に旅行を考えている──そんな本好き、本屋好きに送る“ブック・ツーリズム"のガイドブックが登場。 エリア別2泊3日のおすすめコースからテーマ別コースな…

短篇集 こばなしけんたろう(小林賢太郎)★★★☆☆ 6/25読了

「小説幻冬」2016年11月号~2018年10月号に連載されたものを再構成。「くらしの七福神」「第二成人式」「覚えてはいけない国語」「素晴らしき新世界」「なぞの生物カジャラの飼いかた」「新生物カジャラの歴史と生態」「落花8分19秒」「砂場の少年について」…

究極の文字を求めて(松樟太郎)★★★☆☆ 6/19読了

中学生の頃、自分オリジナルの文字を作ることに熱中し、青春のページをムダに破り捨てた著者は考えた。 「あれから20年、いろいろな文字を知ったうえで今、究極の文字を作ろうとしたら、もっとすばらしい文字ができるのではないか?」 そんなバカな試みに全力…

肖像彫刻家(篠田節子)★★★☆☆ 6/18読了

人が生きてきた時間を封じ込める―それが、肖像彫刻。芸術の道を諦め、八ヶ岳山麓で銅像職人として再出発した正道。しかし彼の作品には、文字通り魂が宿ってしまうのだった。亡き両親、高名な学者、最愛の恋人…周囲の思惑そっちのけで、銅像たちが語り始めた…

伊丹十三選集 二 好きと嫌い(伊丹十三)★★★☆☆ 6/11読了

「自分の嫌いなものをあれこれ考えるのはとても愉しいことです」――物づくしの末に現れる、マヤカシとマニアワセを排し、正調を尊ぶ自在な精神。ユーモラスなイラスト、稀代の凝り性だった著者の面目躍如たる「伊丹十三の編集するページ」とあわせて楽しみた…

PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話(ローレンス・レビー)★★★☆☆ 6/5読了

ジョブズが自腹で支えていた赤字時代、『トイ・ストーリー』のメガヒット、株式公開、ディズニーによる買収…。小さなクリエイティブ集団をディズニーに並ぶ一大アニメーションスタジオに育てあげたファイナンス戦略。 外部の人が書いたノンフィクションでは…

父と私の桜尾通り商店街(今村夏子)★★☆☆☆ 6/1読了

桜尾通り商店街のはずれでパン屋を営む父と、娘の「私」。うまく立ち回ることができず、商店街の人々からつまはじきにされていた二人だが、「私」がコッペパンをサンドイッチにして並べはじめたことで予想外の評判を呼んでしまい…。平凡な日常は二転三転して…

箱の中の天皇(赤坂真理)★★★☆☆ 5/31読了

『東京プリズン』から6年。 発売前より各紙話題騒然、日本人の行方を問う衝撃の天皇小説。 「小説にしかできない切実な天皇論ーーおそるべき力業」『毎日新聞』と絶賛! 表題作の他に「大津波のあと」も収録されている。どちらも中編といった長さ。 『東京プ…

ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3(奥泉光)★★★☆☆ 5/28読了

クワコーこと桑潟幸一准教授が、たらちね国際大学に転勤して最初の夏休み。低偏差値大学の「受験生応援プログラム」というリクルート大作戦の一環として、ティッシュ配りにあけくれていたクワコーへの、次なる指令は?「ゆるキャラの恐怖」…大学対抗ゆるキャ…

続 横道世之介(吉田修一)★★★★☆ 5/23読了

バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。名を横道世之介という。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな…

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 上・下(A・J・フィン)★★★☆☆ 5/18読了

精神分析医のアナ・フォックスは、夫と娘と生活を別にして、ニューヨークの高級住宅街の屋敷に十カ月も一人こもって暮らしていた。広場恐怖症のせいで、そこから一歩たりとも出られないのだ。彼女のなぐさめは古い映画とアルコール、そして隣近所を覗き見る…

大好きな町に用がある(角田光代)★★★☆☆ 5/12読了

24歳の私ははじめて自分の脚と頭を使って旅をしていた。電気のないその島は当時の私にとってとくべつな天国みたいだった。帰ってきてもその天国感はまったく薄れず、この25年のあいだ、ずーっととくべつな天国として、私の内にある。―「緑と旅と人生の仕組み…

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー(高橋秀実)★★★☆☆ 5/9読了

甲子園も夢じゃない!?平成17年夏、東大合格者数日本一で有名な開成高校の野球部が、東東京予選ベスト16に勝ち進んだ。グラウンドでの練習は週1日、エラーでも空振りでもかまわない、勝負にこだわりドサクサに紛れて勝つ…。監督の独創的なセオリーと、下手を…

愛について語るときに我々の語ること(レイモンド・カーヴァー)★★★☆☆ 5/7読了

その鮮やかにして大胆な文学表現で、作家カーヴァーの文学的アイデンティティをくっきりと刻印し、八〇年代アメリカの文学シーンにカルト的とも言える影響を及ぼした、転換期の傑作短篇集。 「MONKEY」誌に載った、この本に関するブライアン・エヴンソンの文…

ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短篇29(ジェイ・ルービン編)★★★☆☆ 4/25読了

これが、世界で読まれるニッポンの小説! 日本と西洋、男と女、近代的生活その他のナンセンス、災厄など七つのテーマで選ばれたのは、荷風・芥川・川端・三島、そして星新一・中上健次から川上未映子・星野智幸・松田青子・佐藤友哉までの二十九の珠玉。村上…

本と鍵の季節(米澤穂信)★★★☆☆ 4/10読了

堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子…

夢も見ずに眠った(絲山秋子)★★★☆☆ 4/4読了

夫の高之を熊谷に残し、札幌へ単身赴任を決めた沙和子。しかし、久々に一緒に過ごそうと落ち合った大津で、再会した夫は鬱の兆候を示していた。高之を心配し治療に専念するよう諭す沙和子だったが、別れて暮らすふたりは次第にすれ違っていき…。ともに歩いた…