Book

もう、聞こえない(誉田哲也)★★★☆☆ 1/15読了

一向にわからぬ被害者男性の身元、14年前の未解決殺人事件。ふたつの事件を繋げるのは、“他界した彼女”だった…。 途中で「そういう展開かぁ〜」と一瞬ガクッと来たのだが、まあ、そういう展開も悪くはなかった。ただ、シリアスな話かなと思ったら、時々ユー…

ネヴァー・ゲーム(ジェフリー・ディーヴァー)★★★☆☆ 1/11読了

あのディーヴァーが新シリーズを始動! シリコンバレーで失踪した娘を探せ。懸賞金のかかった事件に挑む 人探しの名人にして流浪の名探偵ショーは狡猾な連続誘拐事件を追う!姿を消した人間を追跡する名人、コルター・ショウ。失踪人や逃亡犯に懸賞金がかけ…

念入りに殺された男(エルザ・マルポ)★★★☆☆ 1/3読了

フランス・ナントの村で暮らすアレックスは、小説家の夢破れた内気な女性。家族と営む民宿に、ゴンクール賞作家のシャルル・ベリエがやってくる。気さくな彼と一家は打ち解けるが、ある夜アレックスはベリエに襲われ、抵抗した勢いで殺してしまう。家族との…

壺の中にはなにもない(戌井昭人)★★★☆☆ 12/31読了

勝田繁太郎(26歳)は、働く意欲がなく、これといった趣味もなく、恋愛経験もゼロで、ただただ平穏にのんびり過ごす日常を愛する男。人に気を遣うことができず、仕事でミスをくり返してもまったく気にしないマスペースさゆえ、彼の周囲では珍事が尽きず、周囲…

「グレート・ギャツビー」を追え(ジョン・グリシャム)★★★☆☆ 12/30読了

プリンストン大学図書館の厳重な警備を破り、フィッツジェラルドの直筆原稿が強奪された。消えた長編小説5作の保険金総額は2500万ドル。その行方を追う捜査線上に浮かんだブルース・ケーブルはフロリダで独立系書店を営む名物店主。「ベイ・ブックス」を情熱…

デルタの羊(塩田武士)★★★☆☆ 12/21読了

アニメ製作プロデューサー・渡瀬智哉は、念願だったSF小説『アルカディアの翼』のテレビアニメ化に着手する。しかし業界の抱える「課題」が次々と浮き彫りとなり、波乱の状況下、窮地に追い込まれる。一方、フリーアニメーターの文月隼人は、ある理由から波…

スキマワラシ(恩田陸)★★★☆☆ 12/17読了

白いワンピースに、麦わら帽子。廃ビルに現れる“少女”の都市伝説とは? 物に触れると過去が見える、不思議な能力を持つ散多。彼は亡き両親の面影を追って、兄とともに古い「タイル」を探していた。取り壊し予定の建物を訪ねるうち、兄弟はさらなる謎に巻き込…

その裁きは死(アンソニー・ホロヴィッツ)★★★☆☆ 12/12読了

実直さが評判の弁護士が殺害された。裁判の相手方が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた謎の数字“182”。被害者が殺される直前に残した奇妙な言葉。わたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事…

暴虎の牙(柚月裕子)★★★☆☆ 12/4読了

広島のマル暴刑事・大上章吾の前に現れた、最凶の敵。愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦の暴走を、大上とその愛弟子である日岡は止められるのか? 著者の人気を決定づけた警察小説『孤狼の血』シリーズ、ついに完結! 狼、犬と来て最後は虎。愚連隊「呉寅会」…

死神の棋譜(奥泉光)★★★☆☆ 11/27読了

負けました。これをいうのは人生で何度目だろう。将棋に魅入られ、頂点を目指し、深みへ潜った男は鳩森神社で不詰めの図式を拾って姿を消した。彼の行方を追う旅が始まったが……。北海道の廃坑、幻の「棋道会」、美しい女流二段、地下神殿の対局、盤上の磐、…

理由のない場所(イーユン・リー)★★☆☆☆ 11/28読了

母親と自殺してまもない16歳の息子との会話で進められる物語。実体験をもとに書かれた本書からは、深い悲しみが伝わり心を打つ。 16歳で自殺した息子とその母親の対話の形式をとる物語だが、著者のイーユン・リーの実体験が元になっている。色々とやり切れな…

我々は、みな孤独である(貴志祐介)★★★☆☆ 11/20読了

探偵・茶畑徹朗の元にもたらされた、「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」という不可思議な依頼。前世など存在しないと考える茶畑と助手の毬子だったが、調査を進めるにつれ、次第に自分たちの前世が鮮明な記憶として蘇るようになる。果たして犯人の正…

今も未来も変わらない(長嶋有)★★★★☆ 11/14読了

まさか私が!?年下の男にときめいて。仕事も、恋も、子育ても四十代の日常は平凡なのに盛りだくさん。歌を友に、レジャーをともに―「大人が楽しむ」物語。 雑誌「婦人公論」で連載されていたので、本の装丁が「婦人公論」のようになっている。内容も「婦人公…

死んだレモン(フィン・ベル)★★☆☆☆ 11/11読了

酒を飲んで運転し、自損事故で下半身の自由を失ったフィンは、心機一転、ニュージーランド最南端の町へ引っ越す。住居は人里離れたコテージで、26年前にその家に住んでいた少女が失踪していた。彼女が消えてから6週間後、不気味な三兄弟が住む隣のゾイル家の…

未来のサイズ(俵万智)★★★☆☆ 11/6読了

子どもを育てることは時代と社会に直面していくことだった。何気ない日常にこぼれ落ちる奇跡のような瞬間を切り取った歌の数々は、短歌という定型だからこそ獲得できた、三十一文字の箴言集ともいえる。未来への希望をつかんで放さない、俵万智の真髄がここ…

内なる町から来た話(ショーン・タン)★★☆☆☆ 11/1読了

“人間を訴えたクマ”“カエルを救う秘書”“空の魚を釣り上げた兄弟”25話のセンス・オブ・ワンダー!世界三大児童書賞のひとつ、ケイト・グリーナウェイ賞2020年受賞作! ショーン・タンは前から気になっていた。この本が初だが、絵本にしては文章が多かった。色々…

俳句は入門できる(長嶋有)★★★☆☆ 10/31読了

俳句は打球、句会が野球。一人でもできるし、他者ともできる極上の遊びである。俳句ビフォーアフターで、こんなに人生が変わるなんて―。いつでも、だれでも入門できる、それが俳句。俳号や季語、俳句界の独特な空気や摩訶不思議なルール、実は知っておきたい…

心は孤独な狩人(カーソン・マッカラーズ)★★★★☆ 10/30読了

1930年代末、アメリカ南部の町のカフェに聾啞の男が現れた。大不況、経済格差、黒人差別……。店に集う人々の苦しみを男は静かに聞き入れ、多感な少女を優しく包み込む。だがその心は決して満たされない――。フィッツジェラルドやサリンジャーと並ぶ愛読書とし…

持続可能な魂の利用(松田青子)★★☆☆☆ 10/20読了

「どうして親は私に殺しのテクニックを叩き込んでくれなかったのだろう」会社に追いつめられ、無職になった30代の敬子。男社会の闇を味わうも、心は裏腹に男が演出する女性アイドルにはまっていく。新米ママ、同性愛者、会社員、多くの人が魂をすり減らす中…

百年と一日(柴崎友香)★★★☆☆ 10/15読了

大根のない町で大根を育て大根の物語を考える人、屋上にある部屋ばかり探して住む男、周囲の開発がつづいても残り続けるラーメン屋「未来軒」、大型フェリーの発着がなくなり打ち捨てられた後リゾートホテルが建った埠頭で宇宙へ行く新型航空機を見る人々………

小さな演劇の大きさについて(佐々木敦)★★★☆☆ 10/13読了

日本演劇の「いま」と「ここ」 テン年代日本演劇シーンをつぶさに目撃してきた批評家・佐々木敦による、初の演劇批評集! 平田オリザ、岡田利規とチェルフィッチュやそれ以降の「言葉」と「身体」の挑戦、大舞台で先端的な表現を続けるケラリーノ・サンドロヴ…

ドミノ in 上海(恩田陸)★★★☆☆ 10/8読了

イグアナが料理されれば盗賊団が上海に押し寄せ、そこに無双の甘党が上陸。風水師が二色に塗り分けられ、ホラー映画の巨匠がむせび泣くと秘宝『蝙蝠』の争奪戦が始まった!革ジャンの美青年がカプチーノをオーダー、一瞬で10万ドルが吹き飛んだら、上海猛牛号…

壊れた世界の者たちよ(ドン・ウィンズロウ)★★★☆☆ 10/3読了

ニューオーリンズ市警最強の麻薬班を率いるジミーは、ある手入れの報復に弟を惨殺され復讐の鬼と化す―。壊れた魂の暴走を描く表題作をはじめ、チンパンジーが銃を手に脱走する「サンディエゴ動物園」、保釈中に逃亡したかつてのヒーローを探偵ブーンが追う「…

もう一度 倫敦巴里(和田誠)★★★☆☆ 10/1読了

ダリもハルキもパロディに。和田誠の名著復刊に心躍る 『もう一度 倫敦巴里』を新原稿入りでもう一度、読めます いやあ、もう凄すぎて言葉がない。イラストも文体模写も最高だな。特に、チャールス・ブロンソンのバカボンパパとサミー・デイヴィス・ジュニア…

ホーム・ラン(スティーヴン・ミルハウザー)★★☆☆☆ 9/23読了

魔法の鏡磨きが男と恋人の心にもたらす光と影を描く「ミラクル・ポリッシュ」。町に謎の自殺願望が流行した半年を記録する「私たちの町で生じた最近の混乱に関する報告」。一本の決定的本塁打がたどる驚異の軌跡を描く表題作など、多彩な奇想、緻密な筆で壮…

サキの忘れ物(津村記久子)★★★☆☆ 9/20読了

アルバイト先に忘れられた一冊の本。それは誰からもまともに取り合ってもらえなかった千春がはじめて読み通した本となった。十年後、書店員となった彼女の前に現れたのは。(『サキの忘れ物』)。前の東京オリンピック以来の来日で、十二時間待ちの展示の行列…

太陽の塔(森見登美彦)★★★☆☆ 9/16読了

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇…

日本語びいき(清水由美,ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 9/13読了

「させていただく」は丁寧か、慇懃無礼か?「先生」の読み方は本当に「センセイ」? 日本語はいい加減でもあいまいでもありません。ヨシタケシンスケさんの、くすりと笑える絵を楽しみつつ、気立てのいい美人な日本語を再発見しましょう。 『日本人の日本語知…

モヤモヤそうだんクリニック(池谷裕二,ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 9/13読了

当クリニックでは、「おとなの相談」は受け付けておりません。 256名の小学生から寄せられた「なぜ?」「どうして?」に、脳研究の第一人者・池谷裕二先生と人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが‟科学”と‟ユーモア”で向き合います! 基本的には子ども向けの本…

つげ義春日記(つげ義春)★★★☆☆ 9/12読了

昭和五〇年代、結婚し長男も誕生して一家をかまえた漫画家つげ義春は、寡作ながらも「ねじ式」「紅い花」など評価の高い作品群が次々と文庫化され、人気を博す。生活上の安定こそ得たが、新作の執筆は思うように進まず、将来への不安、育児の苦労、妻の闘病…