Book

人間(又吉直樹)★★☆☆☆ 12/8読了

僕達は人間をやるのが下手だ。38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは?初の長編小説にして代表作、誕生!! 最初は駄目だなと思い、途中から割といいかもと思ったのだが、最後…

メインテーマは殺人(アンソニー・ホロヴィッツ)★★★☆☆ 12/3読了

自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか?作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる…。自…

小箱(小川洋子)★★★☆☆ 11/22読了

小箱の番人、歌でしか会話ができないバリトンさん、息子を失った従姉、遺髪で竪琴の弦をつくる元美容師…「おくりびと」たちは、孤独のさらに奥深くで冥福を祈っている。『ことり』以来7年ぶりの書下ろし長編小説。 まさに小川洋子的世界。誰かにどんどん翻訳…

べらぼうくん(万城目学)★★★☆☆ 11/15読了

「水たまりをのぞいたら、そこに映っていたのは青い空だった―」未来なんて誰にもわからないのだ。万城目ワールド誕生前夜を描く極上の青春記であり、深く静かに届けたい人生論ノート。 万城目学の受験失敗から作家デビューまでを振り返ったエッセイ。ほとん…

じゃじゃ馬にさせといて(松田青子)★★☆☆☆ 11/12読了

時代を切り拓く表現者たちが、世界にかけられた「呪い」を解いてくれる―「新しい女」がつくる作品に育まれた、注目の作家の日常とは?偏愛するドラマから、セレブの炎上事件が象徴するアメリカの今、ウィメンズ・マーチに参加して思うこと、カンヌ映画祭での…

犯人に告ぐ(3) 紅の影(雫井脩介)★★★☆☆ 11/8読了

依然として行方の分からない“大日本誘拐団”の主犯格“リップマン”こと淡野。神奈川県警特別捜査官の巻島史彦はネットテレビの特別番組に出演し、“リップマン”に向けて番組上での対話を呼びかける。だが、その背後で驚愕の取引が行われようとしていた!天才詐欺…

のっけから失礼します(三浦しをん)★★★☆☆ 11/4読了

雑誌「BAILA」での連載に、紀州パンダ紀行など、とっておきの書き下ろし5本を加えた「構想5年!」(著者談)の超大作(?)エッセイ集。 タクシーで運転手さんと繰り広げられる面白トーク、漫画や三代目J Soul Brothers への熱き想い、家族との心温まるエピソード……

とめどなく囁く(桐野夏生)★★★☆☆ 11/4読了

塩崎早樹は、相模湾を望む超高級分譲地「母衣山庭園住宅」の瀟洒な邸宅で、歳の離れた資産家の夫と暮らす。前妻を突然の病気で、前夫を海難事故で、互いに配偶者を亡くした者同士の再婚生活には、悔恨と愛情が入り混じる。そんなある日、早樹の携帯が鳴った…

某(川上弘美)★★★☆☆ 10/30読了

ある日突然この世に現れた某(ぼう)。 人間そっくりの形をしており、男女どちらにでも擬態できる。 お金もなく身分証明もないため、生きていくすべがなく途方にくれるが、病院に入院し治療の一環として人間になりすまし生活することを決める。 絵を描くのが好…

誰そ彼の殺人(小松亜由美)★★★☆☆ 10/26読了

仙台の国立大学・杜乃宮大学医学部法医学教室。解剖技官・梨木楓は、上司である若き准教授・今宮貴継とともに日夜、警察から運び込まれる身元や死因が不明の死体を解剖している。彼らが遭遇するのは、温泉旅館で不審死した編集者(「恙なき遺体」)、顔面を破…

短編画廊 絵から生まれた17の物語(ローレンス・ブロック他)★★★☆☆ 10/23読了

米国を代表する名画家、エドワード・ホッパー(1882‐1967)。作家ローレンス・ブロックは、ホッパーの作品は「絵の中に物語があること、その物語は語られるのを待っていること」を強く示唆していると語り、ホッパーの絵から物語を紡ぐこの短編集を考えついた。…

ばら色の京都 あま色の東京 『暮しの手帖』新編集長、大いにあわてる(澤田康彦)★★★☆☆ 10/20読了

50代で会社を辞めた育児主夫が『暮しの手帖』編集長に就任!?人生の転機をユーモラスに綴った、ほのぼのせつないエッセイ集! 元々、ゴールデンウィークの京都旅行に持っていこうかなと図書館にリクエストしたのが今頃になった。『暮しの手帖』の編集長が代わ…

カザアナ(森絵都)★★★☆☆ 10/17読了

平安の昔、石や虫など自然と通じ合う力を持った風穴たちが、女院八条院様と長閑に暮らしておりました。以来850年余。国の規制が強まり監視ドローン飛び交う空のもと、カザアナの女性に出会ったあの日から、中学生・里宇とその家族のささやかな冒険がはじまっ…

夏物語(川上未映子)★★★☆☆ 10/12読了

大阪の下町に生まれ育ち、東京で小説家として生きる38歳の夏子には「自分の子どもに会いたい」という願いが芽生えつつあった。パートナーなしの出産の方法を探るうち、精子提供で生まれ、本当の父を捜す逢沢潤と出会い、心を寄せていく。いっぽう彼の恋人で…

乳と卵(川上未映子)★★★☆☆ 10/6読了

第138回芥川賞・受賞作品。現代の樋口一葉の誕生! 初潮を迎える直前で無言を通す娘と、豊胸手術を受けようと上京してきた母親、そしてその妹である「わたし」が三ノ輪のアパートで過ごす三日間の物語。三人の登場人物の身体観と哲学的テーマが鮮やかに交錯し…

あとは切手を、一枚貼るだけ(小川洋子、堀江敏幸)★★★★☆ 10/2読了

かつて愛し合い、今は離ればなれに生きる「私」と「ぼく」。失われた日記、優しいじゃんけん、湖上の会話…そして二人を隔てた、取りかえしのつかない出来事。14通の手紙に編み込まれた哀しい秘密にどこであなたは気づくでしょうか。届くはずのない光を綴る、…

犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼(雫井脩介)★★★☆☆ 9/24読了

警察、犯人、被害者家族―前代未聞の騙し合いが始まる!巧妙に仕組まれた“誘拐ビジネス”。神奈川県警を嘲笑うかのような闇の犯行に、異色の捜査官・巻島史彦警視が再び立ち向かう。累計135万部突破の大ヒット警察小説、待望の第2弾! 『犯人に告ぐ3』が出たの…

掃除婦のための手引き書(ルシア・ベルリン)★★★☆☆ 9/16読了

毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。夜明けにふるえる足で酒を買いに行くアルコール依存症のシングルマザー(「どうにもならない」)。刑務所で囚人たちに創作を教える女性教師(「さあ土曜日…

ノーサイド・ゲーム(池井戸潤)★★★☆☆ 9/10読了

未来につながる、パスがある。大手自動車メーカー・トキワ自動車のエリート社員だった君嶋隼人は、とある大型買収案件に異を唱えた結果、横浜工場の総務部長に左遷させられ、同社ラグビー部アストロズのゼネラルマネージャーを兼務することに。かつて強豪と…

ぼくと数学の旅に出よう―真理を追い求めた1万年の物語(ミカエル・ロネー)★★★☆☆ 9/7読了

学校では教わらないけど、数学の奥には、たくさんのエピソードが隠されている。数学はおよそ1万年前に生まれ、もともとは自由に世界を駆けめぐる野生のアイデアだった。そこから現代の形になるまで、どのような旅路をたどったのか。「0」「虚数」「無限(∞)」…

こうして誰もいなくなった(有栖川有栖)★★★☆☆ 9/3読了

あの名作『そして誰もいなくなった』を再解釈し、大胆かつ驚きに満ちたミステリに仕上げた表題作をはじめ、ラジオドラマ脚本として描かれ、小説としては世に出ていない掌編や、自殺志願者の恐怖と悔恨を描く傑作ホラー「劇的な幕切れ」、書店店長の名推理が…

化物蝋燭(木内昇)★★★☆☆ 8/24読了

なにかが、近づいてくる。気配が次第に濃くなっていく。名手が江戸の市井を舞台に描く、切なくはかない七つの奇譚。 怪談なのかと思ったら、そういうわけでもなかった。幽霊は出てくるんだけど、幽霊は別に怖くない。この世の生身の人間の方がよほど恐ろしい…

私たち異者は(スティーヴン・ミルハウザー)★★★☆☆ 8/20読了

通りすがりの男がいきなり平手打ちを食わせてくる事件が続発する「平手打ち」。いつのまにか町に現われ、急速に拡大していく大型店舗をめぐる「The Next Thing」。空から謎の物体が到来する「大気圏外空間からの侵入」。“異者”となった私と二人の女性との奇…

むらさきのスカートの女(今村夏子)★★★☆☆ 8/13読了

近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で働きだすように誘導し……。 前作の『父と私の桜尾通り商店街』はイマイチだったが、これは面白かった。芥…

ころべばいいのに(ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 8/12読了

発想えほん第4弾。きらいな人がいてもいいんじゃない!ヨシタケシンスケ流こころの処方箋。イヤな気持ちって、自分ではどうしようもないどしゃぶりの雨のようなもの。そんなときはね・・・! ネガティブ系な発想からスタートしている絵本。『思わず考えちゃう…

ノースライト(横山秀夫)★★★★☆ 8/10読了

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。施主の一家も、新しい自宅を前に、あんなに喜んでいたのに…。Y邸は無人だった。そこに越してきたはずの家族の姿はなく、電話機以外に家具もない。ただ一つ、浅間山を望むように…

思わず考えちゃう(ヨシタケシンスケ)★★☆☆☆ 8/9読了

電車で、カフェで、自分の家で。「ついつい考えすぎちゃう」ヨシタケ氏がスケッチと共に書きとめた、まじめーな事から、世にも下らぬ事まで。たとえば―。「仕事のピンチを乗り切るには?」「いわゆる男女の仲って、何?」「他人のストローの袋が気になる」「孤…

みらいめがね それでは息がつまるので(荻上チキ、ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 8/6読了

みらいめがねは世界の見方を広げるツールです。日常と、世の中から、呪いを解いていこうじゃないか。至極の二人がお届けする、新感覚エッセイ。 荻上チキの文章を読んだのは初めて。なんかあんまり印象に残らないな。ヨシタケシンスケのイラストは良かった。…

我らが少女A(高村薫)★★★★☆ 8/3読了

一人の少女がいた―合田雄一郎、痛恨の未解決事件。動き出す時間が世界の姿を変えていく。人びとの記憶の片々が織りなす物語の結晶。 久しぶりの高村薫。ちゃんと合田雄一郎が歳をとっている。一人の女性の殺害事件を機に12年前の未解決の老女の死亡事件がま…

ビビを見た!(大海 赫)★★★☆☆ 8/1読了

盲目の主人公ホタルに「7時間だけ見えるようにしてやろう」と言う声が聞こえた。ホタルの目が見えるようになると同時に、回りの人は光を失った。しかもホタルの住む町が正体不明の敵に襲われるとテレビ放送が始まった。人たちは町を脱出するための列車に乗り…