2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

共栄堂 K19bAK DD (橙)2019

うすにごった山吹色。石灰のような鉱物香、青林檎、火打石の香りもします。 口中に入れるとレモンや林檎の香り。ディルのようなハーブ、ナツメグのようなやや甘いスパイスも感じます。 少し収斂性も感じます。あとは杉のような木質系だと思います。時間をか…

PHEASANT'S TEARS Goruli Mtsvane Pet Nat 2018

ジョンは、アメリカ出身の画家で、ソ連在住の頃、彼の絵画は高く評価されていました。1996年に初めてジョージアを訪れた彼は、その2年後にはジョージアへ移住します。2005年の夏、ブドウ畑で絵を描いていると、ワイン農家のゲラに「あなたがここで絵を描くの…

死神の棋譜(奥泉光)★★★☆☆ 11/27読了

負けました。これをいうのは人生で何度目だろう。将棋に魅入られ、頂点を目指し、深みへ潜った男は鳩森神社で不詰めの図式を拾って姿を消した。彼の行方を追う旅が始まったが……。北海道の廃坑、幻の「棋道会」、美しい女流二段、地下神殿の対局、盤上の磐、…

トマ・モレ・ブルゴーニュ・ブラン 2017

シャサーニュ・モンラッシェ村のトップに君臨し続けた ベルナール・モレの次男であり、元DRCモンラッシェの栽培責任者をが手掛ける 新世代トップブルゴーニュ「トマ・モレ」。 模範的な見事なワインで、白い花と熟した果実が印象的です。 ミネラル分がありな…

アンヌ・グロ・マコン・マンセイ・ルージュ 2018

マコン・マンセイ・ルージュです。畑は標高300メートルに位置し、朝日が良く当たる斜面です。ワインは、スパイシーな香りと、豊かなレッドベリーの香りがし、チェリーやイチゴなどのフルティーな味わいが口に広がるエネルギッシュなワインです。 キタザワに…

理由のない場所(イーユン・リー)★★☆☆☆ 11/28読了

母親と自殺してまもない16歳の息子との会話で進められる物語。実体験をもとに書かれた本書からは、深い悲しみが伝わり心を打つ。 16歳で自殺した息子とその母親の対話の形式をとる物語だが、著者のイーユン・リーの実体験が元になっている。色々とやり切れな…

Però/ペロウ(ランチ)

シアタートラムでの芝居が13時開演で、終わったのが14時半。そこから、シニフィアン・シニフィエへ。今まで、三軒茶屋での観劇は何度もあったが、ちょっと遠いとか、高いとかで敬遠していた。移転して少し駅に近くなったようだ。というわけで、聖地シニフィ…

PANCETTA special performance “un”@シアタートラム

新しい才能の発掘を目指す、“シアタートラム ネクスト・ジェネレーション”シリーズ・第13弾! 世田谷パブリックシアターによる、若い才能の発掘・育成のための事業“シアタートラム ネクスト・ジェネレーション”。 1年に1度、公募により選ばれた団体にシアタ…

ディーコープ・ラック デュ ビュル ブリュット NV

ブドウ農家が集まって1950年に始まったワイナリーも、今や、9000人以上の組合員にまで広がった大会社。造るワインも安定感があります。 パイナップルやリンゴ、フレッシュな柑橘系など、フルーツ香が芳醇に漂います。口当たりソフトで繊細な泡立ち。 酸味が…

我々は、みな孤独である(貴志祐介)★★★☆☆ 11/20読了

探偵・茶畑徹朗の元にもたらされた、「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」という不可思議な依頼。前世など存在しないと考える茶畑と助手の毬子だったが、調査を進めるにつれ、次第に自分たちの前世が鮮明な記憶として蘇るようになる。果たして犯人の正…

ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデル・サヴァニャン 2014

ジュラ伝統のヴァン・ジョーヌと同じくウイヤージュをせず、薄く張った酵母の膜の下でワインを熟成。ハチミツやセミドライのリンゴに、クルミやアーモンドのニュアンスが漂う複雑な香り。広がりのある繊細な味わいは豊かな酸とミネラル感に満ちている。ナッ…

今も未来も変わらない(長嶋有)★★★★☆ 11/14読了

まさか私が!?年下の男にときめいて。仕事も、恋も、子育ても四十代の日常は平凡なのに盛りだくさん。歌を友に、レジャーをともに―「大人が楽しむ」物語。 雑誌「婦人公論」で連載されていたので、本の装丁が「婦人公論」のようになっている。内容も「婦人公…

メンティ・ロンカイエ・スイ・リエーヴィティ 2018

自然と地域の伝統に対して最大限の敬意を払ってワイン造りに取り組むメンティ。2酸化硫黄も酵母も葡萄由来でない糖分も添加せずに造られる、微発泡のガルガーネガ!優しい果実味をきりっとした酸が引き締め、ミネラルの印象が残るドライな味わい。無類にピュ…

死んだレモン(フィン・ベル)★★☆☆☆ 11/11読了

酒を飲んで運転し、自損事故で下半身の自由を失ったフィンは、心機一転、ニュージーランド最南端の町へ引っ越す。住居は人里離れたコテージで、26年前にその家に住んでいた少女が失踪していた。彼女が消えてから6週間後、不気味な三兄弟が住む隣のゾイル家の…

カレーダイナー38(ランチ)

近所にできたこちらのお店を初訪問。カウンター席はアクリル板で仕切られていた。 注文したのは「アンガスビーフのトラディショナルカレー」(税込み1,000円)。辛さとライスの量を選べるようになっていて、このカレーの場合、辛さは2~4。「普通」が2と…

レイナルド・エオレ・VdFルージュ“アティピック”(サンスフル) 2018

フランが増して奥行きがプラス!果実味はさらにノビます! キュベ名のアティピックは「型にはまらない」という意味で、様々な品種のブレンドから命名。 17年に新しく手に入れた樹齢34年のガメィが全然取れずに相対的にカベルネ・フランの比率が増えました。 …

ロティスリー・アルティザン(ディナー)

久しぶりに家族でこちらの店へ。来る前にコレットマーレに寄ったんだが、リニューアルでいい感じになっていた。有隣堂の新規店舗である「STORY STORY YOKOHAMA」もなかなか良かったんだが、時間がなくてあまりじっくり見られなかったのが残念。調べたらロテ…

カール・ローウェン・リースリング・クアント 2018

ライヴェン村にあるクロスターガルデンの区画のブドウを使用。樹齢25年以上。モーゼルの方言で、クアントは「良い物」を意味する。パイナップルや熟した柑橘系のアロマ。たっぷりとした完熟果実感がありながらも、溌溂とした酸とピュアなミネラルが心地よく…

未来のサイズ(俵万智)★★★☆☆ 11/6読了

子どもを育てることは時代と社会に直面していくことだった。何気ない日常にこぼれ落ちる奇跡のような瞬間を切り取った歌の数々は、短歌という定型だからこそ獲得できた、三十一文字の箴言集ともいえる。未来への希望をつかんで放さない、俵万智の真髄がここ…

ヴィラウナウ・コンデ デ スビラト カヴァ ブリュットNV

リンゴやグレープフルーツ、ほんのりとハーブのニュアンスなどが香ります。 味わいは、アタックからジューシーな果実味がありつつ、香り同様の柑橘やハーブのアクセントが、メリハリを生み出しています。 キリリとした味わいは、食事のスタートにもピッタリ…

内なる町から来た話(ショーン・タン)★★☆☆☆ 11/1読了

“人間を訴えたクマ”“カエルを救う秘書”“空の魚を釣り上げた兄弟”25話のセンス・オブ・ワンダー!世界三大児童書賞のひとつ、ケイト・グリーナウェイ賞2020年受賞作! ショーン・タンは前から気になっていた。この本が初だが、絵本にしては文章が多かった。色々…