本にまつわる世界のことば(松田青子、他)★★☆☆☆ 7/13読了

本や読書と共に育まれてきた人々は独特のことばを作り出してきた。それらの表現は、ことばや本というものを新しい目で見るきっかけとなり、「ことばをめぐることば」の豊かさを知る機会を与えてくれる。本書では、各国の「本にまつわることば」を集め、現代の人気作家、翻訳家たちが書き下ろしたショートストーリーやエッセイと共に紹介する。

本にまつわる世界のことばという観点とイラストは良かったのだが、付随するショートストーリーやエッセイが思ったよりも面白くなくて残念だった。

マーカス・モリトール ピノ・ブラン ハウス・クロスターベルク 2015

辛口。収穫は10月。100%健全なブドウを優しく破砕し、アロマティックな果皮と共に数時間マセラシオンする。マセラシオンの後、木製の大樽を使って、天然酵母だけで発酵させる。良質の澱と共に長期間発酵させることで、心地良い、フルーティーでバランスの取れたワインが生まれる。
洋ナシ、リンゴ、グレープフルーツにフローラルなアロマ。完璧なバランスとフィネスを持ったピノ・ブランで、 スレートに由来するピュアさと張りがある。 豊かな果実味がありながら繊細さに満ちた実にモーゼルらしいエレガントなワイン。

ウメムラにて購入。ドイツのピノ・ブラン。このワインはなかなか美味しかった。夕食はまず再度のタンドリーチキン。ただ家にあった肉が一枚肉ではなくて切り分けられた唐揚げ用の肉だったので、それでやってみた。火加減には気を付けたので、あまり焦がさずには済んだのだが、十分に火を入れるのが難しくて結局魚焼きグリルで焼いた後にフライパンで仕上げることになってしまった。やっぱり魚焼きグリルに唐揚げ用の肉は向いてないね。もう1品は雑誌で見た「なすのチーズ焼き」。チーズをカリカリにする加減が難しいのだが、割と上手く出来た。見た目はアレだけど、これは美味しいね。さらにもう1品はfaloで食べたズッキーニのマリネ。ズッキーニに焼き目を付けるのが難しかったのでそれはなし。にんにくオリーブオイルでマリネして、ミントはないのでシェリービネガーを加えた。まずまず美味しくできた。

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ヴィッラ・マルチェッロ プロセッコ ブリュット ミレジマート マッツェイ 2016

マッツェイ家が造る高品質なプロセッコ
17世紀末にテイエポロ家によって大きな森の中に建設され、ブドウの木を植樹。57haの所有地のうち、26.5haがブドウ畑でプロセッコに使われるグレーラ種を中心的に栽培。他のマッツェイワイナリー同様、自然環境にやさしいワイン造りを行っています。格付 : DOCトレヴィーゾ、品種 : グレーラ、ピノ ビアンコ。 りんごの果実、フジの花やアカシアのような花の香り。フレッシュでエレガント、複雑味ある余韻が長く続きます。食前酒だけでなく食中酒としても楽しめる食事に寄り添うプロセッコです。

ウメムラにて購入。独特のボトルデザインで格好いいのだが、ここまで暑くなるとボトルクーラーをかぶせてしまうので結局は見えなくなってしまう。味は、まあ可もなし不可もなしでしょうか。

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夢見る帝国図書館(中島京子)★★★★☆ 7/13読了

「図書館が主人公の小説を書いてみるっていうのはどう?」
作家の〈わたし〉は年上の友人・喜和子さんにそう提案され、帝国図書館の歴史をひもとく小説を書き始める。もし、図書館に心があったなら――資金難に悩まされながら必至に蔵書を増やし守ろうとする司書たち(のちに永井荷風の父となる久一郎もその一人)の悪戦苦闘を、読書に通ってくる樋口一葉の可憐な佇まいを、友との決別の場に図書館を選んだ宮沢賢治の哀しみを、関東大震災を、避けがたく迫ってくる戦争の気配を、どう見守ってきたのか。
日本で最初の図書館をめぐるエピソードを綴るいっぽう、わたしは、敗戦直後に上野で子供時代を過ごし「図書館に住んでるみたいなもんだったんだから」と言う喜和子さんの人生に隠された秘密をたどってゆくことになる。
喜和子さんの「元愛人」だという怒りっぽくて涙もろい大学教授や、下宿人だった元藝大生、行きつけだった古本屋などと共に思い出を語り合い、喜和子さんが少女の頃に一度だけ読んで探していたという幻の絵本「としょかんのこじ」を探すうち、帝国図書館と喜和子さんの物語はわたしの中で分かち難く結びついていく……。
知的好奇心とユーモアと、何より本への愛情にあふれる、すべての本好きに贈る物語!

物語は著者の分身が喜和子さんという60歳くらいの女性に上野公園で出会うところから始まる。我が国における図書館の歴史に関する本なのだが、喜和子さんの人生をたどりながら、図書館の歴史も語るという構成になっている。樋口一葉など帝国図書館に通った文豪たちの話もあれば、関東大震災の話、戦争の話、日本国憲法の話まで出てくる。そんな日本の歴史の話の一方で、喜和子さんの娘や孫の話など家族の話も展開する。さすが中島京子と唸らざるを得ない面白さだった。本好き、図書館好きにとっては必読じゃないだろうか。

falo(ディナー)

落語の後にfaloへ。5時の入店で先客は男性3人組のみ。faloは早い時間から人が多いのだが、この日の早い時間は静かな感じだった。鶴間さんの選んだスターターはランブルスコ。突き出しは永井くん作の新玉ねぎの冷製スープに新玉ねぎのピクルス、カツオのツナ、サルサベルデ。この突き出しは私がfaloで食べた突き出しの中でも1、2を争う美味しさだった。

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最初は、定番とも言える「白いとうもろこしの冷やっこ生うにのせ」。とうもろこしの甘さに塩味が絶妙なんだよな。

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次は「夏の白身の女王キスと甘長とうがらしのチーズ衣フリット」。キスはもちろんのこと甘長とうがらしが美味しかった。たっぷりのチーズも食欲をそそる。

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次は「瀬戸内はもの炭火焼きとズッキーニ」。去年も6月に穴子、7月に鱧を食べたが、今年も同じパターンで行けた。鱧の皮目の焦げとアンチョビソースがよく合っているし、ニンニクとミントでマリネしたズッキーニのグリルがまた美味い。ズッキーニは自分でも作ってみるつもり。

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次は「大きなアジフライ 緑のタルタルソース」。揚げたての熱々サクサクに冷たいタルタルソースをのせて食べるのが美味いのなんの。この日一番の美味しさだった。

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シメは「燻製したカマスと夏野菜の冷たいパスタ」。具沢山でボリュームたっぷり。これはちょっと多すぎた。ハーフでよかったな。辛味オイルが入っているからちょっと辛い。このパスタに合わせてくれたフォラドーリのロゼが美味しかった。

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ドルチェはブランマンジェ。真っ白だけど茶色い味がするという紹介で、確かに茶色い味がする。それが何かと言うとアーモンドだったのだ。なるほどこれは美味しかった。デザートワインも美味しかったな。最後はエスプレッソ。

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この日は、FBで紹介されていたメニューを中心に魚介でまとめてみた。肉好きの私が肉なしでも満足できるラインナップだったね。

渋谷らくご

テアトロコントには何度か行っているが、渋谷らくごは初めて。場所は同じユーロスペース。4人の噺家が持ち時間30分ずつ。
橘家文吾は「明烏」。マクラも本編も今ひとつ。立川吉笑は「カレンダー」という新作。ネタが理屈っぽくて笑えなかった。三遊亭兼好は「鈴ヶ森」。今回のお目当てが三遊亭兼好だったわけだが、抜群に面白かった。テレビでは聴いたことがあったけど、生はさらに面白かった。人気があるのもむべなるかな。隅田川馬石は「船徳」。安定しているし上手いんだけど、三遊亭兼好の後ではちょっと分が悪い。三遊亭兼好は今後も追いかけたくなったね。

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ポイエル・エ・サンドリ ノジオラ・ドロミーティ 2017

自然に敬意を払った独自のアプローチで、葡萄本来の個性を丁寧に引き出すポイエル・エ・サンドリ。トレンティーノを代表するワイナリーです。
この地の土着品種であるノジオラの最高傑作と言われるワイン。標高の異なる2つの畑の葡萄を使い、豊かな酸味と芳醇さを合わせ持つワインを生み出しています。
青リンゴ、干し草、ハチミツ、ナッツなど、フレッシュでありながら、複雑さのある特徴的な香り。果実味がたっぷりとしていて、芯に存在するミネラルは前面には現れず、しっとりとやわらか。それでいて、鮮度感のあるしゃきっとした酸が引き締め、上品で繊細な独特のバランスを楽しませてくれます。
ノジオラのワインとしては例外的に5年~10年もの熟成に耐える高いポテンシャルを備えています。

いのししやにて購入。夕飯はメカジキのソテー、千切りピーマンのおかか炒め、インゲンとジャガイモのサラダ。メカジキのソテーには醤油バルサミコ酢をかけて食べたが、予想通り美味しかった。インゲンはこのあいだディアログで食べて美味しかったので、教わったシェリービネガー1、オリーブオイル3のドレッシングでやってみた。インゲンだけでは物足りないのでジャガイモも追加して、生ハムも添えてみた。2日目で味のしみたラタトゥイユも美味しかった。
ワインはポイエル・エ・サンドリ。ノジオラ種のワインは初めて飲んだ。色はとても薄いのだが、味わいは濃くて複雑。このワインは美味しかったなあ。

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