ハウスメイド(フリーダ・マクファデン)★★★★☆ 8/5読了

前科持ちのミリーが手に入れた、裕福な家庭でのハウスメイドの仕事。だが、この家は何かがおかしい。不可解な言動を繰り返す妻ニーナと、生意気な娘セシリア。夫のアンドリューはなぜ結婚生活を続けていられるのだろうか? ミリーは屋根裏部屋を与えられ、生活を始める。しかし、この部屋には……。そして、家族にまつわる真相が明かされるや、それまでに目にしたものすべてがひっくり返る。恐怖と衝撃のエンタメ小説。

面白くて一気読みだった。これだけ少ない登場人物でここまで引っ張れるのは並大抵ではないね。もちろん、すんなり行くはずはないので、ある程度は想定内だったけど、さらにその上を行っていた。最後にもう一捻りあってもよかったかもと最初は思ったが、あんまり捻ると逆に変なことになるので、あれでよかったのかもしれない。

夏帆 The Tale of KAHO(村上春樹)★★★★☆ 8/4読了

私はこの世界の出口を見つけなくてはならない――。女性を主人公にした初の長篇小説。
「正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」
26歳の絵本作家、夏帆は初対面の男にいきなりこう告げられた。
とびきり美しくも賢くもなく、ただ少しばかり好奇心の強い彼女は、 怒りよりもショックよりも、ただ純粋に驚いた。
――この男はいったい何を告げようとしているのだろう?
しかしそれから彼女の周りでは、実にさまざまな奇妙な出来事が起こりはじめる

アリクイが出てくるというところでフジモトマサルを思い出した。もっと言うと、女性が主人公なので、『二週間の休暇』を思い出した。似ていると言えばちょっと似ているし、全然違うと言えば違うけど。モーターサイクルの男やアリクイから始まって、よくこういう話を紡げるなと感心する。大人のおとぎ話を堪能しました。本作は根っからの村上春樹ファンじゃなくても楽しめるんじゃないかな。

ジェローム・バルメ ソレラ NV

彼自身もここで育ち、父親も1haに満たない畑を所有するが、父親のワイン造りは趣味の範囲。
友人と愉しめるよう自家消費用以上の生産はしていない。
もちろんジェローム自身が父親から教わったことも多いが、ナチュラルなワイン造りを学んだのはマチュー・ラピエールやジャン・クロード・ラパリュから。
ワイン造りを始める前のジェロームは、タイでヨガや瞑想にふけ、中国で武術を学んだ。
穏やかで、正確な言葉を選び、優しい眼差しが独特な雰囲気のジェロームが醸すワインは、彼自身をそのまま表現したスピリチュアルなワイン。

夕飯は、ミュンヘンのハム、ウインナー、pan habitのパン、ピクルスなど。
ワインはwineshop YURAにて購入。これは開けるのを楽しみにしていた。最初は結構酸味がちだったけど、落ち着いてくると旨味が増してくる。やっぱり美味しいな。

ドメーヌ・オジル シャシーユ 2024

濃いワインばかりになってしまう昨今の南仏ワインではなく、軽やかで酸があり、綺麗な酒質のワインを造りたいと考え生み出された新キュヴェ。
ダイレクトプレスされた比較的若樹のソーヴィニヨンブランを使用。
クリアで輝きのある黄色掛かった麦わら色の外観。
ネーブルオレンジのような甘い柑橘の香りが支配的で、食欲が増し、胸のすく様な香りが心を弾ませます。
味わいは、しぼりたての柑橘のようなフレッシュでジューシーな果実が感じられます。
酸は丸みがあり柔らかく旨味も感じられ、如何にも喉の渇きを癒すようなソワフな質感が心地良い味わいです。
しっかりした果実の甘味、程良いアルコールのボリューム感が感じられますが、野暮ったくならずにすっきりと飲める仕上がりになっており、これからの暖かくなる季節にピッタリのワインです。

夕飯は茹で鶏を2通りの仕立てで。1つはCookDoの棒々鶏のタレ、もう1つは自家製ねぎダレ。
ワインはwine shop YURAで購入。誕生日なんだけど、とっておきのじゃなくて普通のを開けてしまった。ソーヴィニヨンブランなんだけど、しっかり濃いめ。wine shop YURAで直に薦めてもらっただけあって美味しかった。


七、八月のストローク(長嶋有)★★★☆☆ 7/29読了

「新たな一歩」を踏み出す人々のひと夏を描いた感動作!長嶋有デビュー25周年記念作品。

築50年の大規模マンションの子供用プールで、監視員のアルバイトをする高校生の少女二人、ある日漫画が描けなくなった元人気漫画家、万引き癖をもつシングルマザー、突然高校を自主退学した息子とその父、年下の友人を亡くした漫画好きの老嬢……。ささやかな悩みを抱えた老若男女が過ごす夏の日々。老朽化し利用者も減る一方のプールに廃止の危機が迫り、
少女二人が立ち上がる。大好きなプールを守るために。

マンションでの飛び降り自殺の話が出てきて、ようやく『トゥデイズ 』で出てきたのと同じマンションなんだと気づいた。長嶋有は本当にささやかな「あるある」を言語化するのが上手いよな。「そうそう」と思いながら読み進めてしまう。何気ない日常を描いているようで、割と深かったり、勇気をもらえたりと、軽やかだけどしっかり充足感を味わえる1冊だった。

ヘクトパスカル

昔、都立大学にガレオーネというカンブーザの姉妹店があって、そこでピッツァを焼いていたのが、駒形さんと歌田恭子さん。駒形さんは今、元町のインパストにいる。歌田さんが二俣川に開いたお店がヘクトパスカルで、いつか行きたいと思っていたが、二俣川なんて免許更新のときにしか行かない。というわけで、免許更新後にヘクトパスカルへ。
免許センターは北口から歩いて15分、ヘクトパスカルは南口から歩いて15分。夏場はなかなかの苦行である。
予約しておいた13時に入店。カウンターに案内された。とりあえずビールで喉を潤す。釜には絵が描いてあって、ちょっと岡本太郎っぽい。ピッツァは歌田さんではなく、若い女性が焼いていた。

ピッツァが来るまでにつまもうかと思ってポテトフライ(チーズと馬告かけ)を頼んだら、思いのほか時間が掛かって、結局ピッツァと一緒になってしまった。ピッツァはマルゲリータ。他店との比較という意味で定番を。
粉っぽさを感じる仕上がりで縁もやや重め。十分に美味しいが、私の好みからはちょっと外れていた。もうちょっと縁をカリッと焼いてほしいし、全体的に軽く仕上げてほしい。まあ結局はカンブーザやインパストのピッツァということになるんだけど。高田さんや駒形さんのピッツァをずっと食べてきたので、好みがそういうふうになっちゃってるんだよな。

ビールのあとはグラスの白ワイン(写真はなし)。何種類かあるんですかと尋ねると、お任せでいいですかと言うので、じゃあお任せでと言ったら、ピッツァを焼いていた女性が「マルヴァジア」と指示を出していた。ボトルは持ってきてくれなかったので、銘柄は不明。
せっかくなのでドルチェも注文。このカッサータが美味しかった。ピッツァ食べに行ってドルチェ褒めてもしょうがないんだけど、これは美味しかった。それとエスプレッソ。砂糖を出してくれなかったので、頼んで出してもらった。ただ、砂糖は出してくれても、小さいスプーンは出してくれなかった。なので、ドルチェ用のフォークでかき混ぜた。

元町にインパストがあるので、わざわざ二俣川に行くことはもうないですかね。