2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

デナーヴォロ・ディナヴォリーノ 2013

ディナーヴォロのセカンドワイン。 畑の下部は土壌が水分を多く含む為、葡萄も水分を多く含んでしまう。そこで下部の水分の多い葡萄のみで造ったのがこのワイン。 『ディナーヴォロ』ほど、凝縮した強い感じではないですがむしろその分だけすいすいと飲めち…

俳句は入門できる(長嶋有)★★★☆☆ 10/31読了

俳句は打球、句会が野球。一人でもできるし、他者ともできる極上の遊びである。俳句ビフォーアフターで、こんなに人生が変わるなんて―。いつでも、だれでも入門できる、それが俳句。俳号や季語、俳句界の独特な空気や摩訶不思議なルール、実は知っておきたい…

iaku「The last night recipe」@座・高円寺1

結婚してから毎日、昨晩食べた料理をネットにアップし続けている、ある夫婦の晩御飯の記録『ラストナイトレシピ』。〝レシピ〟とは名ばかりで、完成した料理の写真を1枚載せるだけ。ときにはカップ麺やスーパーの惣菜、ときにはファミレスの写真がアップされ…

カフェアンリファーブル高円寺(ランチ)

2年半振りの高円寺での観劇。このカフェも久しぶり。店員が注文を取りに来るのではなく、カウンターで先に注文・精算してから席に着く形式になっていた。注文したのはピザプレートとアイスコーヒー。料理は、まあ、まずまずですね。施設内にあるから、ギリ…

ティエリー・ヴィオロ・ギィマール・ブルゴーニュ・ピノ・ノワリアン 2015

畑を5ha持っていて、100%自社ビン詰めしているのでそこそこの生産量にはなるのですが、フランスの個人客やレストランで、全量予約で完売してしまうためワインガイドにも出せないという、知られざるポマールの名人なのです。 また、ただでさえヴィエイユ・ヴ…

心は孤独な狩人(カーソン・マッカラーズ)★★★★☆ 10/30読了

1930年代末、アメリカ南部の町のカフェに聾啞の男が現れた。大不況、経済格差、黒人差別……。店に集う人々の苦しみを男は静かに聞き入れ、多感な少女を優しく包み込む。だがその心は決して満たされない――。フィッツジェラルドやサリンジャーと並ぶ愛読書とし…

ラ・マリオーサ・ロッソ 2016

エッジの効いたミネラルやドライフィグのようなコクのある果実感が上品な酸味によって、口の中で一つのハーモニーとして結実している。 50%チリエージョ、30%アリカンテ、20%サンジョヴェーゼ(他) 葡萄酒蔵ゆはらにて購入。夕飯は久しぶりにホットプレートを…

ドメーヌ・モス VdFブラン シュナン 2018

ここ数年のモスが造るエレガントなシュナンの姿をしっかりと感じる良好なバランスに思わずため息♪ パイナップル、アプリコット、カリン、アカシア、ハチミツ、タール、火打石の香り。 若い内からピュアな果実味と華やかな香りが全開! このキュヴェのコンセ…

持続可能な魂の利用(松田青子)★★☆☆☆ 10/20読了

「どうして親は私に殺しのテクニックを叩き込んでくれなかったのだろう」会社に追いつめられ、無職になった30代の敬子。男社会の闇を味わうも、心は裏腹に男が演出する女性アイドルにはまっていく。新米ママ、同性愛者、会社員、多くの人が魂をすり減らす中…

falo(ディナー)

5時半前の入店で一番乗り。前回はなかったアクリル板で隣席と仕切られていた。無粋ではあるけど、まあ仕方がないね。 一杯目はフランチャコルタ。突き出しはレンコン。入店してしばらくは一人だったが、faloだと一人でも気まずくならないからいい。最初のワ…

PARCO劇場オープニング・シリーズ “ねずみの三銃士”第4回企画公演「獣道一直線!!!」

演劇界のチームリーダーである、生瀬勝久、池田成志、古田新太が“今、一番やりたい芝居を、自分たちの企画で上演したい!”思いで結成された“ねずみの三銃士”による企画公演。 脚本には近年、2017年にテレビドラマ『ゆとりですがなにか』で第67回芸術選奨文部…

ペーター・フライムート・リースリング・ゼクト・ブリュット

モーゼル川流域で最も伝統あるワイン会社のひとつ 「ペーター・フライムート」より、ドイツ産葡萄を 100%使用したドイッチャー・ゼクトが入荷してきました。 今回入荷したゼクトは辛口の「フライムート・リースリング・ゼクト・ブリュット」で、ラインヘッ…

百年と一日(柴崎友香)★★★☆☆ 10/15読了

大根のない町で大根を育て大根の物語を考える人、屋上にある部屋ばかり探して住む男、周囲の開発がつづいても残り続けるラーメン屋「未来軒」、大型フェリーの発着がなくなり打ち捨てられた後リゾートホテルが建った埠頭で宇宙へ行く新型航空機を見る人々………

小さな演劇の大きさについて(佐々木敦)★★★☆☆ 10/13読了

日本演劇の「いま」と「ここ」 テン年代日本演劇シーンをつぶさに目撃してきた批評家・佐々木敦による、初の演劇批評集! 平田オリザ、岡田利規とチェルフィッチュやそれ以降の「言葉」と「身体」の挑戦、大舞台で先端的な表現を続けるケラリーノ・サンドロヴ…

ローラン・シュミット・ピノ・ノワール 2018

1区画で0.42ha。平均樹齢20年。粘土泥灰土質土壌。さくらんぼやフランボワーズを思わせるチャーミングなアロマ。濃過ぎず薄過ぎない、絶妙な味わいのピノノワールで、魚介類から肉料理、パスタなど、幅広い料理をより一層美味しくしてくれます。ほのかな甘み…

PHEASANT'S TEARS Tsitska 2016

ジョンは、アメリカ出身の画家で、ソ連在住の頃、彼の絵画は高く評価されていました。1996年に初めてジョージアを訪れた彼は、その2年後にはジョージアへ移住します。2005年の夏、ブドウ畑で絵を描いていると、ワイン農家のゲラに「あなたがここで絵を描くの…

ドミノ in 上海(恩田陸)★★★☆☆ 10/8読了

イグアナが料理されれば盗賊団が上海に押し寄せ、そこに無双の甘党が上陸。風水師が二色に塗り分けられ、ホラー映画の巨匠がむせび泣くと秘宝『蝙蝠』の争奪戦が始まった!革ジャンの美青年がカプチーノをオーダー、一瞬で10万ドルが吹き飛んだら、上海猛牛号…

OUR WINE Saperavi Akhoebi 2018

Soliko Tsaishivili(ソリコ・ツァイシュヴィリ)が造り手のジョージアワイン。ソリコを含む6人の人の葡萄をつかい、ソリコが造る。 カヘティのカルダナヒ、ツアラビ(原産地保護呼称認定地域、中でも古来最上といわれている地域)に畑を持ち、サペラヴィ、…

壊れた世界の者たちよ(ドン・ウィンズロウ)★★★☆☆ 10/3読了

ニューオーリンズ市警最強の麻薬班を率いるジミーは、ある手入れの報復に弟を惨殺され復讐の鬼と化す―。壊れた魂の暴走を描く表題作をはじめ、チンパンジーが銃を手に脱走する「サンディエゴ動物園」、保釈中に逃亡したかつてのヒーローを探偵ブーンが追う「…

ペラン・ラ・ヴィエイユ・フェルム・スパークリング・レゼルヴ・ブリュット

泡物のラ・ヴィエイユ・フェルム・スパークリング レゼルヴ・ブリュットは、シャルドネ90%、ユニ・ ブラン10%のセパージュで、澱と共に熟成させて おります。シャルドネのフレッシュ感と、ミネラル感、白桃のような果実味、また、澱と共に熟成させ ること…

もう一度 倫敦巴里(和田誠)★★★☆☆ 10/1読了

ダリもハルキもパロディに。和田誠の名著復刊に心躍る 『もう一度 倫敦巴里』を新原稿入りでもう一度、読めます いやあ、もう凄すぎて言葉がない。イラストも文体模写も最高だな。特に、チャールス・ブロンソンのバカボンパパとサミー・デイヴィス・ジュニア…