百年と一日(柴崎友香)★★★☆☆ 10/15読了

大根のない町で大根を育て大根の物語を考える人、屋上にある部屋ばかり探して住む男、周囲の開発がつづいても残り続けるラーメン屋「未来軒」、大型フェリーの発着がなくなり打ち捨てられた後リゾートホテルが建った埠頭で宇宙へ行く新型航空機を見る人々……この星にあった、だれも知らない、だれかの物語。人間と時間の不思議がつまった33篇。作家生活20周年の新境地物語集。

『百年と一日』というタイトルが示すとおり、時間の経過を軸にした短編集というかショートショート集。最後の方はちょっと飽きが来たけど、なかなか面白かった。