2024-01-01から1年間の記事一覧

神様のいる街(吉田篤弘)★★★☆☆ 4/23読了

著者の自伝的エッセイ。なにももたなかった若者が、神保町と神戸のふたつの街に惹かれ、あてもなく歩き回る。そこで発見したいくつかのこと。 幻の処女作『ホテル・トロール・メモ』を収録。 『金曜日の本』に連なる自伝的エッセイ。後に結婚することになる…

ブルノ・デュシェン オダン 2021

バニュルスの偉人・奇人!海と太陽とブドウ畑ラベルのナチュール。 ヴェガ・アイシャーラから購入した 3 品種を全房 1/3 と除梗 1/3 は醸し後プレス、残り 1/3 は直接圧搾しステンレスタンクで発酵、半分は古樽・半分はアンフォラで熟成し果実の日に瓶詰めし…

将棋カメラマン: 大山康晴から藤井聡太まで「名棋士の素顔」(弦巻勝)★★★☆☆ 4/20読了

将棋界50年の秘蔵写真・秘話が満載 いまでこそ藤井聡太ブームによってオープンな印象を与えるが、50年前の将棋界は伝統と格式を重んじる“閉鎖的な世界”だった。そんな将棋界の魅力に惹かれた筆者は、棋士たちの懐に飛び込むスタイルで信頼を得て、棋士のプラ…

マルコ デ バルトリ ソーレ エ ヴェント 2022

シチリア南西にある小島、パンテレーリア島のジビッボ種とマルサーラ・サンペーリ地区に植えられたグリッロ種から作られます。ファーストヴィンテージは1997年でステンレスタンクで7ヶ月熟成され、年産約2万本作られます。すっきりとした軽やかな辛口で新鮮…

転職ばっかりうまくなる(ひらいめぐみ)★★★☆☆ 4/15読了

20代で転職6回。 「圧倒的成長」をしたくない人のための、ドタバタ明るい転職のすゝめ。 こんな会社ばっかりの世の中なんて終わってる--。個人誌『おいしいが聞こえる』『踊るように寝て、眠るように食べる』が異例の売れ行きを見せるひらいめぐみ、書き…

ゼナート バルドリーノ キアレット 2022

明るいパープルの輝きを持つコーラルピンク色。花やラズベリー、スグリなどの新鮮な赤い果物の香りがフレッシュを際立たせている。繊細でバランスのとれた味わい。アペリティーヴォとして最適。プリモピアット、湖魚や白身肉とも好相性。 夕飯は、ブロッコリ…

風に立つ(柚月裕子)★★☆☆☆ 4/13読了

問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度ーー補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることに…

falo+(ピュウファロ)

2度目の訪問。17時過ぎの入店で、奥の4人客の隣に案内された。ここからだと窓から外がよく見える。向かいの厨房内は横前くんと竜矢くんの定位置で、今回はこの2人と色々話せた。 最初の泡はゼロ・インフィニート。濁りが美味い。塚本さんが代官山へ行って…

青年団第99回公演 こまばアゴラ劇場サヨナラ公演 『S高原から』

高原のサナトリウムで静養する人、 働く人、面会に訪れる人…。 静かな日常のさりげない会話の中にも、死は確実に存在する。 平田オリザが新たに見つめ直す「生と死」。作・演出:平田オリザ 出演:島田曜蔵 大竹 直 村田牧子 井上みなみ 串尾一輝 中藤 奨 永…

BUNDAN COFFEE & BEER

観劇前のランチで、以前から行きたかったこちらのカフェにようやく行った。アゴラ劇場では何度も芝居を観ていたのに、駒場公園に来るのも初めてだった。カフェは日本近代文学館内にある。雑誌に取り上げられたりしているので混んでるかなと思ったが、何とか…

デリンクエンテ ウィーピング ファン 2023

グレッグ・グリゴリオ。オーナーワインメーカーのグレッグが2013年、リヴァーランドに設立した新しいワイナリー。リヴァーランドは、みずみずしい柑橘系の果物や世界水準のブドウ園で造られたワイン、マレー河の雄大な流れなど、訪れる人を豊かな自然の恵み…

悪逆(黒川博行)★★★☆☆ 4/7読了

周到な準備と計画によって強盗殺人を遂行していく男――。大阪府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が、広告代理店の元経営者殺害事件を追うなか、さらに被害者と面識のある男が殺される。二人はそれぞれ士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を…

フレデリック マニャン コート ド ニュイ ヴィラージュ (クール ド ロッシュ) 2017

ジュヴレ・シャンベルタン北隣「ブロション」のLa Queue de Hareng区画が主体(一部Colgoloin 村の区画)。全体の作付面積5ha は標高240〜280m の20 区画からなる。主となる東向きの高台となっている区画の畑は表土が薄く厚い岩盤がむき出しになっている。50…

わたしの名店(三浦しをん、西加奈子、他)★★★☆☆ 4/6読了

大好きなお店の一皿で、気分があがる。キラキラとした幸福感が染み入る「鴨ロースト」、憂鬱の原因が汗とともに流れ出ていく「ガパオ」、幸福だった子どもの頃の記憶を呼び覚ます「ピネライス」、毎年春になるのが待ち遠しくなる「よもぎ餅」――自身にとって…

マタン・カルム オズ 2022

収量は18hl/ha。発酵はステンレスタンク。樹齢は50年。年間生産本数は2000本。SO2無添加。 夕飯は、ゆで鶏。砂糖をすりこんだ鶏胸肉をネギの青いところを入れた沸騰した湯で1分くらい茹でて、後は火を止めて蓋をしてそのまま放置。これを昼休みにできるのが…

プラネタ ロゼ 2022

シラー50%とネロダーヴォラ50%から成るチャーミングなロゼは、フレッシュな木苺や桜草のような可愛らしい香りで、すっきりとした酸味とフルーティーで飲みやすい辛口です。白身魚のカルパッチォや鶏肉料理やサラミ等と相性の良いワインです。シチリア西部メ…

ギケイキ3: 不滅の滅び(町田康)★★★☆☆ 3/31読了

「やっば、てめぇらすげーわ。最高の敵だよ」。日本史上、屈指のヒーロー源義経を描いた古典『義経記』を、小説として現代に甦らせた超絶技巧・抱腹絶倒のシリーズ第3弾。 第2弾を読み終わったときに次は安宅の関を書いてくれるかと思ったが、前半は佐藤忠…

師匠(立川志らく)★★☆☆☆ 3/30読了

天才にして革命家、そして私の師匠──立川談志。 世間からのイメージは破天荒で、毒舌家で、タレント議員の走り。 ただ落語中興の祖として実力は折り紙付きで、圧倒的な存在感を誇った落語家だ。 そんな談志に、大学在学中に弟子入りした立川志らく。 まさに…

トレガッティ

falo+の井上虎之介君に教わったトレガッティを初訪問。目白駅近くのビルの2階にある。18時過ぎの入店で、カウンターの中ほどに通された。このお店はエミリア・ロマーニャの料理やワインに特化しているらしいので楽しみにしていた。 初訪問だったので、おま…

テアトロコントspecial/ひくねとコントサークル主宰「後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ」

企画・脚本 福井俊太郎(GAG)演出 塚本直毅(ラブレターズ) 出演 福井俊太郎(GAG)、児玉智洋(サルゴリラ)、神谷圭介(テニスコート/画餅)、浅野千鶴、アタック西本(ジェラードン)、西出結 待望の第2回公演。今回は、前回のメンバーに加えて、アタ…

ドメーヌ・クリスチャン・ビネール ピノ・ノワール 2020

風化した石灰岩と泥土が長年蓄積された土壌に植わるピノ・ノワールを昔ながらの手法で仕込む定番キュヴェ。 足で踏んでピジャージュをしながら醸して発酵。フードルで12ヶ月熟成し無濾過・無清澄、SO2無添加で瓶詰め。 淡いルビー色の外観、ラズベリーやイチ…

あなたが誰かを殺した(東野圭吾)★★☆☆☆ 3/25読了

★★★ミステリ、ど真ん中。★★★ 最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。 愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。 残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。 そこに現れたのは、長期休暇中の刑事…

ドメーヌ マルク クライデンヴァイス コスティエール ド ニーム グリモウド ルージュ 2019

アルザスを代表する造り手のひとりが南ローヌで手掛けた赤ワイン。 50%グルナッシュ、40%カリニャン、10%サンソー。樹齢50年以上のグルナッシュを中心に品種毎に収穫し、ステンレスタンクで発酵。品種によるが12~15日間のマセラシオン。マロラクティック…

イティネラ プロセッコ トレヴィーゾ ブリュット

シャルマ方式(ステンレスタンクで発酵)、輝きのある麦わら色。繊細で持続性のある泡が特徴的です。華やかの花の香り、心地よいレモン、アプリコットといった果実と、ハーブの香り。味わいは繊細でありながら、ミネラル豊かな風味があり、とてもバランスが…

蛸足ノート(穂村弘)★★★☆☆ 3/21読了

胃カメラの飲み方を褒められ、似合わない服装に赤面し、おばちゃんの会話術に学ぶ。日常に予期せぬ笑いと魔法が絡みつくエッセイ集。読売新聞人気連載がついに書籍化! 新聞連載ということで、一編一編はかなり短くて読みやすい。相変わらず、ちょっと変わっ…

777 トリプルセブン(伊坂幸太郎)★★★☆☆ 3/20読了

そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして――累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作 『マリアビートル』から数年後、物騒な奴らは何度でも!やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれ…

TANCA ELS ULLS MACABEU 2022

タンカ・エルス・ウルス(瞳を閉じて)はスペインの方カタルーニャ地方タラゴナのフランセスク・フェルナンデスの蔵元。大柄彼の印象とはまた違った、優しく、ミネラリーでエレガントなワインを生み出しています。タラゴナでも海から近いところに畑があるの…

カーテンコール(筒井康隆)★★★☆☆ 3/17読了

巨匠、最後の挨拶(カーテンコール)は25篇もの怒濤的傑作掌篇小説集! 著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」(編集者「信じていません!」)。 筒井文学の主要登場人物が打ち揃う「プレイバック」をはじめ、巨匠がこれまで蓄積した技…

ラガベラス アルケウス 2015

ラガベラスについて: 〜ワイン メーカー アベルより〜 私は生粋のバロッサ人です。この土地には2歳の時に引っ越してきました。初めて醸造所の香りを体験した頃でした。それはペンフォールズ、1975年ヴィンテージでした。 父は多くのヴィンテージ作りに…

龍の墓(貫井徳郎)★★★☆☆ 3/15読了

貫井徳郎の新境地! 緻密にして大胆な仕掛け! 連続殺人の真相に驚愕する衝撃の傑作本格ミステリー! VRゲーム内の連続殺人と現実世界での連続殺人がリンクしているという趣向は面白い。ただ、メイントリックは「なるほどな」とは思うけど、それ以上ではない…