わたしの名店(三浦しをん、西加奈子、他)★★★☆☆ 4/6読了

大好きなお店の一皿で、気分があがる。キラキラとした幸福感が染み入る「鴨ロースト」、憂鬱の原因が汗とともに流れ出ていく「ガパオ」、幸福だった子どもの頃の記憶を呼び覚ます「ピネライス」、毎年春になるのが待ち遠しくなる「よもぎ餅」――自身にとっての「名店」と特別な一品を28名が想いを込めて綴るエッセイ集。エッセイに登場するお店の情報も掲載。

一編一編が短いので、別の本を読んでいるときの箸休め的に読める。普通はお店の名前や場所をぼやかして書くことが多いと思うが、ちゃんとお店の名前や住所も出しているところがミソかな。最後に森見登美彦が書いていた生駒山ビューレストランには行ったことがあるので、その時の思い出が蘇ってきた。