2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ファネッティ ビアンコ・ベッティ 2012

樹齢の古い区画より収穫、ビアンコ サンタニェーゼとして醸造を行ったものの、ボトル詰めされることなく、セメントタンクにて約10年の熟成。2022年春にボトル詰め。収穫量に恵まれた2012年だけにおきた珍事ではありますが、ブドウの質が良かった分熟成にも耐…

わがままな選択(横山拓也)★★★☆☆ 10/29読了

子供はつくらない、はずだった――妻の妊娠と、母の再入院。 正解のない問いの果てに見つけた答えとは?2つの命をめぐる葛藤を軽やかに綴った、感動の家族小説。演劇界の新星、小説デビュー! 大好きなiakuの作・演出家である横山拓也の小説デビュー作。舞台作品…

ジョン・アルマンサ ゾウ・マイ 2020

砂利の混じった粘土石灰質土壌に植えられた、平均樹齢35年ほどのサンソーを用いて造られたワインで、栽培はビオディナミを採用。しかし2015年に畑を取得する前は現代的農業を取り入れていたオーナーが管理していたため、畑を取り巻く環境や土壌の状態が良い…

セカンドチャンス(篠田節子)★★★☆☆ 10/24読了

麻里、51歳。長い介護の末母親を見送った。 婚期も逃し、病院に行けばひどい数値で医者に叱られ、この先は坂を下っていくだけと思っていたが……。 親友・千尋の「自分ファーストにしな。一生、利用されっぱなしで終わるよ」で一念発起。 水泳教室に飛び込んだ…

mondo(ディナー)

2月以来の訪問。石原さんが「ま〜に」へ行ったので、新しい女性が入っていた。 スタートはフランチャコルタ。突き出しはいつもの「お野菜のスープとオリーブのフリット」。次は前回はなかった「もくじ」という一品。本日のメニューの食材が、よりシンプルな…

ala Collection シリーズ vol.13 『百日紅、午後四時』@吉祥寺シアター

第一線で活躍する俳優・スタッフが岐阜県可児市に滞在しながら良質な演劇作品を制作し、全国へ発信することを目指す、可児市文化創造センターによるプロジェクト「ala Collectionシリーズ」の第13弾。夏。東京郊外。庭に百日紅が咲く今村家。夫を亡くし三年…

たまや吉祥寺(ランチ)

観劇前のランチ。ネットでたまたま見つけたら、吉祥寺シアターの通りを挟んで向かいだった。 親子丼や焼とり重もあるのだが、せっかくなのでランチ特撰コースを注文。 最初にサラダ、それから旬の前菜3点盛り。飲まないつもりだったのだが、この前菜3点盛…

ドメーヌ デュ クロ マルシヤック キュヴェ ヴィエイユ ヴィ―ニュ 2018

フェル・セルヴァドゥ種は「美食の地」として有名なバスク地方原産の葡萄品種と言われていて(諸説あります)「マンソワ」と呼べれることもあります。南西地方でもこの品種を主体に造られるワインはAOPマルシヤックのみです。マルシヤックは南西地方の北東部…

掌に眠る舞台(小川洋子)★★★☆☆ 10/21読了

「だって人は誰でも、失敗をする生きものですものね。だから役者さんには身代わりが必要なの。私みたいな」交通事故の保険金で帝国劇場の『レ・ミゼラブル』全公演に通い始めた私が出会った、劇場に暮らす「失敗係」の彼女。 金属加工工場の片隅、工具箱の上…

レ ヴィーニュ エルベル ティフェンヌ ロゼ ペティヤン セック 2017

カベルネ・フラン50%、カベルネ・ソーヴィニヨン50% 条件が揃った年にのみ造られるペティヤン。発酵途中で瓶に移す事で1時発酵の途中でガスを残す手法。ガス圧は毎年異なり、ボトル毎にも違ってくる、天然ペティヤン。 蕪が安く買えたので、夕飯は鶏の身 雪…

ヴィーノ ディ アンナ パルメント ビアンコ 2021

鮮やかなレモン色の外観。香りにも溌剌としたレモンなどの柑橘系果実の香りや、澄んだミネラルの香りが感じられます。口中ではフレッシュな酸と爽やかな果実味が広がり、余韻に優しい果実の旨味が残ります。 カリカンテ40% グリッロ30% カタラット、グレカ…

ジャン フィリップ パディエ トゥールビヨン ブラン 2018

ワイン名のトゥールビヨンは「人生は回転木馬のよう」を意味する。樹齢40年以上のマカベオ100%。標高200~500mの畑のアッサンブラージュ。ダイレクトプレス後、エナメルとファイバータンクで発酵。その後、6~9ヶ月間古樽とステンレスタンクに分けて熟成さ…

ナヴェラン カヴァ・ブリュティッシム

【畑、醸造の特徴】 標高300m、東向きの畑。殺虫剤や除草剤は使用せず、有機肥料を使用。コルドン・ドゥーブル仕立て。【香り、味わい、合う料理】 ファーストアロマは繊細で軽やか。セカンドアロマに瓶内熟成からくるシトラスやメロンなどの心地よいフルー…

マルク・クライデンヴァイス アンサタ・ルージュ 2014

100%シラー。還元傾向で重過ぎる事が問題になるシラーだがニームではサン・ジョセフのようなストレートな味わいで重過ぎないのが特徴。発酵はステンレスタンクで野性酵母のみ。熟成はフードルと一部古バリックで12ヶ月間。その後、アッサンブラージュしてボ…

とんこつQ&A(今村夏子)★★★☆☆ 10/8読了

真っ直ぐだから怖い、純粋だから切ない。あの人のこと、笑えますか。 “普通”の可笑しみから、私たちの真の姿と世界の深淵が顔を出す。大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居…

ハーン ファミリー ワインズ ロゼ オブ ピノ ノワール モントレー カウンティ 2019

色は薄いサーモンピンクで、ラズベリー、イチゴ、スイカ、そしてグレープフルーツのやわらかい香りがあります。はっきりとした酸とみずみずしい果実感の味わいの奥には、ミネラル感も感じます。 夕飯は、妻に買ってきてもらったヨーカドーの惣菜やら刺し身だ…

阿修羅のごとく(向田邦子)★★★★☆ 10/3読了

年老いた父に愛人がいた!四人の娘は対策に大わらわ。だが、彼女たちもそれぞれ問題を抱えていた。未亡人の長女は不倫中、次女は夫の浮気を疑い、三女は独身の寂しさに心がすさみ、四女はボクサーの卵と同棲、そして母は…肉親の愛憎を描き、家族のあり方を追…

エツィオ チェッルーティ フォル ゼロ 2019

パッシートSolが太陽なら、フォルはピエモンテの方言で変人奇人を意味し、モスカート ダスティの一大産地で辛口のワインを造ってしまっている自分自身を揶揄した名前。前々からジュゼッペ リナルディを筆頭とした友人たちに、辛口のワインを造れと言われてい…

玄品桜木町(ディナー)

ブルク13で映画のダブルヘッダーのあとは家族でこちらへ。桜木町でかながわペイを使えるお店で探し当てた。ふぐを食べるなんて何十年ぶりだろう。近くは何度も通ったことがあるので店の存在は知っていたが、入るのは初めて。 座敷もあったが、テーブ席に案内…

四畳半タイムマシンブルース ★★★☆☆ ブルク13

森見登美彦のベストセラー小説「四畳半神話大系」と劇団ヨーロッパ企画の人気舞台「サマータイムマシン・ブルース」がコラボレーションした小説「四畳半タイムマシンブルース」をアニメ化。大学生の「私」が暮らす、京都・左京区の古びた下宿「下鴨幽水荘」…

トップガン マーヴェリック ★★★☆☆ ブルク13

トム・クルーズをスターダムにのし上げた出世作『トップガン』の続編。アメリカ軍のエースパイロットの主人公マーヴェリックを再びトムが演じる。『セッション』などのマイルズ・テラーをはじめ、『めぐりあう時間たち』などのエド・ハリス、『ビューティフ…

その本は(ヨシタケシンスケ、又吉直樹)★★☆☆☆ 10/1読了

本の好きな王様がいました。王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。王様は二人の男を城に呼び、言いました。 「わしは本が好きだ。今までたくさんの本を読んだ。たいていの本は読んだつもりだ。しかし、目が悪くなり、もう本を読むことができない。で…