セカンドチャンス(篠田節子)★★★☆☆ 10/24読了

麻里、51歳。長い介護の末母親を見送った。
婚期も逃し、病院に行けばひどい数値で医者に叱られ、この先は坂を下っていくだけと思っていたが……。
親友・千尋の「自分ファーストにしな。一生、利用されっぱなしで終わるよ」で一念発起。
水泳教室に飛び込んだら、人生がゆるゆると転がり出した。

ほろ苦く、やがて元気の出る応援歌

謎の上級者・伊津野「あたしさぁ、命かけてんだよね、全国大会に」
イケメン・イケボディの岸和田コーチ「タイムから言えば、俺が社長だ!!」
元文芸編集者・古矢「接待接待で太って、デブキャラに」

人生、まだまだ捨てたもんじゃない。

篠田節子にしては軽い感じの物語。自分も結構長いこと地域のバドミントンサークルに属している。最近、募集を掛けた影響で新しい人が結構来てくれる。この小説の主人公がスイミングスクールに溶け込むのに臆したように、新しい人は多かれ少なかれそうなるだろう。新しく来てくれる人にはなるべく優しくしようと思った。