PHEASANT'S TEARS Tsitska 2016

ジョンは、アメリカ出身の画家で、ソ連在住の頃、彼の絵画は高く評価されていました。1996年に初めてジョージアを訪れた彼は、その2年後にはジョージアへ移住します。2005年の夏、ブドウ畑で絵を描いていると、ワイン農家のゲラに「あなたがここで絵を描くのであれば、私のようにこの葡萄畑に夢中でなければならない!」と夕食に誘われました。これがフェザンツティアーズの始まりです。
フェザンツティアーズは、ジョージアの文化と遺産に対する情熱から生まれました。発酵、醸造は、ジョージアの伝統的なクヴェヴリという甕で行います。クヴェヴリは最古のワイン発酵槽で、考古学的に発見されたのは紀元前6000年前。クヴェヴリは土で作られ、蜜蝋が塗られています。地中に埋められることで、年間を通して温度が維持され、地球の自然な涼しさで発酵することができます。

ノンナアンドシディにて購入。先週の赤が個人的には残念な感じだったので、気を取り直して白を開けてみた。ノンナアンドシディの人に教わった「赤は少し冷やして、白は常温で」に従って常温で抜栓。口に含んだ瞬間は液体がすっと入るが、すぐにブワッと旨味が広がる。同じオレンジワインでもイタリアのそれとはちょっと味わいが違う。色合いは紅茶のようで、あまり果皮感は強くなく、いわゆる自然派っぽさも薄い。ちょっと独特だが、とても美味しかった。これが、中国4000年の歴史ならぬジョージア6000年の歴史なんだろうか。

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