PARCO劇場オープニング・シリーズ “ねずみの三銃士”第4回企画公演「獣道一直線!!!」

演劇界のチームリーダーである、生瀬勝久池田成志古田新太が“今、一番やりたい芝居を、自分たちの企画で上演したい!”思いで結成された“ねずみの三銃士”による企画公演。
脚本には近年、2017年にテレビドラマ『ゆとりですがなにか』で第67回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞や、大河ドラマ『いだてん~オリムピック噺~』(19年)の脚本家をはじめ、俳優、演出家、アーティストとマルチに活躍し実力を発揮する宮藤官九郎、演出には舞台『ロッキー・ホラー・ショー』(16)、ミュージカル『愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」』(19/脚本も)、『オリエント急行殺人事件』(19)など多くの話題作の演出を務める河原雅彦と、最強メンバーが集結し毎回PARCO劇場で上演を企てて来た大人気シリーズです。

作:宮藤官九郎
演出:河原雅彦
出演:生瀬勝久 池田成志 古田新太 山本美月 池谷のぶえ 宮藤官九郎

観たい芝居でもあったし、新しくなったPARCO劇場にも行ってみたかったので、抽選に当たったのは嬉しかった。当初は一席ずつ空けての販売だったが、その後規制が緩和されて追加販売となり、行ってみればほぼ満席だった。
新しいPARCO劇場は、客席数が約1.5倍となり、広くなった。席は後ろの方だったけど、後ろでも観やすくて、とてもいい劇場だと思うのだが、何だか普通の劇場になってしまった。以前は、そのサイズ感ならではの舞台と客席の親密感があったし、「PARCO劇場で観ている!」という祝祭感があったのだが、新しい劇場は祝祭感が失われてしまった。まあ、これは私個人の意見だし、祝祭感というのは、またこれから醸成されていくものなのかもしれない。
開演前に客席から見た舞台は随分簡素な感じがしたのだが、実際に始まってみると、仕掛けが色々と施されているし、映像も大胆に使用していたりで、大きな劇場でやるだけはあるなと感じた。
ド頭で下ネタがあったりして、生の舞台観てる感は強かった。その後も歌あり踊りありドタバタありの何でもありで盛りだくさん。コロナ禍を揶揄った小ネタも面白かったね。ねずみの三銃士が面白いのは当然だが、池谷のぶえが良かったねえ。かなり弾けていた。
マスクだの消毒だの面倒だけど、ようやく、芝居を観に行ける日常が戻ってきたなと感じた。

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