COCOON PRODUCTION 2021+大人計画「パ・ラパパンパン」

シアターコクーンの芸術監督・松尾スズキが新たに演出を手掛けるのは、現実と物語が交錯するファンタジックなミステリーコメディ。
2000年上演のミュージカル『キレイ-神様と待ち合わせした女-』でシアターコクーンに衝撃的な登場をし、『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』『ニンゲン御破算』『フリムンシスターズ』など、次々とオリジナル作・演出作品を発表してきた松尾が、主演ドラマ「ちかえもん」でもコメディセンスの冴えを見せた藤本有紀の脚本でミステリーをとラブコールし、今回初めて、シアターコクーンで自作以外の戯曲演出に挑戦します!

作:藤本有紀 
演出:松尾スズキ
出演:
 松たか子 :来栖てまり(小説家)
 神木隆之介:浅見鏡太郎(担当編集者)
 小日向文世:エベネーザ・スクルージ(金貸し)
 大東駿介 :フレッド・ハニーウェル(スクルージの甥)
 早見あかり:モンナ・ハニーウェル(フレッドの妻)
 皆川猿時 :ディック・ウィルキンス(資産家)
 筒井真理子:イザベル・ウィルキンス(ディックの妻)
 村杉蝉之介:ボブ・クラチット(スクルージの書記)
 坂井真紀 :ベス・クラチット(ボブの妻)
 川嶋由莉 :ティム・クラチット(ボブの息子)
 小松和重 :刑事
 菅原永二 :ルンペン
 宍戸美和公:エマ(洗濯屋)
 少路勇介 :ジミー(掃除屋)
 片岡正二郎:牧師
 オクイシュージ:編集長

コクーンでの観劇は2007年の「コクーン歌舞伎」以来2回目。もっと広かったイメージだけど、そこまで広くは感じなかった。開演時間になっても、客入れが延びたりして開始が遅れることがよくあるんだけど、この芝居では、問答無用で13時ちょうどに始まった。プロジェクションマッピングを使用したド派手な人物紹介で幕を開ける。その後は、小説家と担当編集者役である松たか子神木隆之介の登場。お話は『カササギ殺人事件』のような入れ子構造になっている。ありがちといえばありがちだが、悪くはない。休憩を挟んで約3時間。キャストも豪華だし、歌あり踊りあり笑いありの楽しい舞台だった(途中ちょっと眠くなったけど)。やっぱりこういう大きな劇場での芝居は祝祭感というかハレ感に満ちてるね。チケット代が高いのでなかなかこういう芝居は観に行けないけど、年に1回くらいは行きたいなあ。もちろん、小劇場には小劇場の良さがあるけどね。

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