誰も知らない、カフカの未発表長編の舞台化!?
KAATとケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が初タッグ!「失踪者」「審判」「城」に続く、カフカ4作目の長編小説の遺稿が発見された!?そして、誰も知らない「カフカ未発表長編」が舞台化されたら?KERAが書き下ろす最新作に豪華キャストが集結!【作・演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【振付】小野寺修二 【映像】上田大樹 【音楽】鈴木光介
【出演】多部未華子 瀬戸康史 音尾琢真 大倉孝二 村川絵梨
谷川昭一朗 武谷公雄 吉増裕士 菊池明明 伊与勢我無
犬山イヌコ 緒川たまき 渡辺いっけい 麻実れい
王下貴司 菅彩美 斉藤悠 仁科幸
【演奏】鈴木光介(Tp) 向島ゆり子/高橋香織(Vn)
伏見蛍(Gt) 関根真理(Per)
かなり高いチケットなのだが、共済関係の抽選で少し安く手に入れられたので、妻と2人で観に行った。KAATでは大ステージで観ることが多いので、ホールは久しぶり。結構傾斜があるので、前の人の頭が気にならないのがいい。端っこの席だったが、それほど見にくくはなかった。
『キネマと恋人』の時も映像の使い方が見事だったが、今回はさらに上を行っている。舞台の中程に降ろしてあるシルクスクリーンに文字を投影すると宙に浮いているように見えるのが格好いい。舞台装置を動かすときに踊るように動かすのは『キネマと恋人』と同様でスタイリッシュ。今回、映像とともに音響も素晴らしかったが、さらに生演奏がとても良かった。生演奏付きの芝居は何度か観ているが、今回のが一番良かったね。
広いホールなので、多部未華子の表情まではっきりは見えなかったのは残念。多部未華子と瀬戸康史のやり取りよりも、大倉孝二と渡辺いっけいの掛け合いが面白くて印象に残っている。
芝居に行ってもいつもはパンフは買わないのだが、先日のテレビ番組での祖父江慎との対談も見ていたので、今回は購入。表向きは通常のパンフだが、ページが全部袋とじになっていて、そこを切ると中には別の話が入っているという凝った造り。まだ中は見ていないので、これから見るのが楽しみだな。