観劇後に夕飯用のパンをヴィロンで購入してから、こちらのお店へ。前から行きたいと思っていたのだ。コロナ禍ということもあり、行ったことのあるお店ばかり行っていて、新しいお店を開拓するのは随分久しぶりの気がする。16:30の入店で先客なし。この場所は、別のお店のときに一度行ったことがあった。店の造作は基本的には同じだが、入り口に近いほうのカウンターの前がワインセラーになっていて、厨房は奥の方にある。シェフの女性とサービスの男性の2人体制。カウンターの一番奥に案内された。
夕飯は家で食べるつもりだったので、軽く食べて軽く飲んで帰る予定だった。スタートはフランチャコルタ。バローネ・ピッツィーニのロゼ。これ美味しかったなあ。自分でも買いたい。前菜は量を加減できるとのことだったので、まずは豚のゼラチン寄せのハーフ。コリコリで美味しかった。
次は揚げトリッパのハーフ。フリットは色々食べているけど、トリッパは初めて。トマトソース込みでとても美味しかった。この料理に合いそうな白を所望したところ、本当はビールが合うんだけどと言いながら、こちらのランゲ シャルドネを出してくれた。苦味が上品で美味しかったね。
次は真鯛とチェリートマトのラサ。これはフルで。ラサというパスタは初めて食べた。じゃがいもを練り込んだ生地をおろし金で細かくしたパスタで、スープのような感じ。これがダシを吸って実に美味い。ここで赤をお願いして出てきたのが、ドメーヌ・ティラルドン クゥ―・ドゥーヴル。ボジョレーのガメイですね。優しい味わいでラサにもよく合っていた。
この辺でサクッと帰ろうかと思ったのだが、早い時間に入ったので、他のお客さんがおらず、サービスの男性との会話も弾んできた。この方もブルゴーニュが好きなようで、ワインの好みが結構近かった。立ち去り難かったので、最後に単体でも美味しいワインを所望したところ、オッデーロのバローロ ヴィレッロを出してくれた。これは確かに料理なしでも美味しかった。
初めて行く店って緊張するんだけど、サービスの男性がとてもフレンドリーで居心地が良かった。シェフの女性は無口な感じだけど、料理の質問をすると、丁寧に答えてくれた。料理が美味しかったし、出てくるワインもかなり好みだったので、このお店はまた行きたい。