mondo(ランチ)

遅めの夏休みを取って、自由が丘のmondoでランチ。2008年11月号の東京カレンダーでmondoを見て以来、いつか行きたいと思っていたのだ。6年越しかあ。この号はイタリアンの特集で、フリック、ラ・ロンディーネ、チポリーノ、イカロなんかも載っている。フリックとラ・ロンディーネには行ったが、ラ・ロンディーネは今はもうない。チポリーノとイカロはいつか行きたい。
お店は自由が丘の住宅街の奥にある。知らなければこんなところにレストランがあるなんて誰も思わない。業態等は以前からは変わっているようで、今はテーブルが4席しかなかった。先客はマダム3人連れのみ。連休前の平日ということで空いていたようだ。
テーブルにはメニューとメッセージカードが置いてあり、カードに写真はご遠慮下さいとあったので料理の写真はなし。最初の泡はイタリアのスプマンテシャンパーニュということだったのでスプマンテにした。メニューに載っていない突き出しとして、フォアグラとイチジクのお皿が出た。フォアグラにはゴマがまぶしてある。量は少ないのだが、フォアグラが濃厚で、ゴマとの組み合わせも面白かった。
ここからはソムリエの田村氏に料理に合ったワインを出してもらうことにした。1皿目はメニューでは「馬肉のカルパッチョ」だったのだが、馬肉が入らなかったということで、「軽く燻製をかけた天城大アマゴのカルパッチョ」に変更。アマゴの下にザワークラウトが敷いてあるのが面白い。トマトのパウダーは振ってあるが、あまりオイルとかはかけておらず、あっさりとした仕上がり。ワインはドイツ系の白で、割としっかり目だった。魚とザワークラウトの組み合わせというのも新鮮だった。
ここでパンが出てくるのだが、これが色々な種類のものがちょっとずつあってテンションが上がるんだよな。次のワインは樽やステンレスではなくてガラスの瓶の中で熟成させた白ワイン。酸がすごく綺麗で美味しかった。2皿目の料理は「コチの炭火焼き ナスの冷製と」。コチはもちろん美味しかったのだが、その出汁を吸ったナスがバツグンに美味しかった。
3皿目はパスタで「色々茸とトリッパのタリオリーニ」。ワインは先ほどと同じ造り手のロゼ。チャーミングな味だったが、割と普通だったかな。白の方が美味しかったね。パスタは茸ととトリッパの組み合わせがやはり面白く、味もあまり主張しすぎない感じで絶妙に美味しかった。こういうパスタはいいね。
4皿目のメインは「イベリコ豚とアサノさんの野菜のグリリアータミスタ」。赤ワインは何が来るかなあと思っていたら、何と3本も来た。どれかを選ぶのかと思ったら、飲み比べということでそれぞれ注いでくれた。ブレッサンの「ピニョール 2001」と「エゴ 2003」。もう1本は失念。ピニョーロ種のワインは初めて飲んだが、これがじつに美味しかった。抜栓してから大分時間も経っていたようで、こなれ具合も絶妙だった。エゴも美味しかったけど、ピニョールには負けるかな。もう1本はカベルネメルローブレンドだったので、割と普通だった。料理は割とオーソドックスだったけど、きっちり美味しかった。
ドルチェは「ザバイオーネとアマレッティのセミフレッド」。飲み物はコーヒーにした。カップはジノリだった。帰りにお土産でパンをくれた。
料理は全て美味しかったし、フォアグラとゴマとか、アマゴとザワークラウトとか、コチとナスとか、茸とトリッパとか、組み合わせの妙が楽しかった。ワインも色々な種類を飲ませてもらえて嬉しかった。
このレストランは再訪必至だな。今度は家族と行きたい。