ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデル・サヴァニャン 2014

ジュラ伝統のヴァン・ジョーヌと同じくウイヤージュをせず、薄く張った酵母の膜の下でワインを熟成。ハチミツやセミドライのリンゴに、クルミやアーモンドのニュアンスが漂う複雑な香り。広がりのある繊細な味わいは豊かな酸とミネラル感に満ちている。ナッツやスパイス香るドライな余韻は非常に長い。

Firadisにて購入。クセのあるワインだと承知して買っていたので、開けるときには料理を考えないとなと思っていた。で、そろそろ開けようかと思い、まず用意したのが、コンテチーズ。同じジュラで作られているチーズで相性がいいとネット情報にあったのだ。
料理はFiradisの『お料理パパのワインペアリング奮闘記』をそのまま拝借して「鶏肉のカシューナッツ炒め」。材料は微妙に変えているが、大筋はこれに倣って作った。紹興酒黒酢を入れるのがペアリングのポイント。後は最近時々作っている柿のクリームチーズ和え。
というわけで、このワインだが、蒸留酒のような香りがする。香りだけだとワインとは思えない。ただ、飲むとそこまでクセは強くない。まあ、これはヴァン・ジョーヌのフレッシュ・バージョンなので、本当のヴァン・ジョーヌはもっとクセが強いんだろうな。
コンテチーズは合うと言えば合うが、別にコンテチーズじゃなくてもチーズなら大概合うと思うし、本当のヴァン・ジョーヌならもっとチーズが合うと思う。
「鶏肉のカシューナッツ炒め」はこのワインに良く合っていた。また、自分で言うのもなんだが、味付けがバッチリ決まったんだよな。ワインはともかくとして、この料理が美味しかった。ワイン重視の夕飯作りもなかなか楽しいね。

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