Book

推し、燃ゆ(宇佐見りん)★★☆☆☆ 1/15読了

【第164回芥川賞受賞作】 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を“解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。 妻が読みたいということで図書館に予約…

失われた岬(篠田節子)★★★☆☆ 1/10読了

古い友人も、ノーベル賞作家も、「岬」に消えた。神無き時代の新たな黙示録 古くからの友人も、ノーベル賞作家も、その「岬」に消えた―― この物語はあなたを、思いもよらぬところまで連れて行く。 人が人であるというのは、どういうことなのか。 練熟の著者…

ヨルガオ殺人事件 上下(アンソニー・ホロヴィッツ)★★★★☆ 1/1読了

『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島でホテルを経営する元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らが所有するホテルで8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけた──そう連絡してきた直後に娘が失踪したというのだ。その本とは名探偵…

長めのいい部屋(フジモトマサル)★★★☆☆ 12/31読了

シロクマとひつじとヒトが、 おなじ空気で暮らす街。 住人たちのひらめきに、 思わずくすりと笑えます。 子供の正直と大人のユーモアが出会った極上のくつろぎ絵本。 やっぱり、フジモトマサルはいいなあ。年末をこの本で締めくくれて良かった。長めのいい部…

新聞記者、本屋になる(落合博)★★☆☆☆ 12/25読了

新聞記者だった著者はいかにして「ひとり本屋」を始めることができたのか。 定年目前の58歳、子どもは3歳、書店員経験は0。第二の人生、 妻の反対を押し切って本屋に転身する。取り立てての読書家ではなく、 書店開業が定年後の夢だったわけでもないという著…

神様の罠(辻村深月, 乾くるみ, 米澤穂信, 芦沢央, 大山誠一郎, 有栖川有栖)★★★☆☆ 12/14読了

人気作家6人の豪華すぎるアンソロジー! ミステリー界をリードする作家による、珠玉の「罠」。 好きな作家を指名買いの方も、新たなお気に入り作家を探す方も納得の一冊です。「夫の余命」乾くるみ 「崖の下」米澤穂信 「投了図」芦沢央 「孤独な容疑者」大…

アフター・サイレンス(本多孝好)★★★☆☆ 12/9読了

大切な人が殺された時、あなたは何を望みますか――。 警察専門のカウンセラー・唯子(ゆいこ)の仕事は、事件被害者やその家族のケアをすることだ。 夫を殺されたのに自分こそ罰を受けるべきだという妻。 誘拐犯をかばい嘘の証言をする少女。 傷から快復したは…

小川洋子のつくり方(小川洋子)★★★☆☆ 12/7読了

世界に認められる小川洋子の文学はどのようにつくられてきたか――全米図書賞、ブッカー賞国際部門など世界的に権威のある賞の最終候補に軒並み上がる小川洋子の文学。 海外での小川文学の受容のされ方から、デビューから三十年以上にわたる創作の秘密と、その…

あなたにオススメの(本谷有希子)★★★☆☆ 11/23読了

気づけば隣にディストピアーー 世界が注目する芥川賞作家・本谷有希子が描く、心底リアルな近未来! 「推子のデフォルト」と「マイイベント」の2篇収録。『静かに、ねぇ、静かに』同様、現代社会を揶揄した作品となっている。相変わらず、読むと嫌な気持ちに…

傍らにいた人(堀江敏幸)★★★☆☆ 11/19読了

■堀江敏幸氏による、読書をめぐるエッセイ集。 ■日経新聞土曜朝刊の連載随想が、待望の単行本化! 堀江敏幸さんがなれ親しんできた書物の頁の風景の中で、なにかの拍子によみがえってくる人の姿。「たいていはだれもが知っている人物の傍らの、淡い接触をした…

オリンピックにふれる(吉田修一)★★☆☆☆ 11/8読了

香港、上海、ソウル、そして東京――分断された世界に、希望は生き残れるか?小説だから見えてくる、光と翳のオリンピック。 変貌をとげるアジアの街で、人生の岐路に揺れる若者たち。コロナ下の東京に、オリンピックの幕が上がる。 2021年夏、東京オリンピック…

人生の謎について(松尾スズキ)★★★☆☆ 11/5読了

有史以来、そして、永遠の謎。 人生の謎を、丸裸にすべく挑んでいたら、 おのれが丸裸になっていた…。 松尾スズキ、渾身のエッセイ。 縦長の版型がなかなかオシャレ。コロナ前からコロナに至るエッセイ。既に知っている内容もあったけど、文章が上手いので読…

真藤順丈リクエスト! 絶滅のアンソロジー(王谷晶、河﨑秋子、他)★★★☆☆ 10/31読了

読書家にして、絶体絶命のピンチに目がない真藤順丈が、今いちばん読みたいテーマで、いちばん読みたい作家たちに「お願い」して、生命力に満ちたアンソロジーができました。大丈夫、きっとまた会えます。あなたの心が滅んでしまう前に。 作家のラインナップ…

エレジーは流れない(三浦しをん)★★★☆☆ 10/18読了

海と山に囲まれた餅湯温泉。団体旅行客で賑わっていたかつての面影はとうにない。 のどかでさびれた町に暮らす高校2年生の怜は、複雑な家庭の事情、迫りくる進路選択、 自由奔放な友人たちに振りまわされ、悩み多き日々を送っている。 そんななか、餅湯博物…

やさしい猫(中島京子)★★★★☆ 10/10読了

シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。 出会って、好きになって、この人とずっと一緒にいたいと願う。当たり前の幸せが奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。 大きな事件に見舞われた小さな…

インドラネット(桐野夏生)★★★☆☆ 10/8読了

平凡な顔、運動神経は鈍く、勉強も得意ではない――何の取り柄もないことに強いコンプレックスを抱いて生きてきた八目晃は、非正規雇用で給与も安く、ゲームしか夢中になれない無為な生活を送っていた。唯一の誇りは、高校の同級生で、カリスマ性を持つ野々宮…

ブラック・チェンバー・ミュージック(阿部和重)★★★☆☆ 10/6読了

分断された世界に抗う男女の怒濤のラブストーリー! 落ちぶれた映画監督の前に突然現れた北の女密使。 出会うはずのない二人が、国家を揺るがす〈禁断の事実〉を追う。 いまから話す内容を決して口外してはならない― 大麻取締法違反で起訴され、初監督作品は…

麦ソーダの東京絵日記(久住昌之)★★★☆☆ 9/29読了

『孤独のグルメ』原作者・久住昌之による最新食エッセイが発売! 吉祥寺、下北沢、渋谷、新宿etc.さまざまな街で、ドラマのミニコーナー「ふらっとQUSUMI」でもおなじみの麦ソーダ (ビール)を飲み、飯を食い、人生に思いを馳せる。東京の街と食と酒を綴った大…

ヒトコブラクダ層ぜっと(上・下)(万城目学)★★★☆☆ 9/28読了

貴金属泥棒で大金を手にした三つ子の前に、ライオンを連れた謎の女が現れたとき、彼らの運命は急転する。わけもわからず向かわされた砂漠の地で、三つ子が目撃する驚愕の超展開とは!? 稀代のストーリーテラー・万城目学が挑む、面白さ全部載せの物語。アクシ…

白鳥とコウモリ(東野圭吾)★★★☆☆ 9/16読了

遺体で発見された善良な弁護士。 一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。 「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」 2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。 「罪と罰の問題はとても難しくて、簡…

藝人春秋3 死ぬのは奴らだ(水道橋博士)★★★☆☆ 9/9読了

武井壮と寺門ジモンの芸能界最強の座を賭けた激闘、大阪の猛獣・やしきたかじんの思い出、生放送降板事件の原因となった黒幕の正体、石原慎太郎と三浦雄一郎をめぐるミステリーの謎解き、岡村靖幸との幸福な山登り、そして感涙必至のエピローグ。濃厚な人々…

俳句世がたり(小沢信男)★★★☆☆ 9/2読了

祭りに相撲、友人の死、敗戦の記憶、大震災──。浮き世に出逢うさまざまな出来事を、武玉川から虚子、子規、万太郎、あるいは漱石や荷風など、古今の俳句をつうじて描く。笑いを織り込み権力を撃つ練達の筆に、私たちの生きる近年の世相が鮮やかに浮かぶ。俳…

泡(松家仁之)★★★☆☆ 8/31読了

男子高の二年に上がってまもなく学校に行けなくなった薫は、夏のあいだ、大叔父・兼定のもとで過ごすことに。兼定は復員後、知り合いもいない土地にひとり移り住み、岡田という青年を雇いつつジャズ喫茶を経営していた。薫は店を手伝い、言い知れない「過去…

神の悪手(芦沢央)★★☆☆☆ 8/26読了

破滅するとしても、この先の世界が見たい――将棋に魅せられた者たちの苛烈な運命。 棋士の養成機関である奨励会。年齢制限による退会が迫る中でも昇段の目がない岩城啓一は、三段リーグ戦前夜、対戦相手からある“戦略”を持ちかけられるが……。追い詰められた男…

終わりは始まり(中村 航&フジモトマサル)★★☆☆☆ 8/24読了

可愛くて不思議で面白い、ぐるぐるワールド 読者が投稿した回文をもとに、フジモトマサルのイラストレーションと、中村航のショートストーリーをコラボレーションさせた掌編集。言葉遊びの面白さを堪能できる、めくるめく回文の世界。 全体的にはもう一つだ…

第八の探偵(アレックス・パヴェージ)★★☆☆☆ 8/22読了

独自の理論に基づいて、探偵小説黄金時代に一冊の短篇集『ホワイトの殺人事件集』を刊行し、その後、故郷から離れて小島に隠棲する作家グラント・マカリスター。彼のもとを訪れた編集者ジュリアは短篇集の復刊を持ちかける。ふたりは収録作をひとつひとつ読…

スクリーンが待っている(西川美和)★★★☆☆ 8/12読了

ああ、世界は奇跡に満ちていたんだな。「ニヤニヤ、クスクス。これ、立派な映画作りの教則本です」役所広司 「ため息がでるほど、画には映らない想いがつまってる」仲野太賀 一貫してオリジナル作品に拘ってきた著者が、初めて小説をもとにした作品のメガホ…

僕が死んだあの森(ピエール・ルメートル)★★★☆☆ 8/9読了

母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望…

終電車ならとっくに行ってしまった(フジモトマサル)★★★★☆ 8/3読了

あの時、ああ言えばよかったと「思い出し推敲」し、「思い出し怒り」に駆られても、同じ状況はなかなか訪れない。記憶の波が、時おり押し寄せ、溺れそうになる…。脳内に散らばるよしなしごとを検索探訪し、ペンと画筆で描く、初の試み。 エッセイと漫画がセ…

オクトーバー・リスト(ジェフリー・ディーヴァー)★★★☆☆ 7/31読了

ドンデン返しの魔術師が技巧のかぎりを凝らした 前人未踏&驚愕連続の “逆行” ミステリー!本書は最終章ではじまり、第1章へとさかのぼる。娘を誘拐され、秘密のリストの引き渡しを要求された女ガブリエラ。隠れ家にひそみ、誘拐犯との交渉に向かった友人の…