十戒(夕木春央)★★☆☆☆ 12/1読了

殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。

浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。

週刊文春ミステリーベスト10(「週刊文春」2022年12月8日号)国内部門&MRC大賞2022など4冠に輝き、ミステリ界を震撼させた『方舟』夕木春央、待望の最新作!

『方舟』が面白かったので期待していたのだが、期待外れに終わってしまった。ネタばらしになるので細かいことは書けないが、色々と無理があるし、ミステリーのルール的に反則ではと思われる箇所もある。設定もちょっと頭でっかちで、作者の独りよがりを感じてしまう。今回は残念だったけど、『方舟』は面白かったので、今後に期待したい。