2016年の週刊文春(柳澤健)★★★☆☆ 4/7読了

いま、日本で最も恐れられる雑誌と、愚直な男たちの物語――。花田紀凱と新谷学。ふたりの名編集長を軸に、昭和、平成、令和の週刊誌とスクープの現場を描く。週刊文春創刊、田中角栄研究、三浦和義ロス疑惑などの昭和の大事件から、「2016年の文春砲(ベッキー甘利明など)」、最後は、今年の財務省職員遺書まで、さまざまなスクープの舞台裏を関係者・記者・編集者に徹底取材したノンフィクション。

文藝春秋社誕生から遡り、今の週刊文春がいかにして出来上がったかを数々の証言をもとに解き明かしている。分厚くて読むのに時間が掛かったが、その分読み応えはあった。ほとんどのメディアが腰抜けで忖度体質になっている今、週刊文春には頑張って欲しいね。