才人と俳人 俳句交換句ッ記(堀本裕樹)★★★☆☆ 12/28読了

各界で活躍する28人の才人と俳人による、俳句とエッセイの往復書簡。
才能と才能が響き合い、俳句の世界は無限に広がってゆく──。

作家・アーティスト・俳優・タレントなど、多彩な28人の才人と俳人の堀本裕樹が、俳句とエッセイを交換。一つの季語をテーマに往復書簡形式のやり取りを行うことで、ゲストと堀本裕樹の詩情が交じり合い、俳句の新たな魅力を引き出してゆく。
2015年刊行の俳句入門書『芸人と俳人』のファン必読、堀本裕樹と又吉直樹の語り下ろし対談「才人と合気道」も収録。
はじめて俳句に触れる人から愛好者まで楽しめる、言葉のきらめきとひらめきが満載の一冊。

【本書に登場する28人の才人】
阿部海太/いとうせいこう/片岡義男/加藤シゲアキ/加藤 諒/川上弘美/児玉雨子/小林エリカ/小林聡美/最果タヒ/清水裕貴/杉本博司/武井 壮/土井善晴/中江有里/中村 航/藤野可織/保坂和志/穂村 弘/本田/又吉直樹/町田 康/松浦寿輝/光浦靖子/南沢奈央/宮沢和史/桃山鈴子/山本容子(敬称略・五十音順)

28人の才人に著者が季語を提示して俳句とエッセイを寄せてもらい、それに対して著者も俳句とエッセイを付けるという連載をまとめた本。才人たちの俳句とエッセイはどれもなかなか良かったのだが、肝心の著者の俳句とエッセイが理に落ちすぎている感じがしていまひとつだった。まあ、才人たちの俳句とエッセイを読んでから書くという設定上仕方がないのかもしれない。提示する季語を1つに絞って、著者が才人の俳句とエッセイを読まずに書いたらどうなったのかも読んでみたかった。