山形県産のメルロー100%を低温にて自然発酵醸しさせて作りました。低温によってボディの厚み感は強く出ていませんでしたが、オーク熟成10ヶ月の後瓶熟させ、葡萄の教える楽しいニュアンスが花開き始めました。香ばしいオーク感と心地良いタンニン感、果実味。更に瓶熟を経ると味わいは豊かなものに変化し、メルロー特有のまろみが楽しめる事でしょう。自然発酵による偶然の仕上がりとオーク熟成。2011年の一年を如実に表し、ワインの時間をより感慨深いものにしてくれるでしょう。「ろ過」「清澄」「除酸」をしていませんので瓶底に成分等が沈殿しますが身体に害するものではありません。
【醸造人からの2011年産の特徴コメント】2011年産は低温醸しによってセニエをしたメルローでしたが、新オーク熟成を10ヶ月程させました。その後の瓶熟によって新樽のバニラ香も馴染み、果実本来のポテンシャルの出現も見えてきました。ラベルのモチーフは「カージオイド曲線」です。心臓のハートの様に見えるこの曲線。一つ一つの積み重ねた想いがハートのように描かれるこの曲線にバリック熟成によって「旨くなれ」「旨くなれ」と想いを重ねた心を図式化しました。2013年2月頭ではまだ出荷には早いと判断しもう少しだけ販売を先に延ばそうと思っていますが試飲を繰り替えして販売の判断をさせて下さい。
志村酒店にて購入。自宅のセラーの中で動かした際にエチケットをこすってしまい、こんな残念な姿になってしまった。もちろん買ったときはちゃんとしてましたよ。
メルローってこんなに薄かったっけ?というくらいピノ・ノワールのように薄い。香りも味も良かったのだが、途中から茎っぽい香りと味が出てきてしまったのが残念だった。