横山拓也×瀬戸山美咲の強力タッグにより立ち上がる、男だけの不条理劇
立場や事情の異なる人々の葛藤を対話中心に描き出す作劇に定評のある横山拓也と、公共劇場から商業演劇まで幅広く活動し今最も勢いのある劇作家・演出家の一人である瀬戸山美咲。ともに数々の演劇賞を受賞し、演劇界を躍進し続ける二人による強力タッグがついに実現し、フランツ・カフカ、サミュエル・ベケット、別役実の作品をモチーフの参考とした、男性6名による濃密な不条理劇を立ち上げます。
横山拓也脚本の不条理劇ということで楽しみにしていたのだが、ちょっと思っていたのとは違う内容だった。能登の地震を受けて、脚本を書き換えたということだが、それでも物語の状況としては重いものがある。そこをどう展開していくのかと思えば、割とコミカルだったりして調子が狂う。今回、俳優に当て書きしたということだが、相島一之さんが名前の言い間違いを何度も訂正する役というのはちょっとベタすぎる(もちろん「王様のレストラン」のカジハラとカジワラを思い出す)。書き換える前の脚本がどういう内容だったのかが気になるな。