山中に住居を構えたある夫婦。猟期には、くくり罠で鹿や猪を捕獲、小さな畑で野菜もつくり、出来るかぎりの自給自足生活を目指した。娘は、幼い頃から当たり前に山で暮らしてきたが、徐々にこの生活に違和感をもち、また、周囲から「モモンバ」と呼ばれる母のことも嫌で、ついには山を降りて一人で生きていくことを選んだ。
iakuの最新作は、親が形成した「家族価値」と、そこに縛られた子の生き方を見つめる。【作・演出】横山拓也
【出演】枝元萌 祷キララ 緒方晋（The Stone Age） 橋爪未萠里 八頭司悠友 永滝元太郎
４月に「あたしら葉桜」を観に行ったが、新作は２年ぶり。会話劇の面白さは安定している。特に冒頭の緒方さんと枝元さんのやり取りは夫婦漫才のようだった。仕留めた鹿や猪がかなりリアルだったのも驚いた。祷キララさんもいいね。祷キララさんといい、名古屋愛さんといい、独特の雰囲気を持ってるんだよな。次作は再演になるようだが、観ていないので、それも楽しみだ。
