アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台 ★★★☆☆ シネマジャック&ベティ

【原題】Un triomphe
【監督】エマニュエル・クールコル
【キャスト】カド・メラッド,ワビレ・ナビエ,ソフィアン・カメス,ダヴィッド・アヤラ,ピエール・ロッタン,ラミネ・シソコ,アレクサンドル・メドベージェフ
2020年/フランス/105分/リアリーライクフィルムズ/DCP

囚人たちの為に演技のワークショップの講師として招かれたのは、決して順風満帆とは言えない人生を歩んできた崖っぷち役者のエチエンヌ。
彼は不条理劇で有名なサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を演目と決めて、ワケあり、クセありの囚人たちと向き合うことに。
しかしエチエンヌの情熱は次第に囚人たち、刑務所の管理者たちの心を動かすことになり、難関だった刑務所の外での公演を実現するまでに。
ただ思いも寄らぬ行動を取る囚人たちとエチエンヌの関係は常に危うく、今にも爆発しそうでハラハラドキドキの連続。
その爆弾は、舞台の上でもいつ着火するかわからない。
ところが彼らのその危なげな芝居は、むしろ観客や批評家からは予想外の高評価を受けて、再演に次ぐ再演を重ねる大成功!
そして遂にはあのフランス随一の大劇場、パリ・オデオン座から、最終公演のオファーが届く!!
果たして彼らの最終公演は、観衆の 喝采アプローズ の中で、感動のフィナーレを迎えることができるのだろうか?

龍鳳でランチのあとはシネマジャック&ベティ。結構人が多かったね。いいことだ。
囚人たちがゴドーを演じるなんて出来すぎだなと思っていたら、これが実話だというから驚く。ラストは、そうなるんだろうなと思ったとおりになるのだが、それでもなかなか良かった。主役のエチエンヌを演じたカド・メラッドが良かったけど、所長のアリアンヌを演じたマリナ・ハンズも良かったね。