企画集団マッチポイント 第2回公演「ヒトハミナ、ヒトナミノ」@駅前劇場

ここは就労継続支援B型事業所「フラットワークハウス」。
支援が必要な人に単純労働を提供することで社会への参加を促している。
ここでの作業は地元農家が生産する黒インゲン豆の胚芽の除去。
一粒一粒、地道に手作業で芽を取っていく。
明日が納品日という切羽詰まった状況のこの日、事業所の職員総出で作業をしていた。
しかしある利用者の外出が小さな疑惑を生む。
そして一人の職員が利用者に対して性的な介護をしているという噂が・・・。

脚本 横山拓也(iaku)
演出 松本祐子(文学座)
出演 加藤虎ノ介緒方賢一、竹内郁子、佐藤銀平尾身美詞、辰巳智秋、税所ひかり

去年から個人的に注目している横山拓也の脚本芝居。なかなかに難しい題材を扱っており、たった1つの正解はありえない。そんな中で各人の思いがぶつかりあう。脚本、演出が素晴らしくて、重い内容でもそう感じさせずに見せてくれる。俳優たちもみな熱演で、とても素晴らしい芝居だった。これだから観劇はやめられないんだよな。リアル阿笠博士に出会えたのも嬉しかった。あの声のまんまなんだな。折り込みで「エダニク」の再演も知り、すかさずチケットを取った。その後にはiakuの公演もあるし、まだまだ横山拓也を追いかけることになりそうだな。

f:id:kane_katu:20190423022512j:plain