deco(ディナー)

ジビエの季節のうちにもう一度は行きたかったので、12月の初旬に引き続きdecoを訪問。カウンターに座ると、熟成中なのか、鳥がどっさり置いてある。今回は事前にシェフに、量が多すぎず値段も高すぎないジビエをというお願いをしており、メインは小ガモのローストとなった。前菜は、生牡蠣とその日のジビエの前菜から、鹿のタンと熊のタンのゼリー寄せにした。
突き出しにいつものハム。グラスのシャンパーニュもいつものリュイナール。



生牡蠣にはスダチジュレがのっていてさっぱり。グラスの白はソムリエお薦めの「ラ・トゥールサン・マルタン・メヌトゥ・サロン・ブラン モローグ 2012」。



タンのゼリー寄せはサラダがクリスマスリースのように配されていて見た目も美しい。賽の目に切られたそれぞれのタンはスモークしてあり、さらにフォアグラも入っている。このゼリー寄せは絶品だった。実に濃厚で、ワインが進む進む。一皿に一杯では足りず、続けて赤のブルゴーニュを所望したところ、「ドメーヌ・ヴァンサン・ランプ・ジヴリ・プルミエ・クリュ・ル・ヴィグロン 2009」を開けてくれた。抜栓直後でも飲みやすかったね。



メインの小ガモのロースト・サルミソースも左右対称の盛りつけで美しい。きちんとした鳥のジビエは初めて食べたけど、実に美味しかった。色々な部位が調理されており、それぞれの味も楽しめた。ワインはいくつか並べて貰った中からソムリエお薦めの「M.シャプティエ・レ・ザレーヌ・コルナス」。ジビエだから濃いワインっていうのはちょっと違うんじゃないかというソムリエの意見が反映されたワインで、酸味も感じられて美味しかった。



濃厚なサルミソースが赤ワインに実に合うので、やはり一杯では足りず、「クロ・デ・ブルスキエール・シャトーヌフ・デュ・パプ 2007」を半分もらった。濃いけれども甘みも感じられて美味しかった。デザートは確か苺のクリームブリュレ。クリームブリュレの外周に細かく切った苺が配されていて、中央にはアイスがあり、そのうえに綺麗な真円のカラメルが乗っている。なかなかお洒落なデザートだった。



ソムリエの福岡さん(帰りがけに名刺をくれた)は、前回来たときはややぎこちなかったのだが、今回は大分落ち着いていた。ワインのチョイスも良かったし、これからに大いに期待したい。
それにしても室田シェフの料理は素晴らしい。決して安くはないが、わざわざ出掛けていって、それだけのお金を払う価値は十二分にある。特に、料理がとてもワインに合うので、私のようなワイン好きには堪らないお店だな。月1で行きたいところだが、なかなかそうも行かないだろうな。