Attivo

ブルータスのグルマン温故知新で知って以来、いつか行きたいと思っていた。
平日の方が賑わっているのかなと思われる界隈で、土曜日の18時だと周りにほとんど人がいない。
シェフの坂川光平さんは、装丁家の坂川栄治さんのご子息である。その話を少ししたら、栄治さんの装丁をまとめた本も見せてくれた。
早い時間帯はお任せコースとなる。グラスのスパークリングと突き出しはひよこ豆のペーストを揚げたもの。

冷たい前菜はアジのカルパッチョ。西洋ワサビが効いている。ワインは料理に合わせてグラスで出してもらった。シェフの他にソムリエがいるのだが、色々なお店を巡っているさすらいのソムリエらしい。

温かい前菜は鯛の鱗焼き。玉ねぎのソースの甘さとワインがよく合っていた。

パスタは冷製で、ナスとしらす、それにカラスミがたっぷりと。美味しかったのだが、ちょうど涼しくなった日だったので、もっと暑いときに食べたら更に美味しかっただろうな。

リゾットは秋を先取りしたポルチーニ。これは文句なしに美味しかったね。

メインは通常のいけだ牛とプラス料金でマンガリッツァ豚もあるとのことだったが、最初なのでいけだ牛にした。肉質がとてもしっとりしていて抜群に美味しかった。ワインはどちらかと言えば薄旨が好きだという話をしたら、ドイツのシュペートブルグンダーを出してくれた。ブルゴーニュピノ・ノワールと比べると、しっかり味があるタイプだった。

食後酒も随分種類があるようで、甘いやつということでいくつか並べてもらった中からこれをチョイス。ドルチェはパンナコッタ。

最後はコーヒー。途中で1人来たが、最初のうちは貸し切り状態だったので、シェフやソムリエと色々話をできた。お二人ともfaloに行ったことがあるというし、ソムリエさんは「料理や、小料理や」の人とも知り合いとのことで、この業界、結構狭いんだなと思った。ワインはあまり市販されていないものを扱っているようで、どのワインも飲んだことないないものだった。料理もワインも美味しかったし、お店の居心地も良かった。これは再訪必至ですね。