deco(ディナー)

落語の後にdecoに行く予定にしていたのだが、終わったのが遅くなったので、decoへの入店が10時頃になってしまった。火曜日の夜なので空いているかと思いきや、ほぼ満席だった。さすがですね。
あまり時間がないので多くは注文できない。熟成させた骨付き鹿肉の塊を見せてくれたので、それをメインにして、あとは聖護院蕪のスープにした。最初のワインはもちろんグラスのシャンパン。
実はネットでソムリエールの白仁田さんのことを調べていたら、何と来年1月から「レヴェランス」というレストランの支配人に就任するということを知ってしまった。ということはdecoにいるのは年内いっぱいだろうし、私がdecoで白仁田さんに会うのも恐らくこれが最後ということになる。別れというのはいつも唐突だ。
見慣れぬ若い男性スタッフがいたので、彼が白仁田さんの後任ということなのだろう。まだ経験不足なのか、この男性のサーブがあまりスマートではない。スープが少し外にはみ出してしまっているし、グラスの白ワイン用のボトル開ける時にコルクを途中で折ってしまっていた。
スープはメニューでは帆立が乗っていることになっていたが、帆立が切れていたのか、実際には白子のムニエルが乗っていた。これは嬉しい変更だった。コクのある白子が男性スタッフが薦めてくれたシャルドネによく合った。



メインの鹿肉は絶品だった。かなりレアに仕上げているんだけど、それが絶妙の加減で、とても柔らかくて美味しかった。骨に近い部分や骨にくっついている肉も美味しかったなあ。相変わらず野菜も美味しかったしね。盛り付けはいつものエレガント系ではなくてガッツリ系だった。この肉にはその方が合ってるね。
シェフの室田さんと少し話したところ、室田さんは昔バドミントンをやっていたらしい。もしいつか機会があれば一緒にやってみたいね。
時間を気にしつつ辞去。扉のところで白仁田さんに挨拶。ようやく自分のワインの好みが分かってもらえてきたかなというところだったので、彼女がいなくなるのは実に残念だ。ただ、出会いがあれば別れもある。いつかまた会える日もあるでしょう。問題は後任の男性スタッフか。彼はかなり頑張らないとダメだな。