deco(ディナー)

いい猪肉が入ったということで、猪メインのコースを仕立てて頂いた。
スタートはクレマン。突き出しは鹿の血のブーダンノワール。これがねっとりしていて甘みがあって美味しかった。



次の前菜は海老のタルタル風。decoでこういう料理は食べたことがない。事前に今まで食べたことがない料理をお願いしますとお願いしたのに応えて頂けたようだ。海老の上にはトマトがあり、その上のサラダが乗っている。右側のソースはバニラと何からできていると思いますかとシェフに訊かれたのだが、正解できなかった。甘かったので蜂蜜かと思ったのだが、正解は京都の白味噌だった。ねっとりした海老とバニラ・白味噌のソースの組み合わせが絶妙だった。ワインはアルザス



次は聖護院蕪のスープと河豚のベニエ。スープは勿論だけど、河豚美味しかったなあ。ワインはブルゴーニュ



次は鯖のグリエとホワイトアスパラガス。食べ終わった後に次のメイン用の赤。



メインは鳥取の猪。肉の処理の仕方に秘伝があるそうで、他とは肉質が違うらしい。歯ごたえがあるけれども固いわけではない。脂身も絶妙に美味しかった。付け合わせの野菜も美味しかったなあ。ソースがさっぱり系だったのも有り難かった。赤ワインをもう1杯。



食後はデザートではなく、チーズを頼んでみた。ワインは貴腐ワイン



予約時は分かっていなかったのだが、その後3月末まででdeco終了との発表を知った。世の中「福山ロス」だの「五代ロス」だの言っているが、私の場合の「〇〇ロス」は、足繁く通っていた飲食店の閉店がそれに当たる。近所の蕎麦屋「桔梗庵」、下北沢の「グランクリュ」、関内の「ぶらん」。どの店も閉店と聞いたときには大きなショックを受けた。そして、今度は「deco」閉店である。ショックは大きいが、室田さんは新しいお店を出すらしいので、今度はその新しいお店に行くのを楽しみにしたい。