第五回 Mt.RAINIER落語会『年末スペシャル』プロデュース:広瀬和生

三遊亭萬橘「火事息子」
柳家喬太郎文七元結
〜仲入り〜
桃月庵白酒「富久」
橘家文左衛門「芝浜」

Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREは初めて。1ドリンク付きなので、入場時にバッジをもらって、ドリンクバーでそれと引き換えにドリンクをもらえる。サイトにはドリンクの種類が色々あったのだが、実際には提供されていないものも多かった。結局、黒生ビールにした。大きめの透明プラコップに注いでくれる。座席にはドリンクホルダーが付いているので、落語を聴きながら飲める。

三遊亭萬橘は初めて。「顔と名前だけでも覚えて帰って下さい」という噺家と拍手を強要する噺家は好きじゃないんだよな。「火事息子」も初めて聴いた。
三遊亭萬橘はある程度マクラがあったが、その後は結構な大ネタ揃いなので、皆さんマクラは短めだった。
柳家喬太郎の「文七元結」は基本的にはにぎわい座で聴いたのと同じ。番頭が佐野槌を思い出す下りはかなりあっさりだった。
桃月庵白酒の「富久」は前にも聴いているけど素晴らしかった。登場人物がみんな活き活きしてるんだよな。
懸案の橘家文左衛門の「芝浜」。かなり色々削ぎ落とした感じの「芝浜」だった。それと自身が強面だからか、主人公の魚屋の勝も相当強面だった。女房が全てを夢にするべく、再度旦那を起こすシーンで二度ばかりためらう演出は観たことがなく、女房の人物造形にかなりの工夫が感じられた。
7時開演なので、漠然と9時頃終わるかなと思っていたら大間違いだった。実際に終わったのは10時近かった。それにしても「文七元結」と「芝浜」を同じ日に聴いたのは初めてだな。