トップリーグ第1節 東芝vs三洋電機 秩父宮ラグビー場 生観戦

わざわざ秩父宮まで観に行ったのに、踏んだり蹴ったりの一日になってしまった。
19時半キックオフで18時45分ごろ行ったのだが、もう既にバックスタンドはかなり客が入っている。結局ゴールライン付近にしか座れなかった。場所はもちろん東芝サイド。
開始早々トニー・ブラウンのたかーいハイパントが炸裂した。その後も執拗にハイパントを上げてくる。東芝はこの対策に苦慮して、24分までは0-13と劣勢が続いた。しかし、29分にはヒルのキックパスを仙波がキャッチしてトライ。終了間際にも吉田の突破から最後は廣瀬が左隅に持ち込んでトライ。15-13と逆転した。
前半の途中からポツポツ降り出した雨は途中で結構ひどくなり、傘を差さざるをえなくなった。ただ、ハーフタイムに入る頃には止んだ。しかし後半も降ったり止んだりだった。
後半何分だったか、東芝が敵陣深くのラインアウトからモールを押して前進、止まったところでオープンへ展開し、そこで密集が出来た。さあそこからどうする?って思ったら何とノッコン。大チャンスをふいにしてしまった。結果から言うとここが勝負の分かれ目だった。
26分には霜村に裏に蹴られ、ゴールライン付近で立川が確保したかに見えたが、きちんと確保できずにこぼれたボールを吉田にトライされてしまった。これで15-18と再逆転された(ゴールは外れ)。その後二度PGを入れられて15-24。1トライ1ゴールでは追いつけなくなってしまった。
東芝は39分に正面やや遠目の位置でペナルティをもらった。すぐに攻めるかと思ったがPGを選択。観ているときは「狙うのかよ〜」と思ったが、後から考えるとそれが最善だった。無理に攻めて時間を使っても最大7点しか取れないから勝ちはない。それならPGで3点入れておいてラストチャンスに賭けた方がいい。試合も実際そうなった。ゴールが決まった後の三洋のキックオフ。東芝がキャッチしたところでホーンがなった。可能性は限りなく低いが、ここからトライしてゴールを決めれば逆転サヨナラとなる。私の周りの東芝ファンはここぞとばかりに声援を送ったが、自陣で回しているときにノッコン。ノッコンで終わってしまった。せめて敵陣に入るぐらいまでは攻めをつないで欲しかったよなあ。
全体的に振り返ると、三洋のキックに負けた試合だった。トニー・ブラウンのハイパントに始まり、最初に取られたトライも北川のインゴールへのショートパントを三宅に押さえられたものだし、吉田のトライも霜村のキックからのものだ。パントや裏へのキックに足の速い選手を飛び込ませるという戦術を三洋は上手く使っていた。東芝はいまいち何がやりたいのかがよく分からなかった。モールもあまり押せなかったし、肝心なところでのミスも多かった。7点差以内の敗戦に与えられるポイント1をゲットしたことだけが収穫だった。
ただ、シーズンはまだ始まったばかりだから、これからの巻き返しに期待したい。


秩父宮からの帰り、外苑前駅に行くと電車が止まっているとのアナウンス。ただでさえ帰り客が大挙して押し寄せているのに電車が止まっているからホームから階段まで人でいっぱいになってしまった。10分ほどで動き出したが、2本やりすごさないと乗れなかった。
雨には降られるわ、東芝は負けるわ、おまけに電車は止まってるわで、散々な目に遭ってしまった。


東芝vs三洋電機(18-24)