トップリーグ第13節 東芝vsヤマハ ヤマハスタジアム テレビ観戦

泣いても笑っても最終節。前節負けた東芝はかなり際どい立場にいる。一方のヤマハはさらに厳しい立場ながらかろうじて4強に残る可能性を残している。
そのかすかな可能性を東芝が前半で砕いた。ヤマハ東芝にボーナスポイントを与えずに勝たねばならなかったのだが、東芝は前半であっさり4トライを奪ってしまった。後はなるべく点差を広げて勝つだけである。
ところが後半の最初は失点を許した。中居がフィールド内で負傷しているそばで東芝が自陣でボールを持っていた場面。右オープンに回して冨岡がゴロパント。ところがこのゴロパントが相手の足に当たって跳ね返ったボールがヤマハに渡り、そこから回されて松下にトライを取られてしまったのだ。この冨岡のプレーは非常に軽率だった。中居が負傷しているんだし、あそこは確実にタッチへ蹴り出すべきだった。まったくもって余計なトライを取られた。
その後はPGを一本決めたが、21分にはまたもや松下にトライを取られて(ゴールも成功)21-29。ちょっと首筋がヒヤリとしたが、28分に膝が痛いのをおして頑張っていたオトがトライを取って突き放した。29分にはついに村田が登場。最後まで競っていたら出場はなかったかもしれないから複雑といえば複雑だな。それでも最後に村田のプレーが見られたのは嬉しい。スクラムサイドの突破こそなかったものの、いくつかのきれいなパスを見せてくれた。
最後はヤマハが自陣で反則をしたところでホーンが鳴った。吉田がPGを決めてノーサイド。吉田は惜しくも得点王には届かなかった。この試合が終わった時点で大西が139点、吉田が138点。明日試合を残しているトニー・ブラウンが128点である。
東芝は勝ち点5をゲットして4強に大きく前進した。ライバルのNECは勝ち点で東芝と並ぶ可能性があるが、得失点差が34点ついている。NECが三洋に勝つ可能性はあるだろうが、さすがに34点差つけて勝つのは難しいだろう。


試合後は村田亙の引退セレモニー。東芝の瀬川監督、ヤマハの久保、そして家族から花束贈呈。同じヤマハゴン中山とはユニフォームの交換をした(ともに背番号が9なのだ)。大型スクリーンでは村田の経歴を振り返りつつ、ヤマハでのプレーの映像が流れた。東芝バイヨンヌや日本代表での映像も流してくれるともっと良かったんだけどな。最後はヤマハ東芝の両チームの選手たちによる胴上げ。これは嬉しかっただろうな。見ているこっちも涙が出てきたね。


東芝vsヤマハ(39-21)