山形県天童市の天童ホテルで指されていた第66期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の第6局は17日午後8時10分、挑戦者の羽生善治二冠(37)が森内俊之名人(37)に105手までで勝ち、4勝2敗で名人位を5期ぶりに奪取した。これで名人位を通算5期獲得したことになり、名人戦が実力制になって6人目の永世名人(十九世)の資格を得た。また王座、王将と併せ、羽生新名人は三冠になる。持ち時間9時間のうち、残りは羽生挑戦者37分、森内名人は20分だった。
銀が出たり引っ込んだりと虚々実々の駆け引きの末、羽生が着実に玉を固めていって、局面をリードした。と金を捨てたのが森内の敗着だそうだが、じゃあどうすれば良かったのかなんて素人には全然分からない難局だった。
最終手を指す時の羽生の手はまた震えていた。今回の名人戦は羽生の気迫が森内を上回ったようだ。定跡を外れた力戦が多かったのも見応えがあった。
やはりキーは第3局の逆転劇だろう。あの羽生の執念はすごかった。これで永世名人の資格を取得し、永世6冠となった。残るは永世竜王のみ。羽生が挑戦者になると面白くなるね。