日本選手権2回戦 トヨタ自動車vs早稲田大学 秩父宮ラグビー場 テレビ観戦

秩父宮はよく入ってたね。あんなに入っていたのは早慶戦以来か。やはり大学チームの試合でないと秩父宮を満員にできないのかと思うとちょっと悲しくもなる。一方、五郎丸が間に合ったのは嬉しかった。早稲田にはベストメンバーで臨んで欲しかったからね。
試合は序盤早稲田がPGを2本決めてペースをつかんだ。風上ということもあり、キックを巧く使ってほとんどボールを支配した。23分にはなんとモールを押し込んでトライ。トップリーグのチームを相手にモールを押し込んでトライだよ。驚いた。これでなんと11-0。28分にはフラベルのトライ(&ゴール)で11-7となったが、31分にはトヨタゴール前の密集で矢富から曽我部へパス。そのまま左オープンへと思いきや、曽我部がパスダミーから自ら切り込んでトライ。実に切れのあるパスダミーだった。その後トヨタも1トライ返して、前半は早稲田が21-14と1トライ1ゴール差を付けて折り返した。早稲田大健闘も最後にはトヨタが勝つ思われたが・・・。
後半最初のトライも早稲田だった。内橋がパスをインターセプトして、一人で走りきってトライ。水野の追走を振り切ったのはすごい。これで28-14と2トライ2ゴール差。これはひょっとするぞと思われた直後、今度は曽我部のスローフォワードパスを内藤がカットしてお返しの独走トライ。これで再び1トライ1ゴール差。これでまた分からなくなったと思ったら、フラベルのシンビンである。テレビでも殴ってるのが映ってたもんな。トヨタはこれによって、セコベを投入したときにフォワードに外国人がいないという事態になってしまった。これは大きかった。この間トヨタは廣瀬がPG1本を決めたがトライが取れない。しかし28-24と1トライで逆転する点差である。最後はフラベルも戻り、トヨタが猛攻を仕掛けるが、早稲田も必死のディフェンス。ロスタイムまで手に汗握る攻防が続いたが、最後にトヨタがノッコンしてノーサイド。なんと早稲田が勝ってしまった。歴史的な勝利と言っていいだろう。
振り返ってみると、とにかくトヨタラインアウトがお粗末だった。解説も言っていたが、早稲田の長身は豊田しかいないのだから豊田を避けて投げればいいのに、ことごとく豊田に絡まれていた。それから、再三にわたるSH麻田のハイパント攻撃も疑問だった。それでなくてもボールをキープできないのになんでわざわざボールを渡してしまうのだろう。取らせてつぶせればいいんだけど、それも出来ない。トップリーグのチームということで接点では学生を圧倒するだろうと思えば、接点でも、集散の速さという点で早稲田の方が上回っていた。トップリーグ4位が学生に負けちゃダメなんだけどなあ。
一方早稲田は本当に素晴らしかった。今シーズン最高のパフォーマンスだろう。大学の試合が終わっているこの時期にこれだけの試合を出来るということは、相当のモチベーションを持って練習していたのだろうし、本気で勝つつもりで調整してきた証だろう。私のラグビー観戦歴はたかだか16年くらいだが、私が観てきた中では間違いなく大学最強だな。
次はなんと東芝府中戦だよ。楽しみだけど、東芝は早稲田を粉砕しないとダメだな。東芝が負けたら大事件だからな。

トヨタ自動車vs早稲田大学(24-28)