早稲田が強いのか、トヨタが弱いのか

日曜日の早稲田vsトヨタは非常に熱い試合だったが、早稲田がトップリーグ4位のトヨタに勝ったことの是非についての意見も熱かった。いろいろなサイトでいろいろな意見を読んだが、大別すると以下のような3つに分かれるか。

(1)早稲田よくやったという意見
(2)トヨタがだらしないという意見
(3)早稲田よくやったし、トヨタもだらしないという意見

(1)は早稲田の分析力を評価する意見が多かった。特にラインアウトは高評価だった。なかにはマイクロソフトカップに加えた方がいいんじゃないかとか、もし東芝にも勝ったらそのまま日本代表にしちゃえば、なんて意見も・・。
(2)はトヨタの拙戦に関する意見もさることながら、トップリーグ4位のチームが大学生に負けていいのか?という意見が多かった。ひいては、こんなことだから日本代表が強くならないんだという意見もあった。
(3)には早稲田が強いことはラグビー界全体にとってはいいことだし、トヨタは確かに負けたけど、この一試合だけでトップリーグのレベルをうんぬんするのはいかがなものか、という意見もある。

どの意見が正しくてどの意見が正しくないなんてことはない。100人ラグビーファンがいれば、100通りの意見があると思う。ちなみに私の意見は、(2)+(3)である。早稲田が強くなったということは、それだけ早稲田にいい選手がいて彼らがいずれ日本代表に選ばれる可能性があるということに繋がる(もちろん既に選ばれている選手もいる)。また、早稲田がトヨタに勝ったということは他の全てのラグビーチームに対して有形無形の刺激を与えるだろう。メディアに取り上げられる機会が増えるので、ラグビーに興味を持ってくれるファンを発掘することにもなる。
一方でやはりトップリーグ4位のチームは大学生に負けてはいけないと思う。接戦をしたとしても最後には勝って、「やっぱり、トップリーグのチームは強いや」と思わせないといけない。トップリーグの底上げが日本代表の強化に繋がることを考えれば、戦略的にも、精神的にも、体力的にも学生に負けている場合ではないのだ。
私の究極的な願いは日本代表が強くなることである。トヨタが早稲田に負けたというこの一戦の意味をトップリーグの各チームの選手およびスタッフの人たちは肝に銘じて欲しい。
先にも書いたが、東芝は万に一つも早稲田に負けることは許されない。早稲田を「アルティメット・クラッシュ」する必要があるだろう。