村上春樹ライブラリー

いつか行きたいとは思っていて、他の予定と合わせると都合が良かったこの日に予約できたので行ってきた。時間帯で入れる人数を決めているので混雑するということがなく、ゆっくりじっくり見られる。1階が常設展示で、2階が企画展示のようだった。その企画展示は「ジャズと小説」。ピーター・キャットの木製のコースターは渋かったな。1階は国内外で出版された村上春樹の小説が展示されているが、国内のものはほとんど持っているので、それほど見るべきところはない。1階から地階へ降りる例の印象的な階段本棚には村上春樹の本だけではなく、関連する本がかなり展示されており、自由に読むことができる。ところどころに返却箱もあるので、元に戻さなくてもそこに戻しておけばよい。
薄々そうじゃないかと思っていたが、それほど大した展示ではないので、ゆっくり見ても時間が余る。だから一通り見た後は、1階のオーディオルームでいい音のジャズを聞きながら『夜のくもざる』を読んでいた。久しぶりの再読なので色々忘れている。「こてー言うて猿が落ちたんや」という話が「夜のくもざる」かと思っていたら、これは「ことわざ」って話だったんだね。時間ギリギリまでソファで本を読んでいたら、5分前くらいに係の女性に「そろそろ時間です」と言われてしまった。大丈夫分かってますよ、と思いながら入館証を受付に返してから地階のカフェに向かった。