プリモ(ランチ)

1週間早いけど、自分の誕生日ランチをプリモで(店には伝えてなかったけど)。先日インパストには行ったが、プリモは1年ぶり。今は井上さんがインパストにいるので、梅本さんともうひとり新しい女性がサービスに入っていた。梅本さんさんのジャケットの襟にはソムリエバッジが光ってたね。
最初はグラスのスプマンテ、娘はブラッドオレンジジュース。突き出しは、赤ピーマンのムース トマトのコンソメジュレ。ムースが濃厚で美味しかった。パンはいつもの栗粉入りのキューブ型。これも変わらず美味い。

前菜その1は、地アジとクスクスのサラダ仕立て。透明な器が清涼感たっぷり。アジが新鮮だからか全く臭みがなく、実に美味しかった。クスクスも絶妙にマッチしていた。ワインは例によって料理に合わせて出してもらった。最初のこのロゼはちょっと甘みがあるネットリ系で、この料理によく合っていた。

前菜その2は、和歌山県産 鮎のコンフィ 初夏野菜のソース クレソン。この時期のプリモの定番になっているようで、お客さんの要望も多いらしい。以前は鮎のときに透明な皿だったが、アジで使っていたので、シンプルに白い皿だった。鮎のコンフィもあまり大きすぎるとちょっとヘビーなんだが、これくらいのサイズだとちょうどいい。仕立ては毎年ちょっとずつ変わっていて、今年はみょうがやオクラやズッキーニを細かく切ったソースだった。さっぱりしつつもオクラの粘りもある面白いソースだった。
合わせてくれたワインがファットリア・ダ・サスィーノの弘前マルヴァジア。これが鮎に絶妙にマッチしていた。この組み合わせが、この日一番だっただろうな。サスィーノといえば、カンブーザにいた多賀さんが行っている。娘に多賀さんのことを覚えているかと訊いてもピンときていなかったのだが、トイレに立ったときにナプキンをローソクなどの形にしてくれた人だよと言ったら、一発で思い出した。

パスタその1が、バジリコを挟んだコルツェッティ:ヴェネト州ムール貝DOCとズッキーニのサフラン風味、コルツェッティに何かを入れてあるのは初めて食べた。ムール貝のダシがよく出ていて美味しかった。娘のお代わりは山ぶどうのジュース。かなり濃い目でしっかりとしたジュースだった。

パスタその2が、タヤリン:ピエモンテ産トリュフ入りチーズ「クルティン」サマートリュフ。何と痛恨の写真撮り忘れ。一昨年、去年とメインの肉を撮り忘れていて気をつけていたはずなのにまたやってしまった。あまりに美味しそうで、撮るの忘れて食べちゃうんだよな。実際、この日一番の美味しさだった。このパスタは至福だったなあ。思い出しても涎が出てくる。
赤を2杯飲んだけど、やはり最初のピエモンテのワインの方が合ってたかな。

メインは、「鹿児島黒牛」ランプ肉の炭火ロースト。絶妙な焼き加減。量は少ないけど、満足感は大きかった。

ドルチェは、Primo風ティ ラ ミ スー。ティラミス自体がそれほど甘くないので、ドルチェワインの甘さでちょうど補完された。

最後はコーヒーと小菓子。妻と娘は抹茶味が苦手なのだが、これは美味しいと言って食べていた。

料理はどれも美味しかった。開店当初よりも大分進化しているんじゃないかな。行くたびに前よりも美味しくなっている気がする。ワインの合わせも素晴らしかったけど、同じ料理に対して2杯目を頼んだときに、1杯目よりもちょっとマッチ率が落ちていたかな(仕方ないんでしょうけど)。ワイン以外のペアリングも色々試しているようなので、将来的にはそういうのも楽しみだな。
井上さんがいないのでちょっと緊張するみたいなことを梅本さんは言っていたが、サービスに全く問題はなかった。今度は井上さんと入れ替わりで梅本さんがインパストに行くかもとも言っていた。梅本さんもインパストに行ったら、茶髪になるかな。入れ替わったら、またインパストに行ってみたいね。