谷根千のパン屋を探していて、「呑めるパン屋」と紹介されていたのがCiseだった。言問通りを途中で曲がって、不忍池方面へ行った途中にある。お店に入るとすぐのところで無造作にパンを売っている。左手がL字型のカウンターになっていて、お客さんでいっぱいだった。奥が半地下になっていて、左手が厨房で、その前に小さめのカウンターがあり、右手にはテーブル席がある。半地下のカウンター席の一番奥に座った。ここだと料理しているのが目の前で見えるので、一人客としてはありがたい。まあ、ちょっと薄暗いけど。もともとランチはあまりやっていないようで、この日はたまたまやっていて、たまたま予約が取れた。予約はインスタのDMからで、「bread & wine ciseという店名の通り、ワイン飲まれる方を歓迎したいのでご予約の際は是非一言「飲みます」アピールお願い致します」とあったので、「飲みますアピール」をして予約した。
この日のランチは3,800円のおまかせコース一本。暑かったので、最初は日向夏のクラフトビール。料理の最初は、〆鯖発酵バターバゲット。鯖が厚切りで美味しかった。
そこからはグラスワインをお任せで出してもらった。お店はシェフの男性とソムリエール、それとホールの男性の3人体制だった。次はマッシュルームのスープとパン。パンはなくなると、次のパンを出してくれる(もちろん温かい)。
次が色々な具材のサラダ。これはワインが進むやつですね。ちょっとずつだけどどれも美味しかった。
メインはイノブタのふき味噌ソース。付け合わせはナス、ジャガイモ、長芋、蕪を揚げたもの。イノブタは低温調理器で調理していたので、しっとり柔らか。結構ボリュームもあった。ワインは赤を2杯飲んだが、最初のガメイがこの料理にはベストマッチで美味しかった。
コースはここまでで、デザートと食後の飲み物は別料金。お腹いっぱいだったので、デザートはなしにしてコーヒーを頼んだ。全体的に、器が独特で味があるんだよな。最後に青海苔とチーズのチャパタも購入。クレジットカードを使えると思っていたら、ランチは使えなかった。
料理はどれも美味しかったし、ワインのセレクトも素晴らしい。もちろん、パンも美味しかった。一見の客にも気さくに接してくれて、帰りがけにはおまけでパンを1個くれた。何回か通って、お店の人ともっと打ち解けたら、とても居心地のいいお店になるだろうな。あまり用事のある方面ではないけれど、用事がなくてもまた行きたいお店でした。