オステリアあんじゅ(ディナー)

mondoとfaloに在籍してた中澤さんの新天地であるオステリアあんじゅにお邪魔した。1ヶ月ほど前に西麻布にオープン。
安住さんが桜新町でやっていたお店を西麻布に移転する際に中澤さんに声を掛けて一緒にやることにしたらしい。お二人は鳥取出身で同郷とのことだ。お店の場所は西麻布の交差点のそばで、六本木の駅から歩くとちょっとある。
18:30の入店で先客はなし。店内はカウンター中心だが、テーブル席もある。安住さんの持ち場にはL字のカウンターがあり、中澤さんの前には3人が座れる小さめのカウンターがある。私はその3人カウンターの右端に座った。カウンターといっても、大きな一枚板でできており、テーブル席なみに広い。安住さんと中澤さんの他にサービスの女性が1人いる。
現在の営業スタイルは、18時〜21時までの入店の場合、A.おまかせ8品 9000円(コペルト別 税別)か B.おまかせ3品 4500円(コペルト別 税別)(追加用 アラカルト有。)とのことで、おまかせ8品を予約しておいた。
一品目は人参と根セロリとちりめん山椒のサラダ。飲み物はグラスのシャンパーニュ。酸味の利いたサラダでスターターにはもってこい。器も素晴らしい。



次は前菜の盛り合わせで、横長の器に盛ってあり、斜めにしないと写真に収まらない。鱧あり、ノドグロあり、蛸あり、鯛あり、ハムあり、桃ありとちょっとずつだが盛りだくさんである。お酒は料理に合わせて出してもらうことにしてあり、ここで日本酒が来た。スッキリしていて酸味があり、とても美味しかった。この盛り合わせは下手をするとお酒が何杯あっても足りないのだが、なんとか一杯で収まるように調整した。



次はザワークラウトのスープとパン。パンも中澤さんが焼いたもの。ワインは「Radoar Etza」。品種はミュラー・トゥルガウ。オイリーでコクがある。中澤さんとワインの話もしたが、ワインの好みは比較的似ているようだった。



次はパスタで、トロフィエのジェノベーゼソース。ワインは「カッシーナ ウリヴィ・ベロッティ ビアンコ」。トロフィエにソースがよく絡んで美味しかった。



次は魚だが、何の魚だったか忘れてしまった。とても身がふっくらしていて、ソースも美味しかったな。ワインは「ランケッレ ミッロキオ ロッソ」。品種は、アリカンテ、チリエジオーロ、サンジョベーゼ。



肉料理は、木下さんの近江牛のクリと豚肉とキャベツの煮込み。ワインは「トリンケーロ・ロッソ デル ノーチェ」。品種はバルベーラ。中澤さんはお店のオープン前に近江八幡にある木下牧場に住み込み研修にも行ったらしい。牛肉は赤身で噛み応えがしっかりあり味わい深い。逆に豚肉はとろっとろ。この牛・豚の盛り合わせは反則ですな。肉好きにはたまらん。
焼き上がったばかりのパンもこのタイミングで頂いた。焼きたては美味しいねえ。



デザートのあとはお茶ではなくエスプレッソ。試作中のデザートもちょっと頂き、更にグラッパも頂いた。




中澤さんの方のカウンターは結局私だけだったので、色々とお喋りすることができた。
このお店は本当に素晴らしいね。一枚板のカウンターも含めて内装もお洒落だし、和食器もいい。和食とイタリアンの融合ということで、お刺身も食べられれば、パスタも食べられる。ワインもグラスでお任せで出してもらえる。もちろん、日本酒が好きな人なら、日本酒も色々飲めるのだろう。私にとっては夢のようなお店だな。
まだ、あまり認知されていないようで、わりと静かな日もあるようだ。行くのなら今がオススメじゃないかな。広く認知されたら予約が取れなくなりそうで怖い。次は妻を連れて行きたい。今から次に行く日が楽しみだな。