ワイン・コーリング@シネマリン ★★★☆☆

フランスのワイン界に革命を起こす!
注目の自然派ワインの生産者たちの真摯なワイン造りと
愛すべきライフスタイルを追ったドキュメンタリー

近年、日本でも若者を中心に人気が高まっている自然派ワイン。有機栽培で育てたブドウで、添加物を使わずに作られるこのワインの生産者は、フランスでは全体の約3 %ほど。農薬や化学肥料を使わないということは、畑の管理に膨大な時間と手間がかかるということ。そして添加物を使用しないということは、発酵のトラブルがおきる危険性が高まるということ。そんなリスクを冒しても、生産に取り組む人がいる自然派ワインの魅力を、自然体で人生を楽しむ南フランスのワイン生産者たちの愛すべきライフスタイルとともに追いかけたドキュメンタリー。

2018年/フランス/90分/DCP/配給:クロックワークス
原題:Wine Calling
監督:ブリュノ・ソヴァール
出演:ジャン・フランソワ・ニック、ローランス・マニャ・クリエフ、オリビエ・クロ

1本目が終わって、一旦外に出て、すぐに2本目へ。今度は南仏の自然派ワインの生産者たちの話だ。自然派ワインほど作るのに手間ひまが掛かるんだということをさかんに言っていたね。異業種からの参入者が多くて、独立独歩でやっているようだけど、実際には仲間同士で助け合って作っている。また、色々な新しいやり方を試しているんだけど、ちゃんと先人の知恵にはリスペクトして、体に落とし込んだ上で新しいことをやっていた。
自由気ままに楽しそうにやっているようにも見えたけど、実際には色々考えているし、結構大変なんだろうなということもよく分かった。

ジョージアと南仏だと作り方も考え方も全然違うけど、ワインが好きだから作っているというのはとても伝わってきた。大手資本の大量生産よりも、やはりこういう小規模でも作り手の思いがこもっているワインの方が、美味しくてもそうでなくても、飲んでいて面白いんじゃないかな。

エンドロールの最後の1文は気が利いていて、ニヤリとしてしまった。