ジョージア、ワインが生まれたところ@シネマリン ★★★☆☆

世界無形文化遺産に登録された、伝統製法の希少なワイン造りを追う。
ワイン発祥の地ジョージアから最古にして最新の味わいをお届け!

紀元前6000年に遡る世界最古のワイン醸造の起源を持つジョージア。2013年にユネスコ世界無形文化遺産に登録されたクヴェヴリ製法は、素焼きの壺を土の中に埋め、ジョージア固有のブドウ品種と野生酵母により発酵・熟成するワインの醸造法であり、その新しい味わいに今、世界から注目が集まっている。 かつてはどの家庭でも作られていたこの伝統製法のワインは、ソ連の占領とソ連式大量生産による品種削減や禁酒法などの影響により、現在は極めて少量しか作られていない。
逆境に立ち向かいながら「究極の自然派」と呼ばれるクヴェヴリ製法を守ってきた人々のドキュメンタリー。

2018年/アメリカ/78分/英語、ジョージア語/DCP/配給:アップリンク
原題:OUR BLOOD IS WINE
監督・撮影・編集:エミリー・レイルズバック
出演:ジェレミー・クイン

シネマリンでワイン映画を2本やっているのは知っていて観に行きたかったのだが、時間が合わずに諦めていた。ところが、上映最終週になって、会社帰りにも行ける時間帯に組んでくれたので、メンズデーの月曜日に会社帰りに行ってきた。
ジョージアワインがクヴェヴリ製法で作られているのは知っていたが、かなり大きなものも手作りだったのには驚いたし、職人の粘土さばきの巧みさにも驚いた。クヴェヴリを土中に埋めて醸造するのも昔ながらで、この映画を観ていると、ジョージアワインの歴史の古さがよく分かる。ソ連の占領によって、大幅に品種が削減されてしまったのは実に残念で、もし残っていれば、イタリアを凌ぐ土着品種の多さだったかもしれない。それでも家庭用の少量のワインはあちこちでまだ作られているようだ。
ジョージアのワインは飲んだことがあるし、家にもストックが1本あるんだけど、もっともっと飲んでみたい。幸い、日本には結構入ってきているようだしね。