ノネマーレ/No ne male(ランチ)

「イルテアトリーノダサローネ」にいたシェフが独立してカウンターイタリアンを自由が丘にオープンしたと知って、いつか行きたいと思っていた。というわけで、渋谷で「友だちのパパが好き」を観る前のランチに行った。
寄せ木細工のような扉が印象的なお店で、カウンターのみだが、席数は結構多い。年末の平日なので、やはり空いていた。私の他には母娘が1組のみだった。料理はコースのみ。料理に合わせてワインを出してくれるので、それでお願いして、最初はスプマンテ。料理の最初はポルチーニの前菜で上に泡がのっているので下が見えないが、下に色々入っていて美味しかった。シェフ一人で切り盛りしているので、カトラリーは引き出しの中に入っている。ちなみにカトラリーはSambonetで、カンブーザのものと同じだった。



前菜その2はイカ。ラディッキオがいい苦みとなっている。前菜その3は比内地鶏。シェフが一人で全部やっているので、盛りつけも全く隙がない。座った席が調理しているところからは離れていたので、調理しているところをあまり見られなかったのは残念。ワインは白。パンはフォカッチャと丸パン。フォカッチャがしょっぱくて美味しかった。



パスタはラグーのオレキエッテ。ここでワインは赤。このパスタはとても美味しかった。メインは鯛。メインが魚というのはちょっと新鮮だった。ワインはまた白。



事前に調べていたから知っていたが、この店はドルチェが出ない。でも、小菓子が出る。マルサラ酒も飲むかと訊かれたので頂いた。チーズはないですかと訊いたら、「ない」ということだったのだが、特別にちょこっと出してくれた。最後はコーヒー。
母娘が先に帰ったので、コーヒーを飲みながらシェフと話ができた。より食材の旬を感じて欲しいので、ランチのメインは魚にすることも多いと言っていた。ディナーなら魚と肉の両方が出る。カウンターで席数は多いけど、あまりパツパツに予約は入れていないとのこと。
お店はとてもお洒落。トイレには立派な百合が活けてあって香りがすごかった。厨房もピカピカで、料理も隙がなく、シェフも求道者のよう。ただ、あまりにも隙がないと客の方も緊張してしまうので、もうちょっと抜け感があってもいいのかなと感じた。個人的にはとても気に入ったので、今度は夜に行ってみたい。