サンドラの週末 ★★★☆☆ シネマ・ジャック&ベティ

カンヌ国際映画祭パルムドールを2度受賞したベルギーのジャン=ピエール・ダルデンヌリュック・ダルデンヌ兄弟による社会派ドラマ。従業員のボーナス支給のため上司から解雇を言い渡された女性が自身の解雇撤回のため奮闘する姿を描き、数多くの映画祭で話題となった。主演は『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』などのオスカー女優マリオン・コティヤールダルデンヌ兄弟作品常連のファブリツィオ・ロンジョーネやオリヴィエ・グルメらが共演。


体調が思わしくなく休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)は、復帰のめどが立った矢先の金曜日、ボーナス支給のため一人のクビを切らなくてはならないと解雇を通告される。ところが、同僚の計らいで週明けに職員たちが投票を行い、サンドラのためボーナス返上を受け入れる者が半分以上になればクビを回避できるという。その週末、月曜日の投票に向けサンドラは同僚たちの説得するため奔走するが……。


監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌリュック・ダルデンヌ
脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌリュック・ダルデンヌ
出演:マリオン・コティヤール、ファブリツィオ・ロンジォーネ、オリビエ・グルメ、モルガン・マリンヌ、ピリ・グロワーヌ、他

基本的には過去のダルデンヌ兄弟の映画と同じパターン。悲惨な境遇の主人公に訪れる仄かな希望の光。
映画は淡々と進み淡々と終わる。BGMもない。でも惹きこまれた。
人生に勝ち負けは無いんだと思う。ラストのサンドラの笑顔は印象的だった。