かたづの!(中島京子)★★★☆☆ 6/3読了

慶長五年(1600年)、角を一本しか持たない羚羊が、八戸南部氏20代当主である直政の妻・祢々と出会う。羚羊は彼女に惹かれ、両者は友情を育む。やがて羚羊は寿命で息を引き取ったものの意識は残り、祢々を手助けする一本の角―南部の秘宝・片角となる。平穏な生活を襲った、城主である夫と幼い嫡男の不審死。その影には、叔父である南部藩主・利直の謀略が絡んでいた―。次々と降りかかる困難に、彼女はいかにして立ち向かうのか。波瀾万丈の女大名一代記!

史実を元にした歴史ファンタジー語り部が一本角の羚羊(カモシカ)というのが奇抜だし、しかもその羚羊が死んだ後は、残された一本角すなわち片角が語り部となるのだからぶっ飛んでいる。
八戸南部氏の話に遠野物語の河童の話などを絡めてきており、女大名がいたという史実も興味深かったし、そこから広げた物語もとても面白かった。

かたづの!

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