ヌーベルシノワ醐杜羽(ごとう)(ディナー)

4月にランチを食べて非常に美味しかったので、私の誕生日ディナーに家族で訪れた。
予約時に個室風の部屋にして欲しいと頼んだのだが、通されたのは一番厨房に近い普通のテーブル。予約時に頼んだ旨を伝えると、「今日は接待が多く入っておりまして」とあっさり一蹴された。まあ、ディナーで伺うのは初めてだし、我々の重要度はあまり高くないということなのだろう。


事前にぐるなびでメニューを確認して、アラカルトにして注文するものも決めておいた。飲み物は大人が生ビール、娘はブラッドオレンジジュース。アラカルトの1皿の分量は2人分。3人分にも出来ますが、と訊かれたが、娘はそんなに食べないので2人分を3人でシェアすることにした。
最初は「本日の鮮魚のカルパッチョ」。これはランチで食べたのと同じような感じだが、やはり美味しかった。魚はイサキ。次が「ローストダックのグリーンサラダ」。最初のカルパッチョは1つのお皿に盛られていたのだが、我々が不器用に取り分けていたのを厨房から見ていたのか、このサラダからは2人分を3つのお皿に事前に取り分けて出してくれた。このローストダックが完全にワインを呼んでいたので、ビールを飲み干して、グラスの白(ピノ・グリージョ)へ。



次は五目春巻。メニューでは2本なのだが、これは3本にしてもらった。娘が春巻が好きなのだ。それから本日のスープ。これも3人分頼んだ。ゴーヤ、冬瓜、インゲン、長ねぎ、玉ねぎ、トマト、生姜、等々が入っていて薄味だけど滋味深かった。シェフの計らいで娘のはゴーヤ抜きだった。
ワインはグラスの白(シャルドネ)へ。



次が「小ヤリイカフリット」。左には出ました!レモンの泡。右側にはなぜかチーズ。2人分を3つのお皿に分けているので、見た目はちょっと寂しい。でも味はOK。私はフリットが好きなのだ。
そして価格的にはメインの「大海老、ズワイ蟹のウニソース煮」。これは美味しかったなあ。ちょっと子どもに食べさせるにはもったいない料理だった。
ワインはグラスの赤(ピノ・ノワール)へ。



肉料理はメニューから牛肉が消えていたので、「平牧三元豚カリカリとろとろ黒酢のスブタ」にした。らっきょうとマッシュポテトと野菜が付いている。この時もシェフがちょこっと出てきて、子どもがいるのでソースはちょっとケチャップを多めにしたと説明してくれた。この酢豚は抜群に美味しかった。さらに一緒に頼んだ花巻パンが絶品。そのまま食べても美味しいし、もちろんソースを付けて食べても美味しい。これは癖になるね。



食事は「フカヒレのあんかけチャーハン」と「四川坦々麺」を妻と半分ずつ。これは前回のランチでも食べて感動したので、是非妻にも食べて欲しかった。フカヒレの餡をチャーハンにかけて食べるのだが、ここでもシェフが出てきて、チャーハンを坦々麺に入れて食べても美味しいですよと教えてくれた。確かにこれが美味かった。これも病みつきになるな。
デザートはちょっと誤算があった。前回のランチの時に3種類のデザートをちょっとずつの3種盛りが可能だったので、今回もそれを頼んだらデザート1種類の値段よりも高くなってしまっていた(後でレシートを見たら)。それならば、1人1つずつ頼んで3人で回して食べればよかった。



サービス・スタッフは前回のランチの時に居た女性と男性に加えてもう1人男性。我々のテーブルを主に担当してくれたのが、そのもう1人の男性だった。この人の対応がやや冷たかったのが残念だった。この人が我々の担当になったということも我々の重要度の低さの表れなのかもしれない。
それと妻と娘が座った壁側の席が冷房の風が当たるところだったようで、最後の方は2人とも大分寒くなってしまったようだ。
帰る時には後藤シェフが出てきて、なぜか握手を求められて、個室にできなかったことを詫びてくれた。「その代わり今日の料理は100%僕が入りました」と言っていた。確かに、きめ細かい配慮をしてもらっていた。
月曜日の夜ということで空いているのかと思ったのだが、会社関係の人たちが多いというのが誤算だった。このお店を予約するなら土日の方がいいのかもしれない。
まあ、いずれにしても一度来ただけで全てがうまくいくのは難しいのだろう。次に来る時は、今回のことを教訓にしたい。

ヌーベルシノワ醐杜羽

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