将棋の名人戦主催問題で、毎日新聞社と朝日新聞社は19日、第66期以降の名人戦について、対等な立場での共催を前提に協議に入ることで合意した。本社はこの日、朝日新聞社に文書で協議開始の意向を回答。朝日新聞社から受諾の返答を得た。日本将棋連盟(米長邦雄会長)にも朝日新聞社への回答内容を伝えた。すでに連盟と契約を交わしている第65期名人戦・順位戦(七番勝負は07年)は本社が主催する。
毎日が朝日の共催提案に対してどう答えるかを注目していたが、共催を前提に協議に入るということになった。突っぱねるんじゃないかなと思っていたのでちょっと驚いた。ただ、よくよく考えると、名人戦が朝日に行って朝日オープンがなくなって、毎日も王将戦をやめるなんてことになったら大変なことになるもんな。毎日は大人の対応をしたね。ただ、「対等な」という言葉が自然と太字に見えるくらい対等には拘っている。
毎日新聞社の人の中には憤懣やるかたない人もきっと多くいるだろう。でも「(1)本社の単独主催案について現役棋士を中心に半数近い90人から支持を受け、その期待に応える責務がある(2)総会後、有力棋士らから「引き続き、名人戦への支援を」と強い希望があった」という理由で共催を決意した訳だ。この決断をいちファンとして高く評価したい。そして、連盟執行部および全棋士はこの毎日の決断の意味を重く受け止めて欲しい。