名人戦問題:将棋連盟が補充説明書を毎日に提出

日本将棋連盟米長邦雄会長)が名人戦を主催する毎日新聞社に対し、第66期以降の契約解消を求める通知書(3月28日付)を送った問題で、同連盟はこの通知書の補充説明書(5月19日付)を本社に郵送した。通知書自体は撤回しないが、「一方的に契約を破棄する意図はなかった」と記し、本社との協議を求める内容。これに対し、本社は22日、「契約破棄の申し入れは撤回されたと判断する」との回答書を連盟に提出。第66期以降の契約内容について、協議に応じる意向を伝えた。

あまりにも逆風が吹いたために補充説明書を提出した連盟だが、何の事前相談もないままの、一方的な契約破棄の申し入れがそのまま通ると思っていた連盟の神経を疑う。

本社の回答書は「この『補充説明書』をもって、3月28日付『通知書』での一方的な契約破棄の申し入れは撤回されたものと判断します。第66期以降につき誠意ある協議に臨むことは了承します」と話し合いに応じることを表明。「協議の開始は、第64期の七番勝負が進行中であり、対局者が落ち着いた環境の中で対局できるよう最大限の配慮をするためにも、七番勝負が終了してからにしたいと考えます」と提案している。

毎日側は大人の対応だな。これで両者が話し合いのテーブルにつくわけだが、連盟は毎日に対して性懲りもなく共催案を提示するのだろうか。こんな人を馬鹿にしたような提案を毎日が了承するとはとても思えないのだが・・。
米長会長のサイトを見たら、「毎日新聞社さんとの契約が第一優先です。交渉が決裂した時のみ他紙へ移管です」と書いてあった。ではなぜ契約解消を求める通知書を毎日に送ったのか、なぜ共催案を提案するのか、棋士総会ではっきり説明して欲しい。それとも、「本当は朝日と契約したかったんだけど、話がこじれちゃったので、現時点では毎日新聞社さんとの契約が第一優先です」ということなのだろうか。それならそうなんだとこれもはっきり言って欲しい。
棋士総会は26日に行われるが、毎日は名人戦終了後に話し合おうということなので、棋士総会終了後に即問題解決といういことにはならなそうだ。米長会長はどのような結果になっても会長職を辞することはあり得ないとどこかに書いていた。果たしてどのように落とし前を付けるつもりなんだろうか。