昨年10月以来の訪問。田村さんからは「明けましておめでとうございます」と言われてしまった。確かに今年初訪問だけど。。昨年faloからmondoに移った古市君も元気そうだった。
最初はスパークリングといつもの「お野菜のスープとオリーブ」。続けて、これも定番化している生ハム。今回は「生ハムと金柑」。前回の柿もそうだったが、今回の金柑も糠漬けになっている。
ワインは例によってグラスで合わせてもらう。最初はPICO。『うめ子』で焼くパンも健在で、丸パンも美味しくなっていた。前菜その1は「フランス産ホワイトアスパラガスと北寄貝のサラダ」。出汁を吸ったアスパラガスが美味いし、ピサンリの苦味もいい。
前菜その2が「白甘鯛のヴァポーレとイタリア産ピゼッリ」。これに田村さんが合わせたワインがバイヨラのビアンコ・フォッリア。初めて飲んだが、かなりクセの強い香り。味わいもクセ強めだが、香りに比べれば大人しい。
白甘鯛は絶妙な蒸し具合。とても上品な味と食感。上に乗っている極薄の生ハムもいい仕事をしている。2020年9月に甘鯛を食べたときも絶品だったが、今回もそれに匹敵するくらい美味しかった。
料理が上品なので、ワインも王道の白でいいのではと思ったが、田村さんは、あえてクセの強いワインを合わせてきた。そのほうが白甘鯛の繊細な味が引き立つという考え方で、なるほどなあと感心した。でも、このワインは人を選ぶだろうな。
パスタその1は「”タリアテッレ”ズワイガニと葱」。ワインは前回にも飲んで美味しかったアモロッティ・チェラスオーロ・ダブルッツオ。ズワイガニのパスタは甘鯛を食べた2020年9月にも食べていて、その時はやや物足りなかったのだが、今回は良かった。前回はスパゲッティだったのが、今回はタリアテッレになっており、3種類の葱が入っている。この3種類の葱が良かったんだよな。
パスタその2が「”ピッツォッケリ”縮緬キャベツと黒トリュフ」。「ピッツォッケリ」とは蕎麦粉を使用した短冊状のパスタで、私は多分初めて食べた。縮緬キャベツも美味しかったな。ワインは贅沢に3種類。
メインは「天城軍鶏と極みエノキ」。軍鶏の皮と身の間には熟れクリームが入っている。カリカリに焼いたエノキも味が濃くて美味しかった。ワインはまたもや3種類。
パンが残ってしまっていたので、もう一杯だけ赤を頂いた。
ドルチェはアップルパイ。ドルチェワインはおまけで頂いた。これ美味しかったな。最後はコーヒーと小菓子。
やっぱりmondoの料理は美味しい。あまり目に見えないようなところで手が込んでいて、素材の良さを十二分に引き出している。食べながら、いちいち頷いちゃうんだよな。もちろんワインも美味しかった。こういう美味しい料理とワインをリラックスした雰囲気で楽しめるのが嬉しい(まあ、それだけ通っているからなんだけど)。家で飲んで食べるのも楽しいんだけど、私にとって、レストランでの食事はとても大事な時間だし、なくてはならないものなんだよな。