わたしたちは、何をしたのか。
名探偵、五狐焚風。助手、わたし、鳴宮夕暮。
20年ぶりの再開を経て、かつての名探偵と助手は、
過去の推理を検証する旅に出る――
桜庭一樹の新たな代表作、誕生!
桜庭一樹の本を読むのは2009年の『私の男』以来、15年振り。かつての名探偵と助手が50代になってから、20年前の事件の現場を訪れて、過去の推理の再検証していくという設定が面白い。名探偵四天王ってのも笑える。作者とは世代的に近いので、色々と頷けるところも多かった。『名探偵の有害性』というタイトルも意表を突いていていいね。